リタリエーション/クイン
このフィギュアは、KEITEN29 さんが運営されている HP「micro-toys マイクロトイズ」 のFOR SALE を利用させていただいて手に入れたものです。
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映画には登場せず、30th 期に企画されて延期されていたものがリタリエーションのラインで復活したフィギュアです。
クインはマーベル版コミックに登場したキャラクターで、初登場は第2号 「北極のパニック!」。
ソ連が雇ったフリーの傭兵クインは、G.I. ジョー・チームが闘った中でも最も手強い相手の一人で、G.I. ジョー・チームの裏をかいて出し抜くほど戦術に長け、依頼主との契約は守り、自分のルールを曲げないという硬派のキャラクターです。
巨体に似合わず、敵の隙をついて忍び寄っていつの間にか銃器の撃針を取り外しておくのが得意で、スネーク-アイズでさえもクインと遭遇する度に愛用のウージーを作動不能にされています。
氏名:クイン (おそらく偽名。 本名不明)
DOB (※生年月日):不明
POB (※出生地):不明
身長:6フィート10インチ (※約2m8cm)
体重:260ポンド (※約118kg)
職業:フリーランスの特殊作戦実行者。 CIA、モサド、KGB、MI-6、その他の安全保障機関で活動。
特殊技能:エキスパートの追跡者、ハンター、木こり、英語、ロシア語、フランス語、フィン語、ドイツ語、3種類のイヌイット方言の話者、ライフル、ピストル、ロングボウ、銛、プラスチック爆弾のエキスパート。
人物評:本件対象は決して嘘をつかず、文書化された契約上の義務は常に遂行、どんな理由だろうと以前の雇用者や作戦に関するいかなる情報も漏らさない。
Kwinnの名は、1960年代にボブ・ディランによって書かれ、マンフレッド・マンによって有名になった歌 " The Mighty Quinn " からとられたようです。 その歌詞には " Quinn the Eskimo " というフレーズがありました。
この号のあと、第12号ではコブラの傭兵として南米のシエラ・ゴルドに姿を現すのですが、ここでも彼は決してコブラの言いなりにはならずに自分のやり方を貫き通し、結局は第19話でDr. ヴェノムを道連れに戦死してしまいました。
今回のフィギュアは、第12話以降で南米のシエラ・ゴルドで活動していた際の姿で、作品中の展開を反映して G.I. ジョー側としてのリリースです。
「案ずるな。 お前らにはかすりもしておらん」
「この手練れのエスキモーのクインの30口径空冷ブラウニングに狂いはない」
注:クインはG.I. ジョー第2号でストーカー、スネーク-アイズ、ブレーカーと面識あり。
※マシンガンでG.I. ジョーたちの武器だけを弾き飛ばした場面です。……ブラウニングM2 に単射モードはないと思うので、こんなことを実際にやったら相手の腕や頭も吹き飛ぶ気がしますが……。
クインの最初のフィギュアは 「G.I. ジョー:ヴァラーvs. ヴェノム (VvV)」 の時期の2004年にスネーク・アイズv18、スカーレットv5 とセットでコミック 3パックで発売されたトラッカー・クイン (クインv1) で、こちらは第2号における初登場時の防寒服姿でした。
以下はトラッカー・クインのコマンド・ファイル。
コマンド・ファイル:
トラッカー・クイン マーセナリー (※傭兵)
ファイル名:ジェシー・クイン
認識番号:134-52-JK33
主要軍事特技区分:フリーランスの特殊任務実行者
第二軍事特技区分:追跡者
出身地:アラスカ州コッツェビュー
クインは謎めいた神秘的な傭兵であり、一度はコブラのために働いたものの、最後にはG.I ジョー側についた。 彼はエキスパートの追跡者、ハンター、そして3つのイヌイット方言を含む8つの言語を話せる森の男である。 ピストル、長距離ライフル、ハープーンの扱いにも間違いなく正確で、ベルト給弾、空冷、30口径マシンガンを好む。 強い信念の男であるクインは、自分の流儀を厳密に守り、それは自分の言葉に対する神聖な縛りとなっている;嘘はつかず、取り引きに背くことはないのだ。 その自らの流儀に対するこだわりが、最終的に有害なコブラの科学者の手にかかって倒れるという事態を招いた。 クインは博士をどうとでもできたのだが、彼は自分が “ イタチの精霊の声 ” と呼ぶ暗い衝動を克服し、自らが軽蔑しているような行為をとるよりも悪の博士を解放することにしたのだった。
「約束を違えれば他人に対してのみならず自分自身への裏切りとなる」
また、トラッカー・クインと同年にVvV のラインから発売されたコブラ側のパワード・スーツ、パルヴァライザーにはゴースト・ベアーというフィギュアが付属していたのですが、ファイル・カードによるとクインの息子という設定でした。
以下はゴースト・ベアーのファイル・カードの内容。
ファイル・カード:
ゴースト・ベアー パルヴァライザー・ドライバー
ファイル名:ジェシー・クイン・ジュニア
主要軍事特技区分:傭兵
第二軍事特技区分:全地形ビークル操縦士
出身地:シベリア東部チュクチ半島
ベーリング海峡のロシア側の人里離れたイヌイットの村に生まれたゴースト・ベアーは、地球上でも最も厳しい環境の中で追跡と狩りのやり方を学んだ。 エキスパートの長距離射手である彼は、ピストルとナイフに関しても同様に熟練している。 ゴースト・ベアーの父、クインは、コブラ組織に雇われた傭兵でありG.I. ジョー本部に対する総攻撃の際に死んだ。 ゴースト・ベアーは、自分の父が死ぬ前に立場を変えてスネーク・アイズと手を組んだことは知らない。 そのため彼は未だG.I. ジョー・チーム、ことにスネーク・アイズに対し誤った敵意を抱いている。
「パルヴァライザーを操縦する時、おれはパルヴァライザーとなり、全て望むままに操ることができる」
クインは近年になってもコミックに登場しています。
IDW 版コミック 『G.I. ジョー:ARAH!』 において、コブラのブレイン-ウェーブ・スキャナーにはDr. ヴェノムが生前に仕掛けておいたプログラムがあることが判明、デジタル化されたヴェノムの人格が復活しますが、モニター内のデジタル世界にクインの亡霊が出現し、ヴェノムを暗闇の中へ引きずり込んでいきました。
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説明文:
クインは謎に包まれた傭兵でありかつてはコブラのために働いたが、G.I. ジョー・チームと共に働くために立場を替えた。 彼はエキスパートの追跡者、ハンター、森林生活者であり、ピストル、ライフル、ハープーン、マシンガンを持たせれば射撃の名手である。
素体:
ヘッド、脚部は新規造型。
トルソー&ウエスト、上腕はRoC のサージェント・ストーンv1 (2009年) から。
前腕はGIJCC 限定のフットルースv5 (2012年) から。
バストアップ。
付属品:
ドッグ・タグ型スタンドのほか、
ネックレス (※イタチの頭骨)、ベスト、ベルト、アックス (※カキヴァク)、ナイフ (※ウル) は新規造型。
バックパックはPoC のロウ-ライトv8 から。
ハープーン (※ニチク) はRoC のクリムゾン・ネオ-ヴァイパーから。
重機関銃 (※ブラウニング M2)、トライポッド (※M3 トライポッド)、アモー・ベルト×2は25th のロードブロックv16 から。
スナイパー・ライフル (※M40A1 スナイパー・ライフル) はレゾリュートのスカーレットv13 から。
ショットガン (※ベネリM4 タクティカル) はリタリエーションのジョー・コルトンv1 から。
リボルバー (※S&W M500 の8 ¾ インチ・モデル) は25th のシップレックv13 から。
ベア・トラップ (3ピース) はPoC のレコンドv7 から。
ファイアーフライと比較。
コミックでは巨体でしたが、フィギュアのほうは標準的な体格となっています。
肩に掛けた弾帯はベルトのポーチに引っ掛けてあるだけです。
腰にはレトロな水筒が。
背面。
ベルトにはシースに入ったナイフがありますが、モールドのみで実際にはナイフを抜くことはできません。
ナイフは弾帯を固定するためだけの造形なのでしょう。
イタチの頭骨のネックレス。
25th のスネーク・アイズv35 のものと比べると造形は格段に進歩しました。
スネーク・アイズのネックレスはコミックでは第2号でクインから手に入れたものです。
リボルバー。 右腰のホルスターに収納可。
愛用のマシンガン。
G.I. ジョーでは度々流用されてきているブラウニングM2 です。
M2 から出ている弾帯は、背中に回して肩に掛けている弾帯とボディーとの隙間に挟んでみました。
トライポッドを装着して伏せ射ち。
ブラウニングM2 は50口径ですが、コミックの描写では水冷、30口径のブラウニングとなっているので本当はM1919A1 を愛用していたものと思われます。
ショットガン。
ライフル。
ハープーン。
RoC のクリムゾン・ネオ-ヴァイパーに付属したものですが、エスキモーが使う銛はニチクというらしいです。
ジャングルでの用途を考えると、銛というよりも蔓や枝を払ったり毒ヘビなどの退治に活用するのかもしれません。
アックスと扇形のナイフ。
プリミティブな造形がいい味出してます。
エスキモーの言葉ではこの手の斧はたぶんカキヴァクという名称だと思われます。
扇形のナイフはウル。 本来はエスキモーの女性が使うものなのだとか。
クインほどの凄腕なら、ウルを使って現地で調達した材料を加工してこんなアックスなど簡単に作ってしまうのかもしれません。
ベア・トラップ。
不注意なヴァイパーが近付いてきました。
スッ……
あ~、危ないって!
ガションッ! 「あひぃぃぃーーーーーッ!」
クイン 「イタチの精霊がお前を暗くて寒い場所まで案内するだろう……」
バックパック。
エスキモーっぽい柄の刺繍が施されているイメージです。
蓋を開けると小物が収納できる優れもの。
片側にはジョイント穴があるのでペグのある小物を装着することもできます。
雨ぶたのストラップに巻き込むようにして長物を固定できます。
アルティメット・ロードブロック (ロードブロックv24) に付属するM2 を分解してバックパックに装着してみました。
以上、クインでした。
割と普通の格好をしたオッサン顔で地味といえば地味ですが、造形はいいし、敵になるか味方になるかわからない独自のスタンスに味があってかなり気に入っています。
さて、次回はファイアーフライの予定です。 それでは!