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The Pit

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ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

設定探訪/コンカレンス(その①)

 いや~、だいぶ更新の間が空いてしまいました!
 なんだか雑用が多くて忙しく、ブログを更新する余力がなかったのです。
 その間に訪問してくださった方、ごめんなさい!

 さて、今回は 「トランスフォーマー・バイナルテック」 (2003年~2008年?) に登場する敵組織 「コンカレンス」 について記事にしたいと思います。
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 左はマリッサ・フェアボーンの父の偽者 (『トランスフォーマー 2010』 より)。
 中央はカウント・フォン・レイニ (『G.I.ジョー:エクストリーム』 より)。
 右はジェネラル・ブリッツ ( 『Sgt.サヴェッジ&ヒズ・スクリーミング・イーグルス』 より)。



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 このブログに度々コメントをくださる TORO さんからの情報で、「トランスフォーマー・バイナルテック」 のストーリーの中にフリントやG.I.ジョーの敵たちが登場しているということを教えていただいたため、ちょっと調べてみました。

 すると、バイナルテックのストーリーにはトランスフォーマーやG.I.ジョーに登場した悪人たちが結成した秘密組織 「コンカレンス」 というものが登場しており、これをフェアボーン情報員 (フリント) が調査しているという描写があることがわかりました。

 「トランスフォーマー・バイナルテック」 のストーリー (ライターは市川裕文氏) は同シリーズのトイに付属するブックレットの上だけで展開していたらしく、新しいトイが出る毎に少しずつストーリーが進んでいったようです。

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フェアボーン情報員


Agent D.R.Fairbourne  D.R.フェアボーン隊員 (フェアボーン情報員)
 言わずと知れたG.I.ジョー・チームのフリント (ダシール・R・フェアボーン) のことですね。トランスフォーマーの世界でもマリッサ (メリッサ) の父として有名ですが、今回の記事ではバイナルテックのストーリーに関してのみ記述します。

トランスフォーマー・バイナルテック・ストーリー
 地球・サイバトロン (オートボット) 同盟の象徴でもあるバイナルテック (BT) 計画が、敵であるデストロン (ディセプティコン) 兵士をも復活させてしまうという事件が起きた後、善良な協力者が疑いにさらされてプロジェクトに亀裂が走ることを憂えた同盟軍は、徹底的な情報工作によってこの事実を隠蔽し、事態の真相、とりわけBTプロジェクト内へのデストロン侵蝕の実態を明らかにするための緊急指令 「カーウォッシュ作戦」 を発動した。この秘密調査においては、人類側はD.R.フェアボーン隊員率いるエキスパートチームが任務遂行にあたった。
※このあとに続く、BT-09 スウィンドルfeat.ジープ・ラングラー (デストロン補給兵) 付属のブックレット 「悪の全容を暴け!」 はフェアボーンの交信記録という形をとっていたようなので、以下にその全文を掲載します。
<フェアボーン情報員の交信記録より>
 「これまでの我々の調査から、BT計画がデストロン兵士の再生に関与した事件の背後には、“コンカレンス”と呼ばれる地球人の秘密組織が絡んでいると判った。
 奴らは人類とサイバトロンの同盟関係をぶち壊す目的で団結した悪党どもの社交クラブで、そのメンバーにはフォン・レイニ伯爵やクリーガー将軍といった、名うてのテロリストどもを筆頭に、復讐心に凝り固まったチャムリー卿や、トランスフォーマーに人生を狂わされたショーン・バーガーJr.のような金持ちも名を連ねている。
 そんな奴らがデストロンと手を組むとは馬鹿げているが、いずれは全てのTFを排除し、太陽系をロボット禁制のリゾート地にするのが連中の最終目的らしい。
 BT計画関係者にコンカレンスの手先はいない。
 ただ奴らの洗脳技術によって操られた、被害者がいるだけだ。
 ただちにサイバトロンシティのウルトラマグナスに連絡し、一刻も早くこの洗脳装置の発見と無効化の方法を探るべきだと伝えてほしい。
 連絡は以上、そろそろドアが破られそうだ。
 家族には、私はもうしばらく月植民地で羽根を伸ばすと伝えておいてくれ」


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コンカレンス


Concurrence コンカレンス
 地球・サイバトロン (オートボット) 間の同盟をつぶし、地球から全てのトランスフォーマーを排除することを目的として、人類の不満分子が結成した秘密組織。
 テロ指導者、汚職政治家、マッドサイエンティスト、病的な大物狙いのハンターたちから構成されている。

バイナルテック・ストーリー
 地球・サイバトロン同盟が、バイナルテック (BT) プロジェクト内へのデストロン (ディセプティコン) 侵蝕の実態を明らかにするために緊急指令した 「カーウォッシュ作戦」 において、フェアボーン情報員がその存在を暴いた。
 彼らはDr. アーカビルのヒプノ-チップとボンブシェル (ボムシェル) のセレブロ-シェルとを融合させた技術を駆使して多数のバイナルテック・プロジェクト・メンバーを支配下におき、スウィンドルの金属病原体コズミック・ルストによって害されたデストロンを BT として復活させることを強要した。
 彼らはまずデストロンの BT にオートボットを排除させ、最終的にはデストロンも排除して太陽系をロボット不在の 「リゾート」 に変えようとしている。

名称
 「一致」、「同時発生の」 といった意。

判明しているメンバー
   Dr. アーカビル (アーケヴィル)
   カウント・フォン・レイニ (レイニ伯爵)
   ジェネラル・クリーガー
   ショーン・バーガーJr.
   チャムリー卿


 今回はメンバーのうち G.I.ジョー絡みの2名を記載します。


Count von Rani カウント・フォン・レイニ (レイニ伯爵)
(Count Alaric Von Raini レイニ伯アラリック、ダークホース版コミック 『GIジョー』 の設定より)
 秘密組織 「コンカレンス」 のメンバー。
 『G.I.ジョー・エクストリーム』 の敵組織 SKAR (スカー) の指導者アイアン・クローと同一人物。

アニメ 『G.I.ジョー・エクストリーム』
 全26話からなる 『G.I.ジョー・エクストリーム』 (1995年~1997年) に登場。
舞台は2006年。超大国は瓦解していくつかの勢力に分裂し、世界支配をもくろむ謎の秘密組織 SKAR が台頭しつつあった。これに対し、国際同盟 (インター-アライアンス) は特殊部隊 「G.I.ジョー・エクストリーム」 を組織して立ち上がった。
東ヨーロッパの小国カリスタンの友好的な統治者レイニ伯爵は、実はテロ組織 SKAR の指導者アイアン・クローである。
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※この作品には 『サージャント・サヴェッジ&ヒズ・スクリーミング・イーグルス』 の主人公であるサージャント・サヴェッジが登場しており、同作とは世界観がつながっていると考えられています。

ダークホース版コミック 『GIジョー』
 コミックでは、アイアン・クローはマクラヴィア女公 (ダッチェス・オブ・マクラヴィア) 率いる SKAR (ソルジャーズ・オブ・カオス、アナーキー、ルーイン、「混沌と無政府主義と破滅の戦士たち」 ) の副司令官として登場。
彼は東ヨーロッパの国家カリスタンの統治者であるレイニ伯アラリック (カウント・アラリック・フォン・レイニ) を殺害して彼になりすまし、マクラヴィア女公も毒殺して SKAR のリーダーとなる。
※このコミックは短期間で打ち切られました。

名称
 Rani は設定としては東ヨーロッパにある (架空の) 地名と思われます。
 von Rani とドイツ語の前置詞を用いているところからこの地名がドイツ語圏であると想定した場合、本当はグラーフ・フォン・ラーニ Graf von Rani (ラーニ伯爵) となるでしょう。 また、爵位に英語のCount を用いるのであれば、本当はカウント・オブ・レイニ Count of Rani と英語表記すべきでしょう。
 なお、ダークホースのコミックでは (Yo Joe! に掲載されているサマリーの誤字でなければ) Raini と表記されていたようで、上述のような考え方をするならばグラーフ・フォン・ライニ Graf von Raini (ライニ伯爵) となるでしょう。
※この記事を書いた後、かつてドイツ北東部にラーン人 (ドイツ語Ranen) と呼ばれる西スラブ系の部族がいたということを知りました。 ラーン人は英語ではRani と表記されます。

トイ
 G.I.ジョー・エクストリーム (5インチ)
   アイアン・クローv1(2005年)/エクストリーム  シングル
   アイアン・クローv2(2005年)/エクストリーム  シングル デラックス
   アイアン・クローv3(2005年)/エクストリーム  2パック(ルテナント・ストーンv3 とのセット)
 G.I.ジョーARAH (3.75インチ、25thスタイル)
   アイアン・クロー(2012年)/G.I.ジョー・コレクターズ・クラブ限定






General Krieger ジェネラル・クリーガー (クリーガー将軍)
 秘密組織 「コンカレンス」 のメンバー。
 『サージャント・サヴェッジ&ヒズ・スクリーミング・イーグルス』 の敵組織 I.R.O.N.アーミーの最高司令官ジェネラル・ブリッツと同一人物と思われる。

アニメ 『サージャント・サヴェッジ&ヒズ・スクリーミング・イーグルス』
 1話だけ製作されたエピソード Old Heroes Never Die (「古き英雄は死なず」) (1995年)に登場。
本名ギャリソン・クリーガー、オハイオ州シンシナティ出身。階級はO-1 (セカンド・ルテナント、少尉)。
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 第二次世界大戦のヨーロッパ戦線において、彼はサイバネティックス/ロボット工学発明者としてアメリカ軍のロバート・スティーブン・サヴェッジ曹長の部隊に加わっていたが、実は裏切って第三帝国 (ナチス) のためのスーパー・ソルジャーを製造していた。自身の肉体にもサイボーグ手術を施しており、ほとんどロボットと化している。
d0164702_20195888.jpg クリーガーの裏切りにあったサヴェッジは、遺伝子組み換え操作を施されて東ベルリンの研究所で冷凍保存されていたが、現代 (おそらく1995年) になって発見され、アメリカ軍の基地に運び込まれて蘇生することになる。
※『サージャント・サヴェッジ……』 にはレディー・ジェイ、ホーク、ドクの3名が登場しているのですが、ARAH とは絵柄のタッチが違っており、特に金髪で青い戦闘服のレディー・ジェイは、それまでの彼女とはかなり印象が異なるキャラクターデザインとなっていました。どうもパラレルワールド扱いのように思えます。




d0164702_20204827.jpg 現代におけるクリーガーは、Dr. ギャレット・ストロームと名乗ってアイアン・アームズ・インダストリーズを率いており、IOSP (インターナショナル・オービタル・スペース・プラットフォーム) と呼ばれる宇宙ステーションを製造していたが、実はジェネラル・ブリッツとして I.R.O.N.アーミーと呼ばれるサイボーグ部隊を率い、テロ活動を計画していた。
※彼はコブラ・コマンダーとも連絡を取っており、コブラの創設に何らかの協力をしていたようです。
テレビ電話に映ったコブラ・コマンダーは、フード、青い制服、不気味にしわがれた声など、ARAH のイメージのままでした。

 Dr. ストロームの正体がクリーガーであることを見抜いたサージャント・サヴェッジの活躍により、ジェネラル・ブリッツの計画は失敗に終わったが、航空機で脱出する姿が確認されている。

名称
 ドイツ系の姓であるクリーガーは、ARAH のG.I.ジョー・チームのカバー・ガール (本名コートニー・クリーガー) の姓と同じですが、両者には特に関連はありません。

トイ 
 Sgt.サヴェッジ (4インチ)
   ジェネラル・ブリッツ(1995年)/シングル
   ジェットパック・ジェネラル・ブリッツ(1995年)/シングル
   サイボーグ・ジェネラル・ブリッツ(1995年)/シングル

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 以上、コンカレンス (その①) でした。
 ネット上で知ることのできるバイナルテックのストーリーの情報は限られているため、joefig が記事にできるのは大体こんなところまででした。

 次回のその②では、トランスフォーマー絡みの人物について記事にしたいと思います。それでは!



今週の発見

 joefig はスカーレットの本名である Shana Mae O'Hara を 「シェイナ・メイ・オハラ」 とカタカナ表記してきましたが、サンボウ版アニメの中で 「シャナ」 と発音している場面がありました。
 時間があるときにでも、過去の記事をこっそり訂正しておきます。
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by joefig | 2012-02-25 17:00 | 設定探訪 | Trackback | Comments(10)
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Commented by ユウジ/マノフレ at 2012-02-25 18:33 x
バイナルでのポイントは、デューク率いるでなく、フリントを擁よるエキスパートチームと表現してるとこが見所っすね(笑)

Commented by TORO at 2012-02-26 00:24 x
管理人様
労作記事お疲れ様です。
前から気になっていた、《バイナルテック》絡みの敵対組織の解説ありがとうございます。私はTFの方が専門なので、GIジョー系はほとんどさっぱりでしたが、非常に分かりやすい解説でした。彼らが絡んでいるということは、恐らくはコブラもデストロンと結託しているのでしょうね。そして、本来の歴史軸における西暦2005年のユニクロン戦争でのデストロン敗退に伴い、2010年当時にはコブラが崩壊し、コマンダーはスネークに零落したという流れでしょうか?
Commented by joefig at 2012-02-26 01:01
>ユウジ/マノフレさん
TFとのクロスオーバーではもっぱらフリントが目立っていてデュークは影も形もありませんねー。NORさんの分析に習えば、この時代についにデューク度がゼロになったということですかね。死んだのかな?
Commented by joefig at 2012-02-26 01:18
>TOROさん
この件に関しては情報ありがとうごさいました! 教えていただくまでまったくノーチェックでした。

クロノロジーについては、joefigが勝手に考えた想像としては、シャッタード・グラスにコルトン大統領、クレイ副大統領、ハウザー国防長官というのが登場しているようで、それぞれG.I.ジョー・コルトン、ホーク、デュークらを示唆する存在ですが、きっと本来の世界でもユニクロン戦争と前後してアメリカにこうした軍事政権が誕生してコブラとの最終決戦が行われ、結果アメリカは疲弊してコブラは瓦解し、2006年頃には国際同盟とSKARが争う世界となったのではないかと。
コンカレンスが結成された頃にはコブラ・コマンダーはすでに零落していたためこれに加わっておらず、またフリントが活躍しているのにデュークの名が見えないのは、コブラとの戦いで死んだからなのではないでしょうかね。
Commented by TORO at 2012-02-26 03:24 x
管理人様
丁寧なご返事、まことに恐れ入ります。
NOR様の記事も毎回楽しみに見ていますが、シリーズを追うにつれ、どんどんデューク度が低くなっていくのが、目に見えて分かります。一回殺されかけているので、死んだ可能性は否定出来ないのが恐ろしいですwww
《2010》に登場したスネークは、「おじゃる」と言わなかったのが寂しいです。コブラコマンダーには是非にも再起を図って欲しいです。
Commented by KEITEN29 at 2012-02-27 10:12 x
私も最近は、短期間の間に風邪を惹いて治ったりぶり返したりで、
寝込みがちな日々となっておりました(・・!

G.I.ジョー・エクストリーム は5インチだったんですか~!!
なんか動かなさそうですけど、
独特のSF感が面白そうなので、
買おうかと思ったこともあったんですが、
アイテムとしてのちゃちな感じが、
ネタ的な扱いになっちゃうかなと思って、
結局、購入を見送っていたシリーズですね~!

コンカレンスいいですね~!
素性が判って、またハッピーです!
判ってしまった以上、
「アイアン・クロー(2012年)/G.I.ジョー・コレクターズ・クラブ限定
」は、
ちょっと気になりますね~!
今年なんですかぁ~!!!
Commented by joefig at 2012-02-27 22:15
>TOROさん
SDCCのスタースクリームにコブラ・コマンダーが付属していましたけど、まあパイロット姿というのは妥当なんでしょうが、もしもこれが2010登場時のスネーク(オールド・スネーク)だったらjoefigも買ってしまったかもしれません!
Commented by joefig at 2012-02-27 22:31
>KEITEN29さん
joefigの周りでも、2月中旬頃には風邪やインフルエンザにやられた人が多かったです。joefigもインフルエンザにかかってたし……。

エクストリームは確か可動箇所も少なくなっていて、大味なフィギュアだったみたいですね。

25thスタイルのアイアン・クローは、おそらくG.I.ジョー・コレクターズ・クラブに入会しないと手に入らないようです。そして12種類買うとフットルースのフィギュアがボーナスでもらえるのだとか。http://www.gijoeclub.com/FSSexclusives.cfm
Commented by NOR at 2012-02-28 17:54 x
ARAH「以降」の歴史がトランスフォーマーファンの手によって作られているのはちょっと面白いですね。
ジョー本体の展開では作品をリセットして同名別人物が活躍し続けているのでやり辛い部分もあるんでしょうな。

ていうかシャッタードグラス(善悪反転)ならジョーは悪の軍事帝国アメリカの尖兵で、コブラは自由を掲げて戦う地下レジスタンスなんでしょうね。コールド・スレダーのシャッタード・グラス版も自由を求める歌詞になってるし。

自分的にはそっちの善悪逆転ジョー世界にそそられますね。
敵に誘拐されるコマンダー、助けに行くデストロとか。
それいつもと同じか(笑)
Commented by joefig at 2012-03-01 00:06
>NORさん
ダイナミックに話が進んでいくTFに比べると、ジョーはいつもリング・ワンデリング状態なところがありますよね。

シャッタードグラスのストーリーは面白そうですよね! 同時進行でジョーの視点のものもやってほしいです。でも、もしかしたら主要キャラはみんな50代とかになっているのかな? 時代設定がよくわかりませんけど、デュークが国防長官ですからねー。