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The Pit

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ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

ARAH/VAMP(ヴァンプ)/バンプジープ

 今日は 「地上最強のエキスパートチーム G.I. ジョー」 のバンプジープを紹介します。
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 ARAH のシアーズ限定VAMP & HAL (1984年) の VAMP (ヴァンプ) の日本版にあたります。



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 本国版で最初に登場した VAMP (1982年) は、3.75インチのARAH の第1弾のビークルのひとつでした。
 デフォルメの加減が素晴らしく、過剰なディテールもなく、サイズ的にもうまくまとめられており、いま見ても抜群に格好良い傑作ビークルです。
 25thでは、イメージはそのままに、かなりの改修を受けて2008年に再登場しました。25th版についてはGunさんがレビューされておられます(こちらです)。

 VAMP(ヴァンプ)はマルチ-パーパス・アタック・ビークルMulti-Purpose Attack Vehicle(多目的攻撃車両)の頭文字を並べ替えたものです。
 英語のvampには、靴のつま先から甲を覆う「つま革」、「つぎはぎ」、ジャズの「即興伴奏」、「いろいろ尋ねて様子を探る」などの意味や、ヴァンパイアvampire(「吸血鬼」)の短縮形、男をたぶらかす「妖婦・毒婦」、「悪女」といった意味があるようです。
 管理人joefigはこの車両には上記のうち「毒婦」の意味がこめられているのではないかと思っています。

 モデルはランボルギーニ・チーター。
 同社初のオフローダー(トラクター類は除く)として1977年のジュネーブ・モーターショーで発表されたコンセプトカーで、モビリティー・テクノロジー・インターナショナル(MTI)社によりカリフォルニア州サンノゼで製作されたようです。 FMC XR311 という軍用車両のパクリだったためにMTIとランボルギーニは訴えられてしまったとか。
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 チーターは4座で、クライスラー製の5.9ℓ V8 エンジンをリア・ミッドシップで搭載していたのですが、排ガス規制で苦しんでいた時代のアメ車のV8は、2t を越す車重に対しては非力で、ハンドリングも悪く、性能的にはいまひとつだったようです。
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 下の画像はチーターの元ネタであるFMC XR311 (通称G.I.ホットロッド)です。
 かつてタミヤからXR311 コンバット・バギーとして発売されていたラジコンが有名です。
 完全な軍事車両であったり2座であるところなどは、チーターよりもXR311 のほうがVAMP のイメージに重なります。
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 結局量産されることはなかったXR311 やチーターは、その後誕生するHUMVEE(ハンヴィー)の先祖となりました。
また、ランボルギーニ社はチーターの代わりに5.2ℓ (後には7.2ℓ )V12 をフロントに積んだLM002を1986年から生産しました。
 PoCからリリースされた新型VAMPは、基本的なデザインがランボルギーニ LM002 にかなり似ていると思います。


 日本版として発売されたバンプジープは、本体にはシアーズ限定の VAMP & HAL (1984年) のリデコ版が使われ、シールの一部が日本版となっており、所属フィギュアはクラッチv1 ではなくVAMP マークⅡ に付属したクラッチv2 となっていました。


日本版のプレイカード:
G-16  バンプジープ(バトルアクションジープ)
最高速度:時速230km  最高登坂力:35°  装備:コンピューター連動7.62mmマシンガン  4.8ℓツインターボエンジン搭載
 バンプジープは偵察から攻撃まで、道なき道を進む万能ジープである。合金ホイール使用のオフロードタイヤは路面を強力にグリップする。どんな弾をもはじくタフな超合金ボディーと軽快な操縦性はG.I.ジョーの乗員から高く信頼され量産が進められている。


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 三面図。
 このプロポーションは見事だと思います。元ネタのチーターより格好いいです。
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 フロントエンド。
 電動デフロスター付きハロゲン・ヘッドランプという設定のヘッドライトは、ルーバー風のシールで表現されています。なお、今回のVAMP には入手当時にシールを貼っているのですが、もしかしたら一部適当に貼っていたり、貼り残しがあるかもしれません。
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 足回りは、4輪駆動、4輪独立懸架サスペンション、4輪ディスク・ブレーキ、オフロード・フローテーション・タイヤ+アロイ・ホイール搭載という設定です。ステアリングやサスペンションといったギミックは何もありません。
グレーのオーバーフェンダーは説明書ではウレタン・フェンダー・フレアーと書いてありました。
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 ボンネット・フード。
 説明書によると、フードはファイバーグラス製です。ピラーの基部にフード・キャッチ・ピン(説明書ではフード・ホールド-ダウン・ピン)のモールドがあるので、チーターのようにフード全体が逆アリゲーター式に開く設定と思われます。25th版で追加された中央部が開くギミックは初代にはありません。
 フード上には7.62mm マシンガンのモールドがあります。今回のVAMP は、昔joefigがスコップとマシンガンの部分をボディーと同系色で塗装してしまいました。
 また、フロントエンドのトウ・バーの後ろにはヘビーデューティー・ウインチのモールドがあるのが見えます。
 右フェンダー上のショベルは、VAMP & HAL で追加されたモールドです。
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 なお、チーターはリア・エンジンでしたがVAMP はフロント・エンジンです。25th版ではフードに収まるエンジン・ユニットも造型されていました。
 エンジンは説明書によると4.8ℓ V型12気筒燃料噴射式ツインターボ・エンジンで、航続距離:550マイル(※880km)、最高速度:時速140マイル(※224km/h)というスペックです。

 今回のものは日本版につき、B ピラーには日本オリジナルのG.I.ジョー・チームのインシグニアのシールがあります。
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 50口径ツイン・マウント・コンピューター・シンクロナイズド・マシンガン。
 トイの説明書には7.62mmと記載されていますが、これはフードにマウントされているマシンガンとの混乱による誤りでしょう。
 旋回+仰角が付けられます。リア・デッキ・パネル上のグレーのパーツは、キャノン・ベンチレーター・インテークだそうです。
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 砲身にはギミックがあり、給弾ベルト風の出っ張りを手動で前後に動かすと、左右の砲身が前後します。
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 リアには防弾ガス・カンが2個搭載されています。
 その下にはトウ・フックがあり、同時期のビークルのいくつかを牽引できるようになっています。
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 シートとリア・デッキとの間にはかなり細かいモールドがあって、雰囲気を盛り上げています。
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 インテリア。
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 下部。 刻印は1984年となっていました。 本来の VAMP (1982年) ではなく、シアーズ限定の VAMP & HAL (1984年) のものが使われているためです。
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 日本版に付属したクラッチv2 を乗せて。
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 レゾリュートのデュークと。
 残念ながらこのデュークを乗せることはできませんでした。ベストの背中側のモールドが邪魔になってしまいます。
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 25th 以降のフィギュアでも、ボディーやウェブ・ギアにあまりボリュームがないものであれば乗せることが可能です。写真のアラシカゲ・サイクル付属のSEは簡単に乗せることができました。
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 なお、カメレオンさんは、バルクヘッド(エンジンルームとキャビンの間の隔壁)の下部を貫通させて、25th以降のフィギュアでも乗せられるように改造されたそうです(こちらの記事です)。
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 カスタマイズしたA.W.E.ストライカーと。
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 VAMP はデザイン上のバランスを破綻させることなく限界までコンパクトに造られていますが、その分、後発のビークルと並べたときにはどうしても小柄に見えてしまいます。
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 デザインだけを比較したら、A.W.E.ストライカーはずんぐりして不恰好に見えますね。 VAMP の格好良さは見事です。
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 以上、VAMP (バンプジープ) でした。
 現行のフィギュアと組み合わせるにはちょっと小さいかもしれませんが、デザイン自体はG.I. ジョーのジープ系車両の中でも一番格好いいと思います。 RAM (ラピッドファイアーバイク) やスカイ・ホーク (リトルハリー) とカラーリングが共通だったところもポイント高いです。

 さて、次回はスティンガー・ドライバーです。それでは!
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by joefig | 2011-05-12 19:50 | ビークル | Trackback | Comments(2)
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Commented by nor_1jp@ybb.ne. at 2011-05-12 23:43 x
日本の「地上最強版」ってところがアツいですね!
初期ヴィークルは成形色のムクでモールドやオプションパーツも控え目。組み立て式キットになっているのも、コストを抑えて値段を安くする目的もあるんでしょうけど、自分で塗ったりデコったりっていう、カスタム推奨設計なんでしょうね。
Commented by joefig at 2011-05-13 19:20
>NORさん
初期のものはシンプルなだけに頑丈な気もしますね。デザインもリアリティーがあって傑作揃いだったと思います。

改造といえば、PoCの最新設計のビークルでは武装パーツなどのジョイント穴の共通化が図られていますが、これはもっと昔からやってほしかったです。