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The Pit

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ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

リタリエーション/ブドー 〈サムライ・ウォーリアー〉

 リタリエーションから、ブドー・サムライ・ウォーリアー (2013年) です。
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 Yo Joe! の分類ではブドーv3 にあたります。



 このフィギュアは、KEITEN29 さんが運営されている HP「micro-toys マイクロトイズ」 のFOR SALE を利用させていただいて手に入れたものです。

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 映画には未登場。
 ARAH のブドーv1 (1988年) を大幅にリファインしたものです。
 甲冑のデザインは戦国時代頃から用いられるようになった 「当世具足」 と呼ばれるタイプと思われます。
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 造型はリアリティーが増しましたが、スタッフが日本の文化を勉強したというよりは、映画 『ラストサムライ』 (2003年) の影響によるものが大きい気がします。

 下は『ラストサムライ』 のネイサン・オールグレン大尉(演:トム・クルーズ) の画像。
 勝元 盛次 (演:渡辺 謙) の妹であるたき (演:小雪) の亡き夫・広太郎 (演:浅利 俊博) の甲冑を譲り受けたという設定でした。
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 また、これはレニゲイズのストーム・シャドウ、リタリエーションのレッド・ニンジャなどにも言えることですが、ユニマックス・トイ社の1/18 スケールのアクション・フィギュア 「エイジズ・オブ・アクション」(2009年頃) からも少なからぬ刺激を受けている気がします。



 コードネームの Budo はもちろん日本語の 「武道」 から。
 なお、江戸時代までは武道とは武士道のことを指したそうなのですが、G.I.ジョー・チームにはブシドーというコードネームを持つ別のメンバーもいるので紛らわしいです。

 ARAH のブドーの本名はイタリア系のジェッソという姓ですが、1992年からリリースされたサブ・チーム 「ニンジャ・フォース」 のG.I.ジョー・メンバーも、スネーク・アイズとスカーレット、ブシドー (ロイド・S・ゴールドファイン/ユダヤ系) を除いて、みなイタリア系の姓でした。
   ルッソ (ドージョー)  バドゥッキ (ヌンチャク)  ラクワレ (シャバン)  
   トラヴァリアーノ (バンザイ)  ライノーネ (ギン-ズ)
 アメリカが舞台の西部劇を臆面もなく量産したイタリア人なら、きっと日本人でなくてもニンジャになりきれるはず! ということなんでしょうかね。 マカロニ・ニンジャとかスパゲッティ・ニンジャとでも呼びたくなる連中です。

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ブドーの概要


d0164702_20075033.jpgブドーv1 (1988年)/ARAH (シングルパック)
素体:
   全て新規造型。
   胸部中央に家紋 (※四つ割り菱/武田菱) あり。
付属品:
   パック、サムライ・ヘッド・ギア、クリムゾン・ソード、オーナメンタル・ソード、サイ (※卍型筆架叉) はいずれも新規造型。
コマンド・ファイル:
コードネーム:ブドー  サムライ戦士
ファイル名:カイル・A・ジェッソ  認識番号:083-48-1009
主要軍事特技区分:歩兵
第二軍事特技区分:徒手格闘技教官
出身地:カリフォルニア州サクラメント  階級:E-5 (※サージェント、三等軍曹)
 ブドーの父はオークランドの歯列矯正医、祖父はフレズノの農家、曾祖父はロッキー山脈の線路作業員、そして高祖父は、日本のある偉大な武士の家系の末裔にして剣術の達人であった。 18歳を迎えると、彼は伝家の刀と先祖が詠んだハイクを授かった:
   帯びし太刀
   闇に一閃
   鞘の内
 「彼は居合道 (真剣による武術) の黒帯5段であり、他の3種の武術でも同様の段位を有している。 もしも改造したパン-ヘッドのハーレーをいじるのとヘビー・メタルを聴くことに時間を費やしていなければ、彼の段位はもっと高かっただろう」

d0164702_20075327.jpg※先祖が詠んだとされるハイクですが、季語がないので俳句 (俳諧) には該当しません。 海外でのいわゆる Haiku には必ずしも季語の制約がないので、子孫たちは誤認したか、広い意味で解釈しているのでしょう。
 内容的にはコマンド・ファイルに記載された Iaido (居合道) について詠んだものと思われるので、意訳するにあたって 「鞘の内」 (居合道のこと) という言葉を使ってみました。
※パン-ヘッドとはハーレーが1948年~1965年に生産したエンジンに対する呼称。 「鍋頭」 という意味なので、侍の兜を茶化しているような気がしないでもありません。 ついでに書くと、
ハーレー好きという設定も Haiku とBike をかけた洒落のような気がしないでもありません。
※右はブドーv1 の胴にある四つ割菱または武田菱のレリーフ。



d0164702_20075743.jpgブドーv2 (1993年)/メール-イン (インターナショナル・アクション・フォース)

 メールオーダーの企画 「メナス・イン・ザ・ウィルダネス」 のインターナショナル・アクション・フォース (4パック) の1体。
 ブドーv2、ビッグ・ベンv2、ビッグ・ベアーv2、スピリットv4 のセット。
素体:
   ARAHのブドーv1 (1988年) のリペイント。
付属品:
   バトル・スタンドのほか、
   ヘルメット (※サムライ・ヘッド・ギア)、ソード (※オーナメンタル・ソード) はブドーv1 から。
コマンド・ファイル:
(セット4体共有)
インターナショナル・アクション・フォース
ブドー  ビッグ・ベン  ビッグ・ベアー  スピリット
 悪の力が世界の平和を脅かすまでになり、迫り来る危機を防ぐために各国の指導者たちが力を合わせなければならない時が来た;コブラはまさにその悪である。 コブラに立ち向かい、叩き伏せるべくG.I.ジョーの戦闘のスペシャリストたちからなる国際部隊が招集された! ロシアはコブラの戦車を爆破することを好む対戦車スペシャリストのビッグ・ベアーをもって応える。 イギリスからは破壊作戦と敵地潜入のエキスパートであるビッグ・ベンが参戦。 日本は最も偉大な武士の一人、ブドーを派遣したが、彼はコブラを細切れのヘビの肉片にしてしまうつもりだ。 故郷のアリゾナで、コブラのドレッドノックを追跡して排除する任務を帯びていたネイティブ・アメリカンのスピリットもまたチームに参加する。 世界の平和は維持され、コブラの悪事は止められるに違いない……今日!



アラシカゲ・サムライ (2013年)/G.I. ジョー・マイクロ・フォース
 今回紹介するブドーv3 と基本的に共通のデザイン。
 ネーミングはアラシカゲ絡みにされてしまいました。
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 そのほか、ARAH 末期に 「ニンジャ・コマンドーズ」 (キャンセル) の一体として、またRoC かPoC の時期にも試作品が作られたものの、いずれも未発売に終わっています。

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説明文:
 ブドー・サムライ・ウォーリアーは格闘術の達人にして天才的な剣士である。 彼は先祖のサムライが使った鎧を身に着けている。 コブラ・ニンジャが攻撃してきた時、ブドー・サムライ・ウォーリアーはスピードと技で倒す準備ができている。

素体:
 ヘッド、腕部は新規造型。
 トルソー&ウエスト、腿はレニゲイズのストーム・シャドウv41 (2011年) から。
 脛から下はリタリエーションのレッド・ニンジャv4 (2012年) から。
 胴はうまく取り外せなかったため装着したままにしてあります。
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 バストアップ。
 黒の家地 (いえじ/布の部分) に赤の小具足が映えます。
 ヘッドはパッケージの写真ではもっと凛々しい顔つきになっているのですが、製品版では眉や髭の塗装が変更され、あまり格好いい雰囲気ではなくなっています。 月代がないため、髷も侍というよりは中華風に見えます。
 胴の位置がずれていますが、何度か試してみたものの修正できませんでした。
 なお、ブドーv1、v2 では胴に武田家の家紋である武田菱が刻まれていましたが、今回のものには武田菱はどこにも配されていません。
 
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付属品:
 ドッグ・タグ型スタンドのほか、
 兜、胴 (取り外せなかったため画像はありません)、陣羽織、ソード (大) (※打刀または打ち刀)、ソード (小) (※脇差) はいずれも新規造型。
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 腰の帯に大小を装着。
 鞘はないので刃はむき出しになってしまいます。
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 草摺 (くさずり) 及びその下の佩楯 (はいだて) と呼ばれる腰アーマーの造型が干渉するため下半身はほとんど可動せず、ポージングはごく限られてしまいます。
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 「いくさ人ゆえ、戦場で果て申す!」
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 兜を装着。
 「赤備え (あかぞなえ)」 を思わせる鎧に鹿角 (かづの) の脇立 (わきだて) のある兜は真田幸村の兜に似たイメージです。
 名前を付けるとしたら 「赤塗り金糸威 (きんいとおどし) 鹿角脇立 (かづのわきだて) 二枚胴具足」 といったところでしょうか。
 ちなみに 『ラストサムライ』 に登場したネイサン・オールグレン大尉の具足のレプリカは 「黒糸威伊予腰取り二枚胴具足」 という名称で販売されているようです。
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 兜のアップ。 面頬のスリットからは目や口元が覗けるようになっていますが、あまり目立ちません。
 しっかり装着させるには、一旦ヘッドを取り外し、面頬の裏側の段差に顎が引っかかるようにして兜にはめてからボディーに戻す必要がありました。
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 陣羽織を羽織ったフル装備の状態。
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 背面のディテールもしっかりしています。
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 陣羽織が干渉してますます可動が制限されてしまうのがネックです。
 動かして遊ぶというよりもディテールを楽しむフィギュアですね。
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 ストーム・シャドウv41 や v49 に付属した弓と矢を持たせてみました。
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 同じくストーム・シャドウに付属した鉄扇。
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 こんないでたちでアメリカ軍の特殊部隊に加わって戦場に行くなんてさすがにあり得ませんね……。
 まあ、現代の戦場でこれを着用しているのだとすれば、デザインは日本の甲冑でも、中身はリアクティブ・インパクト・アーマーのような最新の複合素材でできているのかもしれませんね。
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 以上、ブドー・サムライ・ウォーリアーでした。
 ディテールは緻密で面白いのですが、可動がプアで遊びにくいのが惜しいです。
 床几 (しょうぎ/陣幕で用いる折り畳み式の椅子) が付属してそこに腰掛けるぐらいのアクションは欲しかったです。

 さて、次回もリタリエーションのラインのレビューになる予定です。 それでは!

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by joefig | 2015-01-03 21:47 | フィギュア | Trackback | Comments(2)
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Commented by ゆうじ/なまのふれ at 2015-01-04 16:26 x
あけましておめでとうございます!
バカサムライ度は下がって、きちんとした故に、サムライ姿の米軍人という未知の兵隊になる二律背反が素敵ですよね、ブドー!
Commented by joefig at 2015-01-04 23:38
>ゆうじ/なまのふれさん
あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします!
確かに! サムライもどきの格好をした奴がいたら失笑を買うでしょうが、じゃあガチなサムライの格好ならいいのかというと全然そんなことなかったですね。現代の戦場で活躍する姿がちっとも思い浮かびませんでした!