25th/レッド・スター

Yo Joe! の分類ではレッド・スターv2 にあたります。
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O-リング時代にレッド・スターv1 (1991年) が発売されていましたが、それよりもカーネル・ブレコフv2 (2005年) によく似た軍服となっています。
デュークv27 、オリジナル・コミック第6号 「暴走特急」 とのセットでした。

コードネームのRed Star は共産主義や社会主義のシンボルとして用いられる 「赤い星」 の意で、星の五つの頂点が、労働者の手の5本の指、世界の5大陸、あるいは共産主義を指導する五つの社会集団 (青年、兵士、産業労働者、農業労働者、インテリゲンチャ) を表しているとされます。
ただし 「レッド・スター」 はあくまで英語名であり、NATO コードネームのようなものでしょう。ロシア語によるコードネームは同じ意味の 「クラースナヤ・ズヴェズダー」 と思われます。
本名アナトリー・フョードロヴィチ・クリモフ (正しくはクリーモフ)。ウクライナのオデッサ出身。黒海艦隊の海軍歩兵 (アメリカ軍における海兵隊に相当) としてソ連のアフガニスタン侵攻に加わった後、少々精神を病んで帰還。そしてシエラ・ゴルドで戦死したブレコフ大佐の後任としてオクトーバー・ガードの前線指揮官に就任しました。葉巻を嗜好する点もブレコフ大佐と同じです。
1991年にソ連が崩壊した後もオクトーバー・ガードはロシア連邦軍内で存続したようですが、Dic 版アニメではレッド・スター (劇中ではクリモフと呼ばれていますが) はおそらく交換プログラムのような形でG.I.ジョー・チームの一員となっており、今やすっかりアメリカ文化を楽しむほどに順応していました。
第17話 「ザッツ・エンターテインメント」 では、映画スターであるジャッキー・ラブの大ファンということでホークと意気投合し、劇中劇として登場したジャッキー主演の映画 『ベイルート珍道中』 のセリフを2人でハモったり、その映画の中で使われていたフェイント技を阿吽の呼吸で披露してコブラを撃退するなどしています。
ところで、レッド・スターことクリモフは、登場する作品によってその階級に混乱が見えます。
DIC版アニメ (1990年) カーネルともキャプテンとも呼ばれていました。
フィギュア v1、v2 共にファイルカードに記載されている階級はキャプテンです。
マーベル版コミック 『ARAH』 第146号 (1994年3月) で初登場した際の階級はカーネルです。
アメリカ陸軍の階級を基準にしてしまうと、彼は前任者であるブレコフと同様に大佐なのか、それとも大尉なのかわからなくなってしまうところですが、joefigの推測としては、クリモフの階級は大佐が正解であると考えられます。
というのは、ヨーロッパの多くの言語において、カピタン (英語のキャプテン) は陸軍では 「大尉」 に相当しますが、海軍では 「大佐」 にあたるからです。
クリモフは海軍所属ですから、階級のカピタンは大佐ということになるでしょう。
カーネルは、このクリモフの階級をアメリカ陸軍における同階級の英語表記に置き換えたものでしょう。
ちなみにソ連陸軍の大佐はロシア語ではパルコヴニクと言うそうで、帝政ロシア時代に用いられていたコロネル (英語のカーネル) ではないようです。
アニメ 『G.I.ジョー:レニゲイズ』 では、バロネス (アナステイジア・セザロフナ) のセザロフナ家に対するレジスタンス活動を行う人物としてゲスト出演しているようですが、joefig は未見なので詳しいことは書けません。
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レッド・スターを記事にしたからには、彼が所属する部隊 「オクトーバー・ガード」 のことも簡単に書いておきたいと思います。
部隊名 Oktober Guard は 「十月の守護者」 の意。October ではなく、キリル文字風に Oktober と綴られていますが、いずれにせよこれはあくまで英語的な表記であり、ロシア語では 「アクチャーブリ・グヴァルディア」 です (2012年G.I.ジョー・コンベンション・ボックス・セットの表記より)。
※ロシア語名が 「アクチャーブリ (オクチャーブル)・ストラザ」 と設定されていた時期もあるようです。
十月とは、1917年10月25日にロシア帝国で勃発し、ソヴィエト連邦誕生へとつながった十月革命 (狭義のロシア革命) から。
コミックに初登場する直前まで、「プラヴダ・パトロール」 という名称も検討されていたようです。
東西冷戦時代に、アメリカで特殊対テロ・グループ・デルタ (G.I.ジョー) が発足したのとほぼ時を同じくして、ワルシャワ条約機構の下で編成された特殊部隊であり、早くもマーベル版第6号 (1982年12月) で登場しています。
しばしば 「ソ連におけるG.I.ジョー」、「ロシアにおけるG.I.ジョー」 などと表現されていますが、母体はワルシャワ条約機構です (下記のメンバーの出身国を参照)。
メンバーは以下の通り。
※赤字は追記した分です。
イヴァン・ニコレヴィッチ・ブレコフ 初代指揮官。大佐。ウクライナ出身。シエラ・ゴルドで死亡。
ダイナ・ヤナック 紅一点。チェコ出身。ヴォルガのコードネームも使用。
アニメ 『トランスフォーマー』 には 「オクトーバー・ガード-1」 として登場。
DDP版コミックでG.I.ジョー入りし、ヴォローナのコードネームを得る。
アンドレイ・フレイショフ コードネームはドラゴンスキー。火炎放射兵。ロシア出身。
ステパン・ドゥルケルスキー コードネームはホラー-ショー(ハラショーのもじり)。
重火器歩兵。グルジア出身。シエラ・ゴルドで死亡。
シュラーゲ (英語名シュレッジ) 東ドイツ出身。シエラ・ゴルドで死亡。
シュトルモヴィーク (英語名ストルマヴィク) ロシア出身。空挺。シエラ・ゴルドで死亡。
グリゴリ・イヴァノヴィッチ・ロストフ コードネームはビッグ・ベアー。対戦車兵。ロシア出身。
ミハイル・P・ゴーリキー (英語名ゴーキー) 海軍歩兵。ロシア出身。
アナトリー・フョードロヴィチ・クリモフ コードネームはレッド・スター。2代目指揮官。ウクライナ出身。
ミーシャ・L・ズベンコフ ロシア出身。
ウォン・ユン-ウェン サンボウ版アニメに登場。中国出身。
ルスラーン・マスハドフ DDP 版コミックに登場。 チェチェン出身。
ジェネラル (ゲネラル)・ヴァスコヴィア サンボウ版アニメに登場。 オクトーバー・ガードの上官。
アイアン・ベアー
G.I.ジョー・コンベンション 2012 限定フィギュアで初登場。 後にアイアン・グレナディアの
ジェネラル・メイヘムとなる人物であったことが判明。
カーネル (パルコヴニク)・チカチーロ 指揮官。
マリエンキー 戦車操縦士。
カーネル (パルコヴニク) ・シュテルン IDW 版コミックに登場するチームの指揮官。
初期メンバーの多くは、中南米の国家シエラ・ゴルドにおいて、デストロの私設軍隊アイアン・グレナディアとの戦闘で死亡してしまいました。
1991年にワルシャワ機構が解散し、同年末にソ連が崩壊して以降も、おそらくはロシア連邦軍内に部隊が存続したようです。
ビークルは以下の通り。
コミックやアニメのみに登場
6輪 A.T.V. コミックに登場。 正式名称不明。
ミルMi-24A クラカヂール (クロコダイル)(NATO コードネームはハインド)
サンボウ版アニメやコミックに登場。
アントーノフAN-24 ルスラーン (NATO コードネームはコンドル) 輸送機。 コミックに登場。
BMP 歩兵戦車。 コミックに登場。
BTR-80 APC コミック 『スペシャル・ミッションズ』 第20号などに登場。
ヘロン・ジェット サンボウ版アニメに登場。
ジープ サンボウ版アニメに登場。
実験用戦闘機
サンボウ版アニメ 『トランスフォーマー』 に登場。 チャムリー卿に奪われてしまいます。
BTR-40 コミックに登場。
トイ
オクトーバー・ガード・アタック・ヘリコプター (2012年)
コンベンション限定トイ。 RoC ドラゴンホークのリペイント。
ドニエプル (2012年)
コンベンション限定トイ。 RoC スナーラー・サイクルのリペイント。
ソヴィエト・コンボイ・トラック (2012年)
コンベンション限定トイ。 インディー・ジョーンズのカーゴ・トラックのリペイント。
オペレーション・ベア・トラップ
現在開催中のG.I.ジョー・コンベンション 2012 では、限定フィギュアとして 「オペレーション・ベア・トラップ」 オクトーバー・ガードvsアイアン・グレナディアの15体セットが発売されています。

セットの内容は以下の通りです。
アイアン・グレナディア
IG トルーパー×4体 IG ガード×2体 ヴォルター IG 重火器スペシャリスト×2体
オクトーバー・ガード
ホラー・ショー シュレッジ ストルマヴィク アイアン・ベアー ダイナ カーネル・ブレコフ
多数のオクトーバー・ガードが一気に揃う楽しそうなセットで、joefigも欲しいのはやまやまなのですが、高額なのと希少なのとで手が出せそうにありません。残念!
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ファイルカード (意訳)
オクトーバー・ガード士官 コードネーム:レッド・スター
ファイル名:アナトリー・フョードロヴィチ・クリモフ
主要軍事特技区分:特殊部隊作戦(海軍歩兵)
出身地:ウクライナ、オデッサ 階級:キャプテン (※カピタン、海軍大佐)
※階級については上記を参照。
レッド・スターはG.I.ジョー・チームのロシア版であるオクトーバー・ガードを指揮し、元は “解散した ”黒海艦隊所属のソ連の海軍歩兵 (アメリカ軍における海兵隊に相当) だった。彼は11歳のときにオデッサ最年少のチェス・マスターとなり、また著名なプーシキン学者でもあり、『ボリス・ゴドノフ』 論はその代表作である。余暇には、彼はモスクワのディナモ・スポーツ・クラブでピストル・チームの指導にあたっている。
「オクトーバー・ガードを率いるために経験豊富な前線指揮官が必要とされた時、レッド・スターはこのチャンスに飛び付いた。最上の部隊の中から集められた最高の志願兵たちは、誰かにただ率いられるだけの存在ではない;最上のものである以上、彼らのなすことをより確かなものとするのが彼の役目なのだ」
※後半のコメント部分は大意としてはおおむね合っているんじゃないかと思うのですが、ちょっと自信がありません。
素体。
ヘッドと脛から下は新規造形。
それ以外は25th のデュークv23 (2007年) から。

バストアップ。
なぜかかなり年配の人物のような造形。今回の付属コミックのビジュアルにもレッド・スターv1 にも全然似ていません。

付属品。
ディスプレイ・スタンド (G.I.ジョーのロゴ) のほか、
士官用制帽、バックパック、ウェブ・ギア、マップ・ケース、PPSh-41、PPSh-41 用ドラム・マガジン、ナガンM1895、ナイフはいずれも新規造形。

ウェブ・ギアにはソ連軍のF1 手榴弾 (通称レモン) と、PPSh-41 用のドラム・マガジンのマガジン・ポーチがモールドされています。
足元はジャックブーツでいかにもという雰囲気を醸し出しています。

レゾリュートのデューク、RoC のホークと。

バックパックを背負っての行軍スタイル。
携行しているマップ・ケースは、実際に70年代あたりにロシア軍士官に支給されていた革製のマップ・ケースに酷似しています。
制帽には赤い星の帽章があり、野戦服には赤い肩章、ズボンには赤い側線が入っています。

オクトーバー・ガードのインシグニア。
キリル文字で октябрь (オクチャーブル、ラテン文字表記ではoktiabr) のはずだと思うのですが、最後は 「E」 になっています。

背面。
バックパックにも赤で 「オクチャーブル」 の文字があります。

立て膝。

銃器はソ連製の PPSh-41 短機関銃。
第二次世界大戦時のもので、PPSh はロシア語で 「短機関銃」(PP)+「シュパーギン」(Sh、設計技師の名)の略で 「ペーペーシャ」 と読むのですが、「ペーペー」 にはロシア語で 「殺せ殺せ」 という意味もあるのだとか。物騒ですね。
ドイツ兵からは 「バラライカ」、日本兵からは 「マンドリン」 と呼ばれたそうです。
戦後に AK-47 が採用されたために退役したはずなので、特殊部隊の兵士がこれを装備しているのはちょっと変な気がします。

可動がプアなのと小銃のグリップ形状とが相まって、こんなふうに構えさせることしかできませんでした。

ドラム・マガジンは着脱できます。
実際のものは7.62×25mm トカレフ弾を71発装弾しているとのこと。

ナガンM1895。
ベルギー製で設計は19世紀末という年代物。これもかつてソ連軍が採用していました。
「ディナモ・スポーツ・クラブででピストル・チームの指導にあたっている」 くらいだから腕はいいのでしょうが、どうせなら最新の銃で指導してほしいものです。
右腿の不恰好に大きいホルスターに収納可能。

ナイフ。
これを収納するためのシースはありません。

デュークと対立!

でもホークとは大いに意気投合!
「ジャッキー・ラブ最高!」


以上、レッド・スターでした。
フィギュアとしての出来はあまりよくありませんが、単調でマンネリになりがちなG.I.ジョー・チームとコブラの戦いに、時にはこうした別の勢力が絡んでくると楽しいですね。
それにしても……なんでこんな顔に!?
オクトーバー・ガードが現状でレッド・スターただ一人というのもちょっと寂しいので、次回はその助っ人になりそうなフィギュアをレビューしたいと思います。それでは!
マス☆ドリです。
付属コミックばりに濃ゆい感じな顔だったら何としてでも!GETしたいと思いますが…
でも、買えるチャンスが巡って来たなら付属品やあまり無いキャラ設定で買ってしまいそうです(⌒-⌒; )
私も買えませんが、オペレーション・ベア・トラップの15体セットは欲しいですねぇ~!
私を訪ねて諭吉さん来てくんないかなぁ~^^;
いらっ指圧師!
キャラ設定は面白いんですけど、出来が、ねぇ……。でも、15体セットはとても手が出ないから、悔し紛れにコレだけ買ってみました。
諭吉さんにこそ15人セットとかで手元に来て欲しいですね~。
こういう面白い設定のフィギュアは新鮮でイイですね~!
いつも最前線にいそうなジョーのフィギュアたちと違って、
いかにも“軍人さん”といういでたちは、なんだかとてもホッとさせられるものがありますね~!
オペレーション・ベア・トラップもかなり魅力的なアイテムですが、
入手不能な価格になりそうで、残念でなりません!
こういうキャラがいると、単純な善と悪の戦いとは違って戦闘の複雑な背景とかに想像を巡らすことができて実にいいですよね。
ただ残念ながら、派手な格好良さがない分、通常の商品としてはなかなか売れにくいんでしょうねー。コレクターズ・クラブ限定で扱わてしまうと痛いです……。それを考えると、ビッグ・バッド・トイ・ストア限定のドレッドノックスとかマローダーズは実にありがたいリリース形態でした。ぜひ今年も何か出してほしいです。
15体セット、ちょっとした臨時収入があったタイミングにノンストに並んでいたので思わずポチリといってしまいました(^^;)
各キャラについてはカードがあるのでおいおい訳して行きゃいいかと思ってましたが全体像についての解説は箱などになかったのでよくわからなかった分、詳しい解説、非常に助かりました。
おかげで色々と想像が広がって楽しくなって来ましたw
こちらこそはじめまして!
15体セット、いかれましたか! 猛者ですね! 国内のショップで扱っていたというのもびっくりです! なかなか手に入りにくいリリース形態は厄介ですが、それだけに入手したときの喜びは大きいでしょうね!
キャラクターの解説など、少しでもお役に立てたなら嬉しいです! 記事にしたことがないキャラクターがまだまだたくさんありますが、少しずつ調べていきたいと思っていますのでこれからもよろしくお願いします!
はじめまして! 楽しんでいただけてよかったです!
購入に際してはいくつかのショップを利用させていただいていますが、いずれも通販です。
最近よく利用しているのは以下のショップです。
アストロゾンビーズさん 大阪府大阪市浪速区
http://www.astro-z.com/
ラバーダックさん 東京都文京区
http://www.rubberduck-toys.com/index.html
ノンストップさん 東京都千代田区
http://www.nonstop.co.jp/
あとはモンスター・ジャパンさん (東京都渋谷区恵比寿西)、スパイダー・ウェブさんなどです。
そして、メインは当ブログもリンクさせていただいているKEITEN29 さんのマイクロトイズの FOR SALE です。
まだお若いので、予算にも限りがあるかと思いますが、「これぞ」 と思った物に狙いを定めて、ぜひ頑張ってください!
これからも楽しみにしています

