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The Pit

joefig.exblog.jp

ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

GIJCC/コブラ・ダイス (FSS)

G.I.ジョー・コレクターズ・クラブ (GIJCC) 限定のフィギュア・サブスクリプション・サービス (FSS) から、コブラ・ダイス (2013年) を紹介します。
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Yo Joe! ではコブラ・ダイスv2 (ダイスv2) にあたります。



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GIJCC が昨年から開始したFFS (フィギュアの定期購入)という販売形態は、新作フィギュアが2体セットで6ヶ月間毎月リリースされ (計12体)、 全部申し込むとボーナスとして13体目のフィギュアがもらえる、という内容のようです (間違ってたらごめんなさい)。

12体のフィギュアの画像はすでに発表されていますが、どの順番で発売されるかは告知されていません。
現時点では第1回1がコブラ・ダイスv2 とキム・アラシカゲv2、第2回がクォーラルとナノB.A.T.ということだけ判明しています。
とりあえずjoefig はダイスだけ手に入れてみました。
ちなみに値段は通常の商品よりもずっと高く、SDCC 限定並みでした。


なお、GIJCC は、有名なボットコンを開催しているトランスフォーマー・コレクターズ・クラブ (TCC) と同様にファン・パブリケーションズ社が運営しているので、入会の仕方などの情報はTF 関連のサイトをあたってみるのもいいかと思います。 昨年はクレジットカード情報の流出騒ぎもあったようですから、多少の注意は必要かも。
joefig は会員にはなっていません。

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フィギュアはARAH ニンジャ・フォースのダイスv1 (1992年) のリメイク。
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コードネームのDice は 「サイコロ」 の意。 またそこから 「細かい角切り」 の意です。

ダイスはスライスという名前のニンジャといつもペアを組んでいるのですが、slice (「薄切り」) とセットのslice and dice という言い回しでは 「切り刻む」 「めった切り」 あるいは 「(細かく分けて) より詳しく分析する」 といった意味になります。
slice and dice film と言うと、俗語で 「(人体を切り刻むような) 残酷なホラー映画」 という意味だそうです。

マーベル版コミック第121号のタイトルは 「スライスとダイスと多数の災い」 Slice and Dice and Everything Nice (※おそらく nice は反語的意味でしょう) というものでしたが、これはマザーグースの 「男の子って何でできてるの?」 の一節にある、女の子は Sugar, spice and everything nice (「お砂糖、いい匂い、たくさんの素敵なもの」) からできている、という部分のもじりです。 ちなみに男の子のほうは、蛙、蝸牛、仔犬のしっぽとかそんなものからできているそうです。


ダイスとスライスというネーミングに関して、これはjoefig の推測になりますが、スネーク・アイズはカジノ用語でサイコロやルーレットの 「1のぞろ目」 のことであるので、その敵のニンジャということでまずダイスという名前が発想され、次いでスライスという相棒が考案されたのではないでしょうか。

ただし設定的には、ダイスはダイス一族という家系の出身のようなので、単なる姓だと思われます。
イギリスにはDice という家名が実在しています。 あるいはストーム・シャドウの例があるように、自分の国の言語で 「サイコロ」 を意味する姓を英語に直しているということも考えられるでしょう。


マーベル版コミックでは第120号 「サイレント・キャッスルへの帰還」 (1992年1月) でスライスと共に初登場。
アラシカゲ一族の残党の一派であるレッド・ニンジャたちがレッド・ニンジャ・マスターを名乗る謎の人物によって召集された際、それを率いていたのがダイスとスライスでした。

その後、レッド・ニンジャ・マスターの正体はフェイスレス・マスターことファイアーフライだったことが判明するのですが、スライスとダイスは洗脳されて引き続きコブラの一員として活動しています。

アニメではDIC 版にやはりスライスと一緒に登場して気味の悪い声で喋っていましたが、時々2人の名前が入れ替わっていたりしました。

VvV の時期になると、スライスの相棒はスラッシュという別のニンジャになり、ダイスは姿を見せなくなってしまいます。

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ファイルカード (意訳)

コブラ・ダイス  コブラ・ニンジャ・コマンドー
コードネーム:コブラ・ダイス
ファイル名:不明
主要軍事特技区分:ニンジャ・コマンドー
第2軍事特技区分:警護任務
出身地:不明

情報源はダイスが以前ナイト-クリーパーの一人であったことを示しているが、一族のリーダーから神聖な宝石で飾られた短剣を奪おうとしたために追い出されたのだという。 彼はすぐにスライスという名の悪党のニンジャ剣士とパートナーを組み、その戦闘スタイルの補完的なコンビネーションは彼らを無視できぬ勢力にした。 彼らはどちらもストーム・シャドウ不在の状況下でコブラの階層に忠実な護衛としての地位を得た。 しかし、ダイスはコブラの配下の中でもとりわけサディスティックな忍者であり、しばしば傭兵としての仕事を自ら単独で探している。

ダイスは近接戦闘を専門とし、首絞め、急所突き、仕掛け罠、落とし穴、鈍器、その他相手を無力化する残酷な手段を用いる。 彼が選んだ武器はバトル・アックス、ダブル・ブレーデッド・ボー-スタッフであり、彼は棒術の達人である。彼は目にもとまらぬスピードと骨をも砕く力の両方とでそれを操ることができる。 最も恐るべき技は、彼が 「フライング・ドラゴン」 と呼ぶ攻撃である。 窮地に追い込まれた時のダイスは予測不能であり、自己防衛のためにはどんな手でも使うだろう。

「男であれ女であれ、ニンジャであれ新米であれ、おれのフライング・ドラゴンは貴様に死をもたらす!」

※ダイスv1 には腕を動かして腰を回転させるギミックがあり、そのとき繰り出されるラリアット (?) が 「フライング・ドラゴン」 という名前でした。


ちなみにダイスv1 のファイルカードは以下のように記載されていました。

コードネーム:ダイス  コブラ棒術ニンジャ

「おれは背骨を折る者、顔を踏みつける者、骨を砕く者だ! おれに関わるな、さもなくば貴様は悲惨な目に遭うことになる!」

噂によるとダイスは元コブラ・ナイト・クリーパーだったが、あまりに悪すぎて追い出されたのだという! ダイスは絞め技、急所突き、仕掛け罠、落とし穴、鈍器、目つぶしを専門とし、コブラ・ニンジャ剣士スライスのパートナーとして活動する。 彼が選んだ武器はボー-スタッフである。彼は目にもとまらぬスピードと骨をも砕く力をもってそれを操ることができる。 最も恐るべき技は、彼が 「フライング・ドラゴン」 と呼ぶ型である。 コブラ・ラットのハンドルを握っているときのダイスは極めて厄介だ。
   1.ダブル・ブレーデッド・ボー-スタッフ
   2.バトル・アックス
   3.スローイング・スパイク・アモー・ポーチ
   4.遅延爆発型煙幕弾
   5.トランキライザー・スローイング・スパイク
   6.スチール突起手裏剣
   7.コンバット・バンダリア
   8.パッド付きコンバット・ニー・プロテクター
   9.伝統的なダイス一族のフェイス・マスク
  10.アーム・ブレースと早投げ手裏剣



素体。
ヘッドはRoCのアクア-ヴァイパー・オフィサー(2009年)から。
トルソー&ウエストは25thのアルパインv5(2008年)から。
腕部、膝から下はPoCのストーム・シャドウv40(2011年)から。
腿と膝はレゾリュートのストーム・シャドウv28(2009年)から。
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バストアップ。
やけにリアルなおっさん顔。 というか普通すぎて逆にびっくりです。
25th のG.I.ジョー・ホークのボディーに合わせればサンボウ版ホーク将軍ができそう。
ダイスv1 の右上腕にあったコブラ・ニンジャ・リーダーズのインシグニアのタトゥーはオミットされました。
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付属品。
ディスプレイ・スタンドのほか、
コンバット・バンダリア、手鉤×2は25thのストーム・シャドウv26から。
ダブル・ブレーデッド・ボー-スタッフ (双刃の青龍偃月刀)、ダイス一族のフェイス・マスクはレゾリュートのストーム・シャドウv28から。
バトル・アックスはARAHのダイスv1から。
手裏剣×2はPoCのストーム・シャドウv39から。
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30th のテクノ-ヴァイパー、リタリエーションのレッド・ニンジャと比較。
イメージ的にはレッド・ニンジャより体格が勝っていて欲しかったところです。
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おっさん顔は結構気に入りました。
スプリングフィールド高校の薙刀部顧問、飛龍センセイ (捏造)。 無論体罰アリ。精力は絶倫。
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武具を前に。
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棒術の達人という設定なので、メインの武器はこの双刃の青龍偃月刀 (せいりゅうえんげつとう) なのでしょう。
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仮面は龍をデザインしたもののようです。
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右手は開きすぎているため、片手で持つには左手でしか保持できません。
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今回のフィギュアは両手に手鉤を装着した状態でパッケージに入っていました。
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雰囲気的には棒術よりもこの武器のほうが似合っている気がします。
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仮面と相まって、いかにも悪者という感じでいいですね。
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必殺技のフライング・ドラゴンも、手鉤を装着して繰り出すほうが威力も大きいことでしょう。
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バトル・アックス。
中国武術の戦斧のようなデザインです。
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パッケージアートではこんな感じに腰にぶら下げていました。
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といってもきちんとしたホルダーがあるわけではなく、バンダリアとボディーとの隙間になんとなく突っ込んでおくだけです。
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手裏剣も2枚付いていました。
コンバット・バンダリアの胸のところには手裏剣のモールドがあるので、そこから取り出すイメージでしょう。
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レッド・ニンジャたちと。
3パックのほうのレッド・ニンジャの仮面はスライスがモチーフでした。
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以上、コブラ・ダイスでした。
リタリエーション版のレッド・ニンジャと並べると背が低いのがイメージと違ってちょっと残念ですが、全体的な雰囲気はダイスv1 をよくリメイクしていて見事です。 素顔もなかなか味があって楽しいですね。
正義のニンジャの敵役としてうってつけのキャラクターなのに、入手しにくくて値段も張るリリース形態なのはとても残念です。 ジンクスとかこういうのを普通に販売しないとファンも冷めてしまうと思うんですけど……。

さて、次回はまたアニメの記事の予定です。 それでは!

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おまけ情報

ところで、1992年にコミックに初登場した時にダイスとスライスはレッド・ニンジャを率いていたわけですが、スライスのほうは出身地はイギリスながら元レッド・ニンジャだったらしいので理解できるとして、どうして元ナイト・クリーパーのダイスが彼らの仲間になっていたのかはよくわかりません。


しかし、ダイスとレッド・ニンジャにはもっと不可解な関係があります。
レッド・ニンジャはコミック第84号 (1989年) で本格的に登場していますが、1993年に発売されたレッド・ニンジャv1 のフィギュアは、コミックとはまったく違ってなぜかダイスv1 のリペイントになっていたのです。
ファイルカードの記載も、アラシカゲとは何の関係もない、わけのわからない設定が書いてあるばかりでした。


以下、そのレッド・ニンジャv1 の情報を記載しておきます。


GIJCC/コブラ・ダイス (FSS)_d0164702_195480.jpgレッド・ニンジャv1(1993年)/ARAH ニンジャ・フォース(バトル・アックス)
 ビークルのバトル・アックスの付属フィギュア。
構成
 ダイスv1 (1992年) のリペイント。 ギミックもそのまま搭載されており、技の名前は 「シャンハイ・スライス」。
付属品
 バトル・アックス (ダイスv1から)。
ファイルカード (意訳)
コードネーム:レッド・ニンジャズ (※複数形です)  バトル・アックス操縦士
ファイル名:正体不明
主要軍事特技区分:バトル・アックス・ビークル操縦士
第2軍事特技区分:コブラ・エリート・ニンジャ・マスター

「おれたちはミキサーの中のカエルよりも速く回転して敵を切り刻む!」

レッド・ニンジャは主にコブラ・コマンダーのもとで働く無慈悲な傭兵である。 彼らは15世紀に中国を震撼させたニンジャの名門ノ-カン-ドーに遡る最も恐れられたニンジャ戦士であり、戦いでは最高の報酬を得る。 レッド・ニンジャは、戦闘に加われば死ぬまで戦う (他の誰かと戦うためにさらに金を積まれた場合は別として)。 G.I.ジョーはかつて彼らを破ったことのある唯一の存在であり、双方の陣営が酸いも甘いも味わった有名なスシの戦いがそれである。 レッド・ニンジャは高度な忍術を有し、見つけることは困難で、カミソリのような歯を持ったサメがむさぼり食うように戦う。
   1.ヌンチャク・パワー-ポイント・ディフェンス・ウエポン
   2.レッド・ニンジャ・レイザー-エッジド・バトル・アックス
   3.耐刃フォアアーム・ガード(籠手)
   4....(※Yo Joe! にある画像からでは判読できませんでした) シン・ガード (脛当て)
   5.四方手裏剣
   6.トリノコ爆弾 (※鳥の子=煙玉)
   7.着発式ベースボール手榴弾 (※M67 破片手榴弾?)
   8.標準装備レッド・ニンジャ戦闘服

※ニンジャの名門ノー-カン-ドー (the No-Kan-Doo ninja dynasty) ……意味不明です。 15世紀の中国には該当するような存在はありません。 no can do (「そんなことはできない」) の洒落でしょうか?
※スシの戦い (Sushi battle)……G.I.ジョーとレッド・ニンジャがこのような戦いをしたという設定や描写はこのファイルカード以外には存在しません。 スネーク・アイズv4 (1991年) の 「寿し」 と何か関係があるのでしょうか?


ダイスと同じ格好をした (ダイス一族?) このレッド・ニンジャたちは、一体何者だったんでしょうかね……。
by joefig | 2013-01-25 00:00 | フィギュア

by joefig