25th/コンクエスト X-30

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ARAH のコンクエスト X-30 (1986年) のリメイクです。
付属フィギュアのルテナント・スリップ・ストリームも、初代に付属したスリップ-ストリームv1 のリメイクです。
ボディー下部の刻印は2002年となっているので、2003年版のリペイントにあたるようです。

映画『G.I.ジョー』(ライズ・オブ・コブラ)では、エンドロールの背景画面の中でX-30 というシリアル・ナンバーのみがちらっと映っていました。
Conquest は 「征服」 の意。 X-30 は後述するグラマンX-29 からの発想だと思われますが、X-30という制式番号は実在していました。
ロックウェル X-30 は戦闘機ではなく、アメリカ航空宇宙局で構想された宇宙航空機 (スペースプレーン) でした。 これは NASP (National Aero-Space Plane、国家航空宇宙機) とかオリエント・エクスプレスなどとも呼ばれていたものですが、構想のみに終わり、ロックウェル・インターナショナルやジェネラル・ダイナミクス、マクドネル・ダグラス、ボーイングの想像図が残されているに過ぎないようです。
前進翼のモデルはグラマンX-29。
実験用航空機として2機のみが製造されたそうです。

余談ですが、漫画 『エリア88』 の後半に、主人公・風間真の愛機として登場していました。
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コマンド・ファイル。
コンクエスト X-30
種別:戦闘機
武装:ミサイル、爆弾
コンクエスト X-30 はG.I.ジョー・チームの航空戦力における最速の戦闘機である。 空対空ミサイルと空対地爆弾を搭載したこのスマートな航空機は、先進の設計による2機の戦闘機が空で相見えるとき、一方のコブラ・ラトラーを脅かす存在である。 この戦闘機には設計と工学技術の最新の成果が投入されており、そこには超音速巡航能力、ステルス技術、統合アビオニクスが含まれている。 亜音速と超音速の双方の速度で高度な操縦性を発揮し、急激な旋回と高抑角からの攻撃とでコブラのパイロットを翻弄する。
上方から。

サイド。

フロント及びリア。

シール。
これ以外にも一部が最初から貼られていました。

管理人joefig はいつもビークルに付属シールを貼らないのですが、コンクエストのトイの特徴として、前進翼と共に目立つのが、シールによるシャーク・マウスのノーズ・アートです。

ロービジ塗装が基本となった現在のアメリカの戦闘機ではノーズ・アートはほとんどみられなくなりましたが、なかなか格好いいので、シャーク・マウスについてちょっと調べてみました。
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シャーク・マウスについて
シャーク・マウス(シャークス・マウス)は、シャーク・フェイス、シャーク・ティースとも呼ばれます。
戦闘機のノーズ・アートとしてのシャーク・マウスの起源は、北アフリカで戦っていたイギリス軍の飛行部隊が始めたらしいです。
その後、フライング・タイガースがこのノーズ・アートを採用したことで特に有名になりました。
日中戦争に介入するため、アメリカでは陸軍航空隊のクレア・リー・シェノールト(シェンノート)大尉率いる米義勇軍航空隊(AVG、アメリカン・ボランティア・グループ)が編成されました。別名フライング・タイガースです。
当時はまだ日米開戦前で、アメリカの世論は日本と開戦する機運が高まっておらず、AVG は建前上はアメリカ軍の退役者からなる中国の義勇兵という体裁をとっていましたが、これは明らかに中立義務違反でした。
太平洋戦争が始まる前から、すでに日本軍とアメリカ兵は中国で空中戦を繰り広げていたのです。
このことを考えると、その後の真珠湾攻撃などはまさにアメリカの思うつぼだったということがわかります。
フライング・タイガースはカーチス P-40C トマホークⅡBのノーズ・アートとして、前述したようにイギリス軍の飛行部隊からシャーク・マウスのデザインを拝借し、これは彼らのトレードマークとなりました。
フライング・タイガースのカーチス P-40C トマホークⅡB。
トマホークはイギリス空軍における愛称です。建前上義勇兵であるフライング・タイガースはイギリス空軍向けに輸出された機体を運用していました。アメリカではウォーホークと呼ばれます。

フライング・タイガースのインシグニアであるフライング・タイガー。
デザインはウォルト・ディズニーによるそうです。
写っている人物はロバート・T・スミス。

3.75インチではありませんが、G.I.ジョー:サージャント・サヴィッジ&スクリーミング・イーグルスのラインからはP-40 ウォーホーク(1995年)というビークルがリリースされたことがありました。
下はネットで拾った画像ですが、機体にはシャーク・マウスはもとよりフライング・タイガーのシールまで貼られているのが確認できます。

12インチからも、G.I.ジョー・コレクターズ・クラブ限定でザ・フライング・タイガース ドッグファイト・フォー・フリーダム(2000年)というセットが発売されています。

フライング・タイガースは、戦後は貨物航空会社フライング・タイガースを経て、1989年にフェデックスに買収されてしまいました。
現在、アメリカ空軍から公式にシャーク・マウスの書き込みが許されているのは、フライング・タイガースの流れを汲む第23航空団(23FW)のフェアチャイルド A-10A(及びOA-10A)サンダーボルトⅡ(ウォートホッグ)のみとのことです。ただし非公式にはほかの部隊にもあるようです。
N.O.B.さんという方のサイト(日本語です) 「Sky Warriors Gallery 」の中にあった、第23航空団所属のA-10A。無断転載です。N.O.B.さんごめんなさい。

アメリカ海軍では、2005年に解散したVF101 グリム・リーパーズや1995年に解散したVF-111 サン・ダウナーズがAF-4B ファントムⅡ、F-8 クルセイダー、F14A トムキャットなどに、またVFA-27 ロイヤル・メイセスがF/A-18 ホーネットなどにシャーク・マウスのノーズ・アートを描き込んでいたようです。
なお、アメリカ空軍の第23航空団のA-10A がシャーク・マウスをあしらっているということについては、G.I.ジョー・ビークルとも符合する点がありました。
コブラ・ラトラー(1984年)はA-10A をモデルとしていますが、G.I.ジョー・チーム用としてリペイントされたことがあり、その名もズバリ、A-10 サンダーボルト(1997年)として、またサブ・チームであるタイガー・フォース仕様のタイガー・ラット(1988年と2009年)としてリリースされたのですが、このA-10 サンダーボルトとタイガー・ラットにはいずれもシャーク・マウスがあしらわれていました。
A-10 サンダーボルト(1997年)のボックス裏。
尾翼には第23航空団のインシグニアのようなシールもあったようです。

25th版のタイガー・ラット(2009年)。付属フィギュアはワイルド・ビルv14 。
機体にはタイガー・フォースに共通するド派手で馬鹿馬鹿しいトラ模様が施されていますが、こじつけようと思えばフライング・タイガースのインシグニアそのもののように見えなくもありません。

そしてドラゴンフライ(XH-1)(1983年)のタイガー・フォース版は、その名もタイガー・フライ(1988年)でした。
付属フィギュアはレコンドv2。

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さて、コンクエストの紹介に戻ります。
斜め前方から。
戦闘機として設計されながら、対地攻撃用にも優れたマルチロール機であり、前進翼によって優れた旋回能力を発揮します。主翼のほかにカナード翼もあります。
前進翼はエポキシ/ハニカム多層構造という設定ですが、これは運動能力の向上に伴って主翼への負荷も増大しているため、軽量かつ剛性の高い素材を採用しているものと思われます。

斜め後方から。
設定としては、空虚重量2万4,000 ポンド(1万886kg)、最大離陸重量3万1,000 ポンド(1万4,061kg)、推力2万6,000ポンド(1万1,793kg)、最高速度は時速1,600マイル(マッハ2.42)、戦闘行動半径は1,200マイル(約1,920km)というスペックです。

機体下部にエアー・インテークがあります。

ミサイルとエンジン・ノズルの成型色が黄色なのはトイジーですね。

ランディング・ギアを格納した状態。

下部。
黄色のミサイル4基はAIM-12 “ライト・スパロー” 空対空ミサイルという設定です。
スカイストライカーに付属していたAIM-7 スパローとは違って実在兵器ではありません。コミックの設定では対戦車クラスター爆弾×4基を搭載している場合があるようです。

主翼基部に懸架されているグレーの爆弾のようなものは、説明書には「Mk.3 “パイク ”IRGB(ドロップ・タンク)」という書き方で記載されていました。
IRGB のGB はジェネラル-パーパス・ボムの略記号と思われるので、爆弾かドロップ・タンクのいずれかを搭載している、ということだと思います。
ドロップ・タンクは容量300ガロンの燃料増加タンクで、作戦距離を40%アップさせるという設定です。

前部ランディング・ギアとインテークとの中間にあるウイング状の小突起は“ブギー(ボギー)”・スレット・ウォーニング・センサーです。
機首にはダブル・ブラスト25mm ツイン・キャノンのモールドがあります。
よくアメリカ空軍の戦闘機が搭載している M61A1 20mmバルカンよりも口径がやや大ききめの設定です。

ランディング・ギア。チタニウム・アロイ製という設定です。
前部は普通に開くだけですが、後部は折りたたまれたタイヤを展開するようになっています。
どちらも出し入れは簡単で、パーツに負荷がかかるような点も特にありません。

メンテナンス・ハッチ。
説明書では、前部の油圧式ハッチの下にはマイクロ-アジャスト慣性航法コンピューターが搭載されています。
後部のエンジン・カバーを開けると “リフト-オフ ”・ターボファン・エンジン×2基が収まっています。

2つのハッチは簡単には開きませんでした。破損が怖いので開けないでおこうかと思ったぐらいです。ハッチを固定するツメの形状と位置は以下の画像のようになっていました。

機体下部後方。
尾翼の間の四角いパネルのモールドのあたりが、容量1万1,000 ガロンの燃料タンクです。
その後ろに黒い穴が開いているあたりはエレクトロ-オプティック・センサーであるということです。

シート及びコンソールのモールド。
説明書にはバイオ-フォーム・“ スラントバック ”・パイロット・シートと書いてありました。
操縦桿のようなものがないのは残念です。計器類もありません。設定ではHUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)レーザー誘導システムが備わっています。

ルテナント・スリップ・ストリームと。


コックピット。
ゆとりあるサイズです。
左サイドにはコブラ撃墜マークのシールが貼られています。すでに4機撃墜しているようですね。

比較コーナー。
まずはRoC のアラシカゲ・サイクルと。
バイクと比べるといかに大きいかがわかります。


続いて、カスタマイズしたA.W.E. ストライカーと。





最後に、初代スカイストライカー (XP-14F) (1983年) の日本版と。

どちらもそれぞれ特徴的な機体をG.I.ジョーのサイズでうまくまとめた素晴らしい造型だと思います。


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以上、コンクエスト X-30 でした。
デザインもディテールも文句ありません。 架空の機体なのでF-14 のように退役することもないため、Joefig はスカイストライカーよりも好きです。 ただ、黄色のパーツはもっとリアリティーのある成型色にしてほしかったです。
収納には困りますが、入っていたボックスに分解せずそのまましまっておけるので助かります。
さて、次回はデストロの予定です。それでは!
パイソン・パトロールのも塗りはアホだけどあれはあれでカッコいい気がするのであっちも欲しいんですけど、PPの当時物って数少なくって今すごい高いんですよね(要するに当時売れなかったんだと思います)。
しかしコンクエストもでかいなーと思ったんですけど、並べてみるとスカイストライカーの大きさにはびびりますね。
さらにこれをバンバン載せるFLAGGと来た日には・・・ブルブル
しかしリペッたサンダーボルトはまんまやんってカンジですが、良く見るとA-10とは細部が全然違うデザインなので、かえってパチモンみたいですな(笑)
日本ならこんな格好いい戦闘機のトイを発売するならパイロットは主役級のイケメンになるでしょうに、ヒゲのおっさんというところがジョーならではです。
パイソン・パトロール版って、なぜかときどき格好よく思えてくることがありますよね。ワイルド・ウィーゼルを乗せてあげたいです。
デカいと言えばNORさんお持ちのドラゴンホークも相当デカそうですね! いつかアレも手に入れたいです。
手に入れたいといえば、リペのサンダーボルトも欲しいのですが、中古市場でもあんまり流通していない感じですね。売れなかったのかな?
了解です。いつでも、どれでも、OKです!

