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The Pit

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ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

マーベル/『G.I.ジョー:ARAH!』 第71号~第80号ダイジェスト

 第71号 (1988年5月)~第80号 (1988年11月) までのダイジェストです。
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 トップ画像は IDW の 『G.I.ジョー・クラシック・トレード・ペーパーバック』 第8巻 (2010年5月) の表紙です。
 この表紙は、イメージ・コミックスの 『G.I.ジョー:ARAH』 (Vol.2) の第2号 (2001年10月) の表紙が再利用されています。



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 第70号でシエラ・ゴルドの話が終わったあと、第73号ではコブラ・アイランドの内戦が勃発します。
コブラ・コマンダー (実はフレッド7号) に対し、サーペンター側はG.I. ジョーと手を組みました。 そしてアイアン・グレナディアを率いるデストロが独自のスタンスでコブラ・アインドに上陸してきます。
 第76号において、ザルタンの矢でサーペンターが死亡するとコブラ内戦は終結しますが、続く2話では、アメリカの中枢にも陰謀や不正を企てる勢力があるということが描かれました。

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d0164702_8215857.jpg第71号 「緊急脱出」 Bailout (1988年5月)
──シエラ・ゴルドから脱出するために行動を共にしていたG.I. ジョー・チームとザラーナたちは、難民たちと共にジャングルの中を首都リオ・リンドへと向かう。
 ビラバカ将軍は彼らを捕らえるために歩兵部隊をバスに乗せて差し向けるが、ザラーナとスラッシャーがそのバスを奪うことに成功。
 リオ・リンドでは、北アメリカ・バナナ専売会社 (N.A.B.M.) のグッドフェローが国庫の金を持って国外へ脱出しようとしていた。ビラバカ将軍もそれに習って国庫の金を持ち出そうとするが、そこへ現れたデストロとエル・ヘフェによって捕らえられてしまった。デストロたちは金を持ち逃げしたグッドフェローの後を追う──。
特記事項
・ バスに乗ったG.I. ジョーとザラーナたち、それを追跡するペレス大尉のジープ、そしてグッドフェローの後を追うデストロたちのジープが空港に向かう道路で鉢合わせとなり、ジープ同士が衝突。 瀕死のペレス大尉はビラバカ将軍が反革命派の指導者エル・ヘフェと一緒にいるところを見て 「裏切り者」 と叫びつつ将軍を殺して自らも死亡。
・ グッドフェローは自家用の水上機に乗り込んだものの、G.I. ジョーやザラーナたちにも乗り込まれ、飛行中にスラッシャーがドアを開けた際に機上から海に落ちて死亡。



d0164702_8223019.jpg第72号 「スティレトー」 Stiletto (1988年6月)
──コブラ・アイランドのDr. マインドベンダーは、新たな兵士スター-ヴァイパーを誕生させた。 これは遺伝子を操作され、コンピューター技術によって拡張されたストラト-ヴァイパーであり、新型のコブラのロケット機スティレトーを操縦できる唯一の存在であった。 サーペンターは彼とスティレトーをG.I. ジョーの本部ピットⅢに送り込む。
 コブラ・コマンダー (フレッド7号) とバロネスは、サーペンターとDr. マインドベンダーの様子を伺いながら、サーペンターに反逆する機会を狙っていた──。
特記事項
・ ワイルド・カード、スキッドマーク、ウインドミル、スター・ヴァイパー、クロックマスターが初登場。
・ フレッド7号とバロネスが口づけを交わします。
・ ピットに潜入したスター-ヴァイパーは、目標のスパイ衛星からあらゆる情報を引き出すことができるブラック・ボックスを盗み出すことに成功。
・ 第64号で死んだものと思われたミン船長は、実はまだ生きていました。
・ TV コマーシャル (1988年) で一部アニメ化。



d0164702_823699.jpg第73号 「分裂して倒れん」 Divided We Fall (1988年7月)
──ピットからブラック・ボックスを奪ったスター-ヴァイパーがコブラ・アイランドに帰還する。 この勝利を祝う中、コブラ・コマンダー (フレッド7号) とサーペンターとの対立はついにコブラ全体を巻き込んだ内戦へと発展してしまう。
 緒戦ではサーペンターが劣勢となった──。
特記事項
・ タイトルは United we stand, Divited we fall (「団結すれば立ち、分裂すれば倒れる」) という標語的によく使われる成句の一部です。 ちなみにDIC 版アニメの第6話のタイトルは United we stand でした。
・ スニーク・ピークが初登場。
・ ホリングスワース将軍が再登場。
・ G.I. ジョーの偵察部隊が搭乗するコブラの戦闘ヘリ・マンバは、『イヤー・ブック』 第4号で拿捕された機体です。
・ コブラ内戦が勃発します。 Dr. マインドベンダー、トマックス&ザモットはサーペンターの側につきました。
・ サーペンター側は劣勢となり、Dr. マインドベンダーはブラック・ボックスの返還を交換条件として、G.I.ジョーに支援を要請します。
・ デストロはアイアン・グレナディア部隊を率いてコブラ・アイランドに現れます。



d0164702_8235044.jpg第74号 「便宜的な同盟」 Alliance of Convenience (1988年8月)
──コブラ・アイランドに上陸したG.I.ジョーの偵察部隊は、バロネスがサーペンター軍を相手に攻めあぐねている状況を知る。そのサーペンターのもとへDr. マインドベンダーからの連絡が入った。 マインドベンダーの提案した取り引きによって、G.I.ジョー・チームはサーペンター側について戦うことになったのだ。
 G.I.ジョーの本格的な上陸部隊が飛行場に接近し、コブラ・コマンダー (フレッド7号) はドレッドノックたちと共にサンダー・マシーンでそこに向かう──。
特記事項
・ コブラ・アイランドの地図が登場します。
・ コブラ内戦でコブラは以下の勢力に分かれています。
  コブラ・コマンダー (フレッド7号) 陣営
     バロネス  ドレッドノック  各種兵科  
  サーペンター陣営
     Dr. マインドベンダー  トマックス&ザモット  クリムゾン・ガード  スクラップ・アイアン
     B.A.T.  各種兵科
・ アメリカ政府は、ブラック・ボックスを返還するというマインドベンダーの申し出を受け入れ、またコブラ・コマンダーのファシスト的独裁よりはサーペンターによる立憲君主体制のほうがましと考えて、サーペンター側につくことになります。
・ DTC コミック3パック#74(2005年) (コブラ・コマンダーv22、ザラーナv4、ザルタンv12)
・ TV コマーシャル (1988年) で一部アニメ化。



d0164702_8243012.jpg第75号 「戦闘続行せよ!」 Holding Actions! (1988年9月)
──飛行場で、コブラ・コマンダーとドレッドノックを乗せたサンダー・マシーン、そしてブザーと戦っていたホークらは、デストロの乗る D.E.M.O.N. に激突する。 そこへサーペンター率いる H.I.S.S. 及びスティンカー部隊やザルタン率いるマゴット部隊も接近してくるが、この混乱に乗じて、A.W.E. ストライカーのロードブロックがホークを救出した。
 サーペンターは自ら搭乗する H.I.S.S. の前部に捕虜にしたバロネスを縛り付けており、G.I. ジョーのカッターは捕虜の扱いに抗議するが、サーペンターは聞き入れなかった。
 コブラ・コマンダーは、一時退却したデストロの軍隊が浜辺に陣取って戦況を静観していることに気付く──。
特記事項
・ アイアン・グレナディアのフェレットが初登場。
・ サーペンター勢力+G.I. ジョー・チーム対コブラ・コマンダー勢力の戦闘は激化し、双方が疲弊したところへ、浜辺で静観していたデストロ率いるアイアン・グレナディアが攻撃を仕掛けてきます。
・ DTC コミック3パック#75(2005年)
   (ドレッドノック・リッパーv5、ドレッドノック・ブザーv3、ドレッドノック・スラッシャーv3)




d0164702_825444.jpg第76号 「手段を選ばず」 All's Fair (1988年9月)
──飛行場はデストロに制圧され、コブラ・コマンダー (フレッド7号) 軍とサーペンター軍はそれぞれ撤退した。
 ホークの要請により U.S.S. フラッグから増援の LCT (上陸用舟艇) とステルス戦闘機ファントムX-19 が出動。ホークとサーペンターは、その攻撃をコマンダー軍本部の北面に集中すると見せかけて、西面から奇襲をかける作戦をとる。
 ザルタンは西面の防御が手薄になることを伝えるが、コマンダーは聞き入れない。 ザルタンは離脱して単独行動に出る。 案の定、コマンダー軍は窮地に陥り、デストロ軍までが進軍してきた──。
特記事項
・ タイトルは16世紀イギリスの作家ジョン・リリーの散文 『ユーフュイーズ』 中の一句 「恋愛と戦争は手段を選ばず」 から。
・ ランブラー、ゴースト・ライダーが初登場。 ただしマーベルにはすでにゴースト・ライダーというヒーローが存在するため、ゴースト・ライダーがそのコードネームで呼ばれることはありません。
・ コマンダー軍に対する勝利を確信したサーペンターは、自軍をヘースティングスの戦い (1066年) の勝者になぞらえて語っていましたが、ちょうどそこへザルタンの矢が放たれ、サーペンターはヘースティングスの戦いの敗者であるイングランド王ハロルド2世と同様に目を射抜かれて死亡します。
・ サーペンターがあっけなく死亡するや、Dr. マインドベンダーはすかさずコマンダー軍のもとへと駆け寄り、コブラ・コマンダーにその正体 (フレッド7号) を知っていることを告げ、その秘密の保持を交換条件に取り引きを結びます。 両者の節操のなさにホークは思わず嫌悪感を口にし、ザルタンも 「そう感じるのはあんただけじゃないぜ」 とコメント。
・ デストロはバロネスの引き渡しを求め、戦闘から手を引きます。部下の軍曹との会話は、おそらく孫子の言葉 「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」 を念頭においたものでしょう。
・ コマンダーと手を打ったマインドベンダーは、G.I. ジョー・チームにコブラ・アイランドからの退去を求め (この主張については第41号参照)、ホークたちは仕方なく帰還していきます。
・ DTC コミック3パック#76(2005年) (フリントv10、ジェネラル・アバーナシーv3、トンネル・ラットv9)



d0164702_8263394.jpg第77号 「余波」 Aftershocks (1988年10月)
──コブラ内戦が終結し、コブラ・コマンダー (フレッド7号) とザラーナの監督下のもと、G.I.ジョー・チームはコブラ・アイランドから退去する。
 デストロの船では、バロネスが今のコブラ・コマンダーの正体はフレッド7号であることをデストロに明かした。
 コブラ・アイランドの貨物船の中で、ミン船長がコマンダーのヘルメットを剥ぎ取り、フレッドは彼に非武装のモレイ・ハイドロフォイルを与えることで秘密を保持する。 Dr. マインドベンダーもこの秘密を知るが、サーペンターの遺体を保存することを交換条件にフレッドと取り引きを結ぶ。
 ホークとロードブロック、ホリングスワース将軍は、ペンタゴン (アメリカ国防総省) で、将校からなる秘密委員会ジャグラーズの会議に出頭していた。マルサス将軍はコブラ内戦に介入して敗北した責任を回避するため、ホークたちが無断でコブラ・アイランドに出撃したと言い出す──。
特記事項
・ デストロがバロネスを連れて去ったことについてザラーナが 「あんな女、役立たずのゴミなのに」 とブツブツ言っていたところに、担架を運んでいたレディー・ジェイが、自分への悪口と思い込んでその担架をわざとザラーナにぶつけたために2人のキャットファイトが開始。 ジョーもコブラも彼女たちを取り囲んで盛り上がります。 なお、後に女の子の読者 (ミシガン州のマルケットちゃんとコロラド州のロキシーちゃん) から 「女性同士に戦わせておきながら、なんで男たちは見物しているだけなんですか!」 的な苦情があったためマーベル側は 「もうしません」 とコメント。
・ ジャグラーズの一員であるマルサス将軍が初登場。 マルサスの名はイギリスの古典派経済学者トーマス・ロバート・マルサスから。
・ ホークとホリングスワース将軍はジャグラーズの陰謀で逮捕され、精神鑑定のために病院に送られてしまい、コブラ内戦に参戦したほかのG.I. ジョー・メンバーも逮捕されてしまいます。 ロードブロックだけが移送車両から脱走し、意外な人物──アデル・バークハート博士 (第1号・第38号参照) に助けを求めに行きました。



d0164702_827204.jpg第78号 「ペイバック!」 Payback! (1988年10月)
──ジャグラーズの指示で D.O.A.(国内作戦機関) が動く中、残されたG.I. ジョー・メンバーが続々とバークハート博士の家に集結した。 彼らはホークたちが収容されている場所がバージニア州郊外のセント・ロー付属病院であることを突き止める。
 ジャグラーズのマルサス将軍とヘーゲル上院議員は、コブラ内戦における敗戦の責任をホークたちになすりつけるべく記者会見を開いた。
 ホークとホリングスワース将軍は、病院のスタッフが全て D.O.A. のエージェントであることに気付く。 キャシー・テルたち TV リポーターが見届ける中、そこにG.I. ジョーを引き連れたバークハート博士が現れる──。
特記事項
・ アデル・バークハート博士は軍に批判的な人物ですが、今回はG.I. ジョーに協力してくれます。 彼女のもとに駆け込んだロードブロックは、仲間を集めるために 「レディー・ドゥームズデイの所で会おう」 とメッセージを送りました。G.I. ジョーにとってはこれはバークハート博士を指す非公式なコードネームです (第1号のサブタイトル参照)。
・ 退役したグラントとその恋人で元軍人のローラが再登場 (第56号参照)。G.I. ジョーと一緒に戦います。
・ ジャグラーズ配下の政府機関 D.O.A.、ヘーゲル上院議員が初登場。 ヘーゲル議員の名はドイツの哲学者ゲオルク・ヴイルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルから。
・ 最後にG.I. ジョーの窮地を救ったのは、突然現れたデストロでした。 ホークに一目置いている彼はマルサス将軍の不正なやり口が気に食わず、コブラ内戦時にマルサスがM.A.R.S. から軍備 (バスケットボールと虚偽の記載) を受領した際の明細書を TV クルーの前で提示したのでした。



d0164702_8275630.jpg第79号 「ドレッドノックスの支配!」 Dreadnocks Rule! (1988年11月)
──コブラは 「無料紹介のセミナー:元手なし、適切な知識なしに不動産で大金持ちになる方法!」 という新手の詐欺を始め、ドレッドノックのザラーナとザンダーにその運営が任されていた。
 クロス・カントリー、マット、ロウは、ニュージャージーの湿原でドレッドノックと戦う──。
特記事項
・ ニューヨークのコブラ領事館ビルでは、テレ-ヴァイパーが衛星アッフリンク・システムに G.I. ジョーの盗聴装置を発見しますが、これは 『スペシャル・ミッション』 第7号で仕掛けられたものです。
・ ブザーはジャンクヤードを傷つけます。
・ ドレッドノックのサンダー・マシーンは破壊され、ブザー、モンキーレンチ、スラッシャーが逮捕されます。
・ サージ (G.I. ジョーのサージャント・スローターではありません) のニュース・スタンドにはマーベル・コミックスが多数並んでおり、ハルクやアイアンマンなどと一緒にG.I. ジョーのコミックも売られています。





d0164702_829137.jpg第80号 「ローリング・サンダー」 Rolling Thunder (1988年11月)
──コブラ・アイランドから200 マイル、メキシコ湾に小さな陸地が上昇してきた。 この島を巡ってG.I. ジョー・チームとDr. マインドベンダーの部隊が交戦する──。
特記事項
・ ランブラー (ただしこの号ではアルマジロ)、ヒット&ラン、ハードボール、チャーブロイル、マスクラットが初登場。 ランブラーはフィギュアではローリング・サンダー (1988年) 付属のアルマジロ (アーマディロー) にあたり、クロスファイア (1987年) 付属のランブラーとは別人です。
・ 結局この小さな島は砕けて海面下に沈んでしまいました。




・ TV コマーシャル (1988年) で一部アニメ化。

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by joefig | 2012-05-03 00:05 | コミック | Trackback | Comments(2)
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Commented by TORO at 2012-05-03 07:40 x
管理人様
世界に混乱をもたらしてる点では、ネオコンもアルカイダも全くもって同じです。
サーペンターは自身を、上記の戦いの勝者であるノルマンディ公ウィリアムに喩えた途端に、敗者と同じ死に方をするとは、皮肉です。そのサーペンターを作ったマインドベンダーは、あっさりと寝返ったとは。ジョーファンに蛇蝎の如く嫌われたサーペンターの産みの親である彼は、「始末」されなかったのですね。それにしても、フレッド7号の秘密を知る者が、徐々に増えて来てますね。本物のコマンダーが残念です・・・・。

コブラ島内戦終結後は、散発的な小競り合いに落ち着いてくるのですね。デストロは自身の不利益よりも、その矜持に忠実に行動するのが面白いです。
Commented by joefig at 2012-05-04 00:47
>TOROさん
サーペンターは割とあっさり退場してしまいましたね。コブラ内戦もはじめjoefigはもっと引っ張ったイベントなのかと思ってました。
マインドベンダーはこのあともしばらくはちょろちょろしているようですが、それほど重要な役回りは演じていないようです。

デストロには独自の倫理観や行動原理があってなかなかいい感じですよね!