インディー・ジョーンズ/ドフチェンコ大佐
同じハズブロ社のインディー・ジョーンズ・ベーシック・フィギュアから、ドフチェンコ大佐 (2008年) です。
日本でもトミーダイレクトから発売されていたものです。
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『インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国』 (2008年) に登場したソ連軍のスペツナズ (特殊部隊) の大佐です。
演じたのはイゴール・ジジキン。
フルネームはアントニン・ドフチェンコ。セルビア出身。
商品名の日本語表記ではドフチェンコ、小説ではダフチェンコとカタカナ表記されていますが、ロシア語人名としてはドヴチェンコという感じになるかもしれません。
クリスタル・スカルを狙うイリーナ・スパルコ大佐の指揮下にあり、部下ともどもアメリカの軍人になりすましてエリア51 に潜入したり、ペルーに行ったりしましたが、その最期は軍隊アリの大群に全身を包まれるというものでした。なお、作品の舞台設定は1957年です。
フィギュアのパッケージにも説明文 (英文) が書いてありましたが面倒なので省略します。
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素体。
ソ連軍の士官用の軍服姿。ソ連軍の軍服は、ロシア時代からドイツ軍の影響を受けているそうです。
サム・ブラウン・ベルトのストラップ (斜革、負革) は、上の写真では左肩から下がっていますが、フィギュアでは右肩から下がっています。
足元は乗馬用ズボン (ジョッパーズ) にジャックブーツを履いています。
構造的には、スター・ウォーズ・ベーシック・フィギュアに準じた仕様となっています。
首はボールジョイントですが、G.I.ジョーのものよりボール部分が大きいので両者のヘッドを交換することはできません。
腕部の構造はG.I.ジョーと同じですが、肘の曲がりはかなり浅いです。
ベルトのあたりで腰がロールします。背中にはペグ用の穴はありません。
股関節は、アメトイ伝統のT型のもの。スカート状の裾のパーツがあるので可動は期待できません。
膝は二重関節ではありませんが、横ロールがあります。
足首はジョーと同じタイプの可動で、足裏にはジョーにあるのと同じ径のペグ用の穴があります。
バストアップ。
造型の写実性は同時期に発売されていた 25th版G.I.ジョーよりはずっと上です。
付属品。
クレート (木箱) のペーパークラフト、AKS-47、トカレフ TT-33、カーリーの杯、そのステッカー。
インディー・ジョーンズのベーシック・フィギュアには、クレート (木箱) を模したペーパークラフトに入った 「ヒドゥン・レリック」 (隠れた遺物) というアイテムが付属しており、ドフチェンコ大佐の場合は 「カーリーの杯」 がそれにあたります。
ヘッド。
目元がぱっちりと塗装されているせいで、イゴール・ジジキンとはまったく似ていません。
25thのレッド・スター、RoCのホークと。
イゴール・ジジキンは大柄だったと思いますが、G.I.ジョーと比べるとこのフィギュアは小柄になってしまいます。
構造はだいぶ違いますが、どうにか一緒に遊べる範疇に収まっているのではないでしょうか。
ロシア兵とG.I.ジョー・チーム。
対立したり、協力したりと思わず妄想が膨らみます。
AKS-47。
ただし劇中で使われたのは中国のノリンコ製の56-1式自動小銃だったようです。
残念ながら可動がプアのため、こんなふうにしか構えることができません。
比較してみました。
上が今回の AKS-47。
G.I.ジョーに付属する銃よりもずっと柔らかい素材でできています。より子供向けになっているということなのでしょう。
下はビッグ・バッド・トイ・ストア限定ドレッドノック・バトル・パックのザーニャの AK-47。
トカレフ TT-33。
ただしこれも劇中のものはノリンコ製の213式拳銃でした。
これが収納できるホルスターは用意されていません。
ドフチェンコ大佐 「さあ、同志クリモフ、こいつを開けたまえ!」
レッド・スター 「ああ、わかってるさ」
よいしょ……
レッド・スター 「あったぞ! カーリーの杯に間違いない」
ドフチェンコ大佐 「うむ。ついに我々はこれを手に入れたな!」
ジャ~~ン! 「カーリーの杯」。
これは第2作 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』 (1984年) に登場したもので、ヒンドゥー教の女神カーリーを崇拝する邪教集団サギー教の司祭モラ・ラムが、人間を洗脳するために飲ませるカーリーの血が入った器です。
劇中に登場したものは人間の頭部をミイラ化したみたいな感じだったので、この付属品はフィギュアとのサイズ比としては大きすぎますね。
確かモラ・ラムのフィギュアには、ちゃんと同サイズのカーリーの杯が付属していたと思います。
ドフチェンコ大佐 「よし、コブラやG.I.ジョーどもに嗅ぎつけられる前に移送するのだ!」
以上、ドフチェンコ大佐でした。
ロシア兵がレッド・スター1人だけというのも淋しいと思い、探して手に入れてみました。なかなかいいんじゃないでしょうか。
このシリーズ、joefigがRoCのフィギュアを集め始めた頃にトイザらスで投げ売りされているのをよく見かけたものですが、その頃はジョーにばっかり目がいっていたのでスルーしていました。
今にして思えば、あのときドイツ兵とかロシア兵などを買っておけばいろいろと使い勝手があったのに、と後悔しています。
さて、次回はやはりインディー・ジョーンズものから、トループ・カーの予定です。それでは!