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The Pit

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ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

資料/「アクション・マン」 (パリトイ)

 「G.I. ジョー」 のイギリス版として発売されたパリトイ社の 「アクション・マン」 についての記事です。
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                    ↑ G.I.ジョー・シリーズ名一覧 (インターナショナル版) の記事へ

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初期ラインナップ一覧
「G.I. ジョー」 のリパッケージの時期。


1966年~1968年


   アクション・ソルジャー (1966年)

   アクション・セーラー (1966年)

   アクション・パイロット (1966年)

   ソルジャーズ・オブ・ザ・センチュリー (1968年)

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中期ラインナップ一覧
※独自の商品が多数発売。


1969年~1980年
      

   フィギュア
      アクション・ソルジャー (1969年) / ソルジャー (1970年)
      セーラー (1969年)
      アドベンチュラー (1969年)
      スポーツマン (1969年)
      トーキング・コマンダー (1969年) / フィールド・コマンダー (1974年)
      パイロット (1970年) / ヘリコプター・パイロット (1975年)
      アトミック・マン (1976年)      ブリット・マン (1976年)
      イントルーダー (1976年)
      トム・ストーン (1977年)      デザート・ファイター (1978年)
      ベーシック・フィギュア (1980年)      フロッグマン (1980年)

   スポーツマン (1969年)

   エクスプローラー (1970年)

   ソルジャーズ・オブ・ザ・ワールド (1970年)

   フェイマス・ブリティッシュ・レジメンツ (1970年)

   フェイマス・ブリティッシュ・ユニフォーム (1973年)

   ワイルド・ウエスト・アドベンチャー (1977年)

   エマージェンシー (1978年)

   スペース・レンジャー (1983年)

   アウトフィット
      ウインドー・ボックス (ストレージ・ロッカー・ボックス)
      フロント・ライナーズ
      インターナショナルズ (1979年)

   イクイプメント・その他
      スター・スキーム (スター・ギフト)
      クォーターマスターズ・ストアズ (1971年)
      シークレット・ミッション・トゥー・ドラゴン・アイランド (1975年)
      イクイプメント・センター (1975年頃)
      ウエポンズ・アーセナル (1977年)
   
   ビークル
      トランスポート・コマンド
      タスク・フォース
      その他

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後期ラインナップ一覧
※ラインナップが整理された時期。


1981年

 ザ・ソルジャーズ
      フィギュア
         ソルジャー
      アウトフィット
         ブリティッシュ・インファントリーマン      コマンドー
         パラシュート・レジメント      マウンテン&アークティック      フロッグマン
         ロイヤル・エンジニアーズ      U.S. パラトルーパー・アウトフィット      
         U.S. マシンガナー      ジャーマン・ストームトルーパー

 ジ・オフィサーズ
     フィギュア
         トーキング・コマンダー
     アウトフィット
         ブリティッシュ・インファントリー・メジャー      パンツァー・キャプテン
         バトル・オブ・ブリテン・パイロット      ルフトヴァッフェ・パイロット

 ジ・エキスパーツ
     フィギュア
         フロッグマン
     アウトフィット
         サボタージュ      マウンテン・レスキュー      アンダーウォーター・エクスプローラー
         ディープ・シー・ダイバー      ポリス・モーターサイクリスト
     SAS → SAS (アクション・マン) の記事へ。

 スペース・レンジャー
     → スペース・レンジャー の記事へ。

 ビークル

 アクセサリー



1983年

 スペシャル・オペレーションズ
      フィギュア
         アクション・マン
      ユニフォーム
         フロッグマン      サボタージュ
   SAS → SAS (アクション・マン) の記事へ。
   スペシャル・チーム
      ユニフォーム
         グラウンド・アサルト      アンダーウォーター・アサルト      ミサイル・アサルト

 コンバット・ディビジョン
      フィギュア
         ソルジャー      ヘリコプター・パイロット      トーキング・コマンダー
      ユニフォーム
         ブリティッシュ・インファントリーマン      パラシュート・レジメント

 スペース・レンジャー → スペース・レンジャー の記事へ。

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関連商品


 フィギュア以外にも、多数の関連商品が発売された。

パリトイ
   アクション・マン・パトロール
      各種ロールプレイ商品

書籍
   『アン・アクション・マン・アドベンチャー』 (1967年、全7冊、Purnell & Sons Ltd. )
   『アクション・マン・ブックス』 (1971年、Brockhampton Press )
   『アクション・マン・アニュアル』 (1979年~1985年、フリートウェイ社)
   『アクション・マン・ステッカー・コレクション』 (1983年、フィギュレン・パニーニ社)

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パリトイとアクション・マン


 パリトイ社 Palitoy は、ハズブロの G.I. ジョーをベースにした「アクション・マン」 や 「アクション・フォース」 などで知られ、またケナーの SW フィギュアをイギリスで販売していたイギリスの玩具メーカーです。

 起源は1919年にレスターシャーで設立されセルロイド製の人形や玩具を製造していたカッセルロイド社で、それが1931年にブリティッシュ・ザイロナイト社 (BX プラスチック) に買収された際に、その玩具部門としてパリトイに改称しています。


 1964年、パリトイの販売ディレクターのハル・ベルトンは、アメリカで発売されたばかりの G.I. ジョーを持ち帰って孫に与えた際、その反応に感触を得て事業部長のマイルズ・フレッチャーに提案し、翌年のニューヨーク・トイ・フェアでハズブロとコンタクトをとりました。
 その後、イギリス版では新しい商品名でいこうという話になり、21個のパーツで構成されていることから 「エース21」 という名前も考案されたようですが、結局 「アクション・マン」 が採用されることになりました。
 1965年の年末にライセンス契約が行われ、翌年からアクション・マンが発売されることになります。



 当初のアクション・マンのラインナップは G.I. ジョーのリパッケージ以上のものではなく、しかも同時期にペディグリー・トイズという玩具会社が 「トミー・ガン」 Tommy Gunn (1966~1968年) という G.I. ジョーの類似商品を発売しており、そちらはイギリス軍の第二次大戦時と現用装備という内容で、手の形状や装備の正確さ・緻密さでは G.I. ジョーやアクション・マンを上回る部分もありました。
 しかし、結局はハズブロの膨大なラインナップを利用できたアクション・マンが有利となってトミー・ガンは短命に終わりました。

 パリトイは1968年にアメリカの食品大手のジェネラル・ミルズ社に買収されて同社の玩具部門の一つとなり、CPG (クリエイティブ・プロダクツ・グループ) という社名も用いるようになりました。

 70年代に入ると、アメリカではベトナム戦争時の反戦ムードがあったため G.I. ジョーはテーマを冒険にシフトせざるを得ませんでしたが、イギリスのアクション・マンはその後もミリタリー路線を継続することができ、1982年に 3 34 インチ (3.75インチ) の 「アクション・フォース」 が登場するまでの間に、アクション・マンには空白期間がなかった点は本家 G.I. ジョーとの最大の違いです。

 この間、アクション・マンの製品開発の主任であったウィリアム・A・G・ピューは植毛による 「リアリスティック・ヘアー」 (1970年。 G.I. ジョーではライフ-ライク・ヘアーとして採用)、武器などを握りやすいように素材や形状を変更した 「グリッピング・ハンド」 (1973年。 G.I. ジョーではカン・フー・グリップとして採用)、伏射の体勢がとれるよう首の可動範囲を大きくとった 「シャープ-シューター・ヘッド」 (1981年) などを開発しています。



 しかし、やがて親会社のジェネラル・ミルズ社は本来の食品製造事業に専念する方針となり、1984年に CPG はデザイン部門を終了したためパリトイのブランドもなくなりました。

 その後、CPG を含む玩具部門はケナー社とパーカー社を統合したケナー・パーカー社として1985年に売却されて別会社の下で再建し、1987年にアメリカの玩具会社トンカに吸収されたことでハズブロの傘下となり、1994年には粘土のプレイ-ドーを製造していた旧パリトイの最後の工場も閉鎖されて住宅会社に売却されたそうです。

 一方、1993年にはハズブロによって新たにオリジナル設定の SF テイストの 「アクション・マン」 が再開され,このシリーズは2006年まで継続しました。

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by joefig | 2017-05-16 00:23 | 資料

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