リタリエーション/ファイアーフライ(コブラ・インベージョン・チーム)
Yo Joe! の分類ではファイアーフライv26 にあたります。
※マーベル版のファイアーフライの設定についての記載を修正しました。
このアイテムは KEITEN29 さんが運営されている HP「micro-toys マイクロトイズ」 のFOR SALE を利用させていただいて手に入れたものです。
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今回のセットの3体。
コブラ・インベージョン・トルーパー ストーム・シャドウv48 ファイアーフライv26
映画に登場する姿ではなくARAH のファイアーフライv1 (1984年) のリメイクとなっており、いわば隠れ30th とでもいうべき仕様となっています。
当ブログではやはりv1 のリメイクであった25th 版のファイアーフライv14 や、HoH のファイアーフライv18 などを紹介したことがありますが、それらと比較すると格段の進歩を遂げています。
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ファイアーフライについて
以下、過去の作品におけるファイアーフライの設定をざっとまとめてみました。
ARAH におけるファイアーフライは、爆発物による妨害破壊工作 (サボタージュ) のスペシャリストとしてコブラに金で雇われた傭兵です。
マーベル版コミック第126号 「ファイアーフライ」 で自ら語ったところによると、彼の父は1940年代のフランス領インドシナでプランテーションを経営しており、抗日パルチザンでした。 彼はあるとき日本の青年士官の命を救ったのですが、その士官は甲賀忍者の総帥の息子でした。 ファイアーフライの父がベトミンに殺害された後、甲賀忍者一族はファイアーフライを養子にして忍者の修業を施したとのことです。
※後のDDP 版コミックではファイアーフライはフランス人とされています。
※1940年代にすでに生まれていたということは、ARAH の始まった1980年代初頭の時点では、彼は40代になっていたことになるでしょう。
甲賀忍者として修業した彼は、「フェイスレス・マスター」 と呼ばれるだけの実力を身に着けたようです。
この呼称は、その顔を見た者に暗示をかけて素顔を記憶させないためであり、写真などに写る際にはわざと動いてピンボケにするという姑息な手段もとっていたようです (こういう簡単なトリックが効果的なのだとは本人の弁)。
※なお、DDP 版コミック 『アラシカゲ・ショウダウン』 には甲賀と並んで著名な伊賀一族の名が登場しており、作中では伊賀一族はオミカナ一族に含まれると設定されています。
さらに、刀鍛冶のオニハシ師匠の工房とのつながりを通じてアラシカゲ一族への出入りが許されるようになり、アラシカゲの秘術を学んだのでした。
その後、彼はコブラ・コマンダーに身も心も売り渡してしまい、コブラ・コマンダーからスネーク-アイズの暗殺を請け負います。
しかし、スネーク-アイズに勝てないことを察知したファイアーフライはそのことをコマンダーに伝え、代わりにコマンダーに雇われたザルタンが一族の刀鍛冶のオニハシ師匠に弟子入りしてアラシカゲに潜入してきました。
その結果、ザルタンは誤ってハード・マスターを暗殺し、その嫌疑はトミー (ストーム・シャドウ) にかかり、アラシカゲ一族は崩壊してしまいました。
G.I.ジョーと戦うようになってからのファイアーフライは、スプリングフィールドでスクラップ-アイアンに命じてソフト・マスターやキャンディー (クリムゾン・ガードのアペル教授の娘) を爆死させ、コブラ・コマンダーの息子のビリーに重傷を負わせています。
また、その後はレッド・ニンジャ・マスターと詐称してレッド・ニンジャたちを集め、スネーク-アイズやストーム・シャドウと戦ったり、DDP 版コミックの 『マスター&アプレンティス』 ではスネーク-アイズの愛弟子オフィーリア・ゲイブリエル (ガブリエル)を殺害、そして 『アメリカズ・エリート』 ではコマンダーがアメリカ軍を騙してG.I.ジョーの代わりに組織した 「フェニックス・ガード」 には 「スネーク-イーター」 として加わるなどしています。
長く続くシリーズにあっては、悪役といえど人気のキャラには次第に 「意外にいいところもある」、「悪となったのにもそれなりの事情がある」 的なエピソードが付加されがちですが、ファイアーフライの場合は、後になるにつれ悪党ぶりが際立っていく印象です。
唯一といっていい人間味のあるエピソードは、ハズブロのコミック2パック#4 (ストーム・シャドウvs.ファイアーフライ) (2008年) に付属したオリジナル・コミックぐらいでしょうか。
ファイアーフライには死んだと思われていた妹がいたのですが、実は彼女はまだ生きていて刑務所に入っており、それをひそかにストーム・シャドウが救って南フランスに住まわせていたのでした。
ファイアーフライと戦ったストーム・シャドウは、最後、彼を殺す代わりに妹の存在を教え、復讐の連鎖をやめろと言って彼女の住所を伝えています。
アニメ 『G.I.ジョー:シグマ6』 では、ファイアーフライは当初G.I.ジョー・メンバーとして登場、後にコブラのスパイであったことが判明しています。
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コブラ爆発物スペシャリスト ファイアーフライ
ボックスに簡単な説明文もありましたが、特に興味深いことも書かれていなかったので割愛します。
素体。
ヘッドはリタリエーションのファイアーフライv25 (2013年) から。
トルソー&ウエストは新規造形。
上腕はPoC のコブラ・ショック・トルーパー (2010年) から。
下腕と手首は30th のライフラインv7 (2011年) から。
脚部はPoC のスネーク・アイズv54 (2011年) のものがライフラインv7 で改修されたもの。 ニー・パッドは今回はなくなっています。
バストアップ。
耐火性のあるノーメックス製を思わせるバラクラバです。
付属品。
ディスプレイ・スタンドは付属せず。
バックパックは25th のスネーク・アイズv40 から。
ギア・ラック、ミルコウ MGL140、パイプ爆弾×2は新規造形。
ベネリM3 ショーティーはレネゲイズのロウv6 から。
H&K P30 はRoCのホークv4 から。
タクティカル・ナイフ×2はPoC のスネーク・アイズv54 から。
PoC/30th のコブラ・トルーパーと並べて。
カスタマイズしたザルタン、RoC のバロネスと。
ギアを前にして。
タクティカル・ナイフとH&K P30 を構えて。 それぞれシースとホルスターに収納可。
プレーンな状態のままでも様になります。
ギアを身に付け、パイプ爆弾を手に。
パイプ爆弾は一つはギア・ラックの胸元に、一つは背面に装着しておけます。
ミルコウ MGL140 とベネリM3 ショーティーで武装。
銃器の成型色はv1 の付属品を意識したものです。
ミルコウ (またはダネル) MGL140 は南アフリカ製の連発が可能なグレネード・ランチャーで、対人榴弾や対戦車榴弾のほか、非殺傷のゴム弾、催涙弾、発煙弾なども発射できます。
アメリカ軍ではM32 として採用されているそうです。
ベネリM3 ショーティー。
タクティカル仕様のショットガンです。
旧作に付属したギアを一緒に並べてみました。
左はHoH のファイアーフライv18 に付属したツール・ボックス型のバックパック、右は25th のファイアーフライv14 に付属したバックパックです。
無線機も25th 版のもの。
PoC のダスティーに付属したゴーグルを装着。
この状態だと若干緩いです。
RoC のファイアーフライに付属したゴーグルを装着。
こちらはジャストフィット。 スネーク-アイズにもひけをとらないクールな雰囲気です。
ストーム・シャドウと共に、潜入開始!
以上、ファイアーフライでした。
このリメイクは断然気に入ってしまいました! これを買い逃していたらきっと後悔したと思います。
さて、次回はストーム・シャドウです。 それでは!