GIJCC/ワイド・スコープ(FSS)
今回はG.I. ジョー・コレクターズ・クラブ (GIJCC) 限定の2013年版フィギュア・サブスクリプション・サービス (FSS) から、ワイド・スコープ (2013年) です。

Yo Joe! の分類ではワイド・スコープv2 にあたります。
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スパイ・トループス時代に発売されたワイド・スコープv1 (2003年) のリメイクです。

S.W.A.T. 関係のG.I.ジョー・メンバーがどれくらいいるか調べてみたところ、思ったより少なく、元々はショックウェーブがいたぐらいでワイド・スコープは2人目で、他には2008年のコンベンションでリペイント商品が何体か発売された程度でした。
ショックウェーブ/ショックブラスト
ショックブラストv1 は1988年。 v3 (1992年) はD.E.F. (麻薬撲滅部隊) のメンバー。
商標の関係でコードネームが変更されたショックブラストv1 (2008年) は
G.I.ジョーのS.W.A.T. スクワッドのリーダー。
ワイド・スコープ
今回の記事を参照。
ロウ-ライト
v7 (2008年) はS.W.A.T. スクワッドの狙撃手。
ロング・アーム
v1 (1993年) はバトル・コーズからの発売でしたが、本来はD.E.F. として発売の予定がありました。
v2 (2008年) はS.W.A.T. スクワッドの爆発物処理班。
ブルホーン
交渉人。 v1 は1990年。 v2 (2008年) はS.W.A.T. R.T.V. のドライバー。
シュア・ファイアというキャラクターもS.W.A.T. 風ですが、肩書きはFBI 出身のCID (犯罪捜査課)スペシャル・エージェント及びMP でした。
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ワイド・スコープの概要
ラリー・M・クランセラー Larry M. Kranseler
ワイド・スコープ Wide Scope (コードネーム)
S.W.A.T. (スペシャル・ウエポンズ&タクティクス) のスペシャリスト。 G.I.ジョー・チームのメンバー。
ジャーマン・シェパードのラモントをパートナーとしている。
コードネーム
wide scope は 「視野が広い」、「広い範囲」、「広い視野」 の意で、おそらくそこに照準器としての高倍率スコープをかけたもの。
基本データ
ドイツ系の姓。 マサチューセッツ州ニュートン出身。
本名はハズブロの法律部門の副社長ローレンス・マイケル・クランセラー Lawrence Michael Kranseler の名前から。
DDP版コミック
ワイド・スコープは、復活したサーペントールに対するコブラ・アイランドでの戦闘の直後に、再編されたG.I.ジョー・チームに参加した。 SWATとしての任務に加え、ワイド・スコープは仲間であるSWAT スペシャリストのショックウェーブと共に、新たなジョー本部のセキュリティーにあたった (『G.I.ジョー:ARAH vol. 2』 第26号)。
トイ

ワイド・スコープv1 とコブラ B.A.T. v3.2 (v5)、オリジナル・コミック#5のセット。
素体:
全て新規造形。
パトロール・キャップに 「SWAT」 の表記あり。
付属品:
ライオット・シールド、そのハンドルはバーンナウトv1 から。
スナイパー・ライフル(※AMP DSR-1)、バイポッドはブラック・アウトv1 から。
ジャーマン・シェパードの “ラモント ” は新規造形。
リーシュはロウv1 から。
コマンド・ファイル:
コードネーム:ワイド・スコープ スペシャル・ウエポンズ&タクティカル
ファイル名:ラリー・M・クランセラー 認識番号:192-29-KL01
主要軍事特技区分:歩兵
第二軍事特技区分:交渉
出身地:マサチューセッツ州ニュートン 階級:E-5(※サージェント、三等軍曹)
特殊兵器及び戦術のスペシャリストは、G.I.ジョーチームのようなエリートの部隊の中にあっては余分に思われるかもしれないが、彼の技術の特化具合を考慮すればそんなことはない。 G.I.ジョー・チームが市街地において、鍵のかかったドアの奥に人数不明の武装した敵対的人物と罪なき市民がいるといった状況に置かれた時、ドアを蹴破って最初に突入するのがワイド・スコープの役目だ。 ドアを蹴破り、敵対的な初弾が発射されるまでの全ての瞬間に、 状況の分析、適切な行動計画の選択、そしてそれを実行するのが彼の役割なのだ。 非常に呑気で気楽なタイプの男であるワイド・スコープは、最も不安で恐るべき状況下にあっても一定の態度を保ち続け、何事にも興奮することがないように見える。 かつて厳重に警備されたコブラの隠れ家への攻撃に向かう途中、チームの他の者全員が興奮し緊張していた時、ワイド・スコープは輸送中に寝入っていたのだ。 起こされた彼はひとあくびしてから武器を取り、仕事をするために突入した。 唯一、強い絆で結ばれた自分の攻撃犬については彼は非常に神経質になる。
「おれの犬の名前が情けないだって? ラモントのどこが情けないんだ? ええ? 言ってみろ」
ワイド・スコープv2(2013年)/GIJCC (FSS シングルパック)
スパイ・トループスのワイド・スコープv1 (2003年) のリメイク。
下記レビューを参照。
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レビュー
コマンド・ファイル:
S.W.A.T. K-9 ハンドラー コードネーム:ワイド・スコープ
ファイル名:ラリー・M・クランセラー 認識番号:192-29-KL01
主要軍事特技区分:スペシャル・ウエポンズ&タクティクス
第二軍事特技区分:人質救出/交渉
出身地:マサチューセッツ州ニュートン 階級:E-5(※サージェント、三等軍曹)
特殊兵器及び戦術のスペシャリストは、G.I.ジョー・チームのようなエリートの部隊の中にあっては余分に思われるかもしれないが、彼の技術の特化具合を考慮すればそんなことはない。 鍵のかかったドアの奥に人数不明の武装した敵対的人物と罪なき市民がいるといった状況に置かれた時、ドアを蹴破って最初に自分の犬を突入させるのがワイド・スコープの役目だ。 その後彼は、ドアを蹴破り、敵対的な初弾が発射されるまでの全ての瞬間に、 状況の分析、適切な行動計画の選択、そしてそれを実行しなければならない。 ワイド・スコープは非常に呑気で気楽なタイプの男だ。 彼は最も不安で恐るべき状況下にあっても一定の態度を保ち続け、何事にも興奮することがないように見える。 ただし唯一、強い絆で結ばれ彼の側を離れることがないK-9 パートナー、ラモントについては彼は非常に神経質になる。
「おれの犬の名前が情けないと言う奴はどいつも尻に噛み付かれるものと期待してくれ」
素体。
ヘッドはレゾリュートのショックブラストv2 (2009年) から。
ボディーはPoC のコブラ・ショック・トルーパー (2010年) から。

G.I.ジョーの場合、ブルー系のカラーリングはどうしてもコブラ風に見えてしまいますね。
パンツ部分の迷彩は、2005年のG.I.ジョー・コレクターズ・コンベンション限定のスティール・ブリゲードのアーバン・レイン・カモを意識したものなのだそうです。
バストアップ。
joefig が入手したものは目線が左寄りになっていました。
個体差だとは思いますが、胴部のジョイントも、同じ原型を採用している他のフィギュアよりも可動がよくないです。

付属品。
スタンドのほか、
ライオット・シールド、そのハンドルはスパイ・トループスのバーンナウトv1 から。
タクティカル・ベスト、ウォーキートーキーはPoCのコブラ・ショック・トルーパーから。
パトロール・キャップ、ガスマスクはレゾリュートのショックブラストv2 から。
スナイパー・ライフル(※AMP DSR-1)、バイポッドはスパイ・トループスのブラック・アウトv1 から。
アサルトライフルはリタリエーションのコブラ・コマンダーv49 から。
ジャーマン・シェパードの “ラモント ” はスパイ・トループスのワイド・スコープv1 から。
リーシュは25th のマットv7 から。

ダラー限定のシップレック (画像の茶色のギア・スリングは他のフィギュアからの流用) と。

パートナーのラモントと。
正しくはラマントという発音になるようですが、どうして情けない名前というニュアンスなのかはjoefig にはよくわかりません。

なお、Lamont という人名には少なくとも2つの語源があるようです。
フランス語人名 「ラモン」 Lamont はオート-ソーヌ県の地名アモン Amont から。
スコットランド/北アイルランドの人名 「ラマント」 は古ノルド語の Logmaðr (読みは 「ログマズ」 でしょうか?) からで、意味は 「横たわらせる人」「やめさせる人」。
これはjoefig の想像ですが、ラモントという名前が情けないというのは、フランス語の人名を思わせ、気取った雰囲気があるからなんじゃないかという気がします。
蛇足ですが、ラモントという名前を馬鹿にしたら怒りそうな人がもう一人いました。
ヘビー・デューティー (v1~v9) の本名はラモント・A・モリスでした。
無線機を手に。 無線機はタクティカル・ベストの背面に装着しておけます。
手にしているアサルトライフルはリタリエーションのコブラ・コマンダーv49 からの流用で、実在の銃ではないでしょう。

スナイパー・ライフル。
モデルはAMP DSR-1。 ドイツ製の法執行機関向け狙撃銃です。
グリップに幅があるため、手に持たせて動かしていると割と外れやすいです。

可倒式のバイポッドがあるので、小物を利用してバイポッドを展開してみました。

大型のライオット・シールド。

ガスマスクを装着。
クリアーの成型色の上から塗装されています。 色的にはコブラ・トルーパーなどに装着しても似合いそう。

ベスト背面の上部にあるハンドル状の部分を利用して、シ-ルドを引っ掛けておくこともできます。

RoC のG.I.ジョー・ピット・コマンドーに付属したヘルメットを装着してみました。
スティール・ブリゲードの別部隊っぽい感じです。


以上、ワイド・スコープでした。
S.W.A.T. にしては明るすぎる色合いがちょっと残念な気がしますが、joefig はパトロール・キャップの 「SWAT」 のタンポ印刷が気に入りました。
さて、次回の更新までもまた間が空いてしまいそう。 4月中旬になれば余裕ができると思うんですが……。

ドアはケリ飛ばさずにノックしてから開けて欲しいもんです。
個人的にブルホーン(V2)がSWATっていうのに驚きました!
DIC期のアニメ、特にシーズン2はボツになった新サンボウ版から脚本を多数流用していたせいか、コブラの活動趣旨が「国際テロ活動(世界支配)」から「都市部での犯罪活動(金目当て)」にスケールダウンしたせいもあり(NY推しでウケたタートルズのパクリですな)、SWATのショックウェーブや交渉人のブルホーンらが混ざってるのは都会的ムードがあって案外効果的だったかもしれないですね。
まぁ、実際はそんなにカッコよくはなってませんでしたが(笑)
都市部でミニマムに活動しているジョーっていうのも、マジメに作れば結構カッコイイドラマになるかもしれないですが、それじゃただの「SWAT」じゃ~ん!という事にも気が付いてしまいました(汗)
警察の強行班なんてしょせんどこもアレイバイパーみたいなもんでしょうね。最大の違いは選抜のプロセスぐらいで、その意味ではアレイバイパーが一番優秀だったりして。
DIC版でコブラの活動趣旨がしょぼくなったのにはタートルズの影響があったんですか! なるほど~。タートルズのおもちゃは相当な脅威だったんでしょうねー。
そうなんですよね、リアルに作ってほしい反面、あまり真面目にリアルだとジョーじゃなくなってしまうし、その路線を基本に据えて成功したりしたら、12インチがそうであるように、他社がもっとリアル志向で参入してきて乏しいシェアをさらに割られてしまう気がしますね。
こちらも面倒なファイル・カードを、だいぶ丁寧に翻訳・解説されていますね~!
joefigさんの労を惜しまないレビュー姿勢には、見習うべきものがたくさんあります!
一口に“おもちゃ”といっても、大御所的なポジションになればなるほど、思い切った方針転換が難しく、いろんな市場の状況に合わせて変化させたラインナップを供給していかなければならないみたいですね~!
今回の記事では寄せられたコメントも含めて、だいぶ勉強させられました!
この地味な人たちに地味なチームが、どういう経緯で生まれてきたのか、なんとなくわかって私も大満足です。
肝心のワイドスコープさんは、てっきりコブラ側だと思っていましたが、ジョー側だったんですね~!
またまたこちらも、変わり者っぽい設定が好きですね~!
遅いレスでたいへん申し訳ありません!
ファイルカードは、すーっと読み取れるものもあれば、どう訳していいのかわからないということも多々あるので、まあ大体こんなことが書いてあるんだろうな、という程度にゆるやかな気持ちでご覧いただければ幸いです。
息の長いシリーズだと、古くからのファンが抱いてきたイメージと、新規のお客さんにアピールする要素とを同時に満たしていかなければならないから方針転換もたいへんなんでしょうね。日本のガンダムなどでも、最新作と1年戦争のものが人気を二分している感じですよね。
映画の後の今後のG.I.ジョーの展開は二順目のリメイクばかりになってしまい、新キャラクターは出ないみたいで、旧ファンのみが対象のオワコンみたいになっちゃってちょっと寂しいです。
ワイドスコープの色は、どう見てもコブラっぽいですよね! 仲間に撃たれやしないかと心配になってきます。