25th/A.W.E.(オー・)ストライカー
どうしようかとだいぶ迷ってから手に入れることにしました。
A.W.E.はAll Weather & environment Vehicle(全天候・全環境用車両)の略です。
また、英語のaweには「畏敬」「畏怖」の意があります。
初代はO-リング時代初期の1985年。グリーンのカラーリングで、付属フィギュアはクランクケースv1 でした。
その後は、1992年にエコ・ウォリアーズのラインからエコ-ストライカーとして青×黄色のド派手なカラーリングで再生されました。
また1995年には、映画『スターゲート』のトイ・ラインからオール-テレーン・クルーザー(1995年)の名でもリリースされたことがあるようです。
2001年になるとリアル路線に戻って戦線に復帰し、黒(付属フィギュアはパスファインダーv1 )、次いで2003年にアーバン・カモ(付属フィギュアはダイアルトーンv6b )がリリースされています。
今回のものは25th版として再販されたもので、砂漠仕様のサンドイエローのカラーリングとなっています。
なお、ターゲット限定として初代に似たグリーンのものもリリースされています(付属フィギュアはクランクケースv2 )。
ファイルカード(意訳)
A.W.E.ストライカー
形式:地上攻撃/輸送車両
種別:全地形車両
武装:70mm オートマチック対戦車ランチャー
G.I.ジョー・チームには異なる環境ごとにカスタマイズされたA.W.E.ストライカーの車両部隊が配備されている。この迅速かつ頑丈なATVは、荒れて不利な景観に直面しても決してひるむことはない。この特別仕様は砂漠用として設計されたものであり、砂をかみ砕いて容易にコブラの部隊に近づき、手ひどく叩きのめす。4輪のサスペンションとレスポンスの高いステアリングは、荒れて条件が変化する路面上において優れたスタビリティーとハンドリングを提供する。70mmランチャーは対戦車及び対空の両面での攻撃/防御に用いることが可能である。
25thのビークルを手に入れるのは今回が初めてだったのですが、ビークルにもファイルカードが付いていたのはちょっと意外でした。
モデルはチェノウス・レーシング・プロダクツ社tの軍用バギーM1040/41 FAV(ファースト・アタック・ビークル)(あるいはDPV、デザート・パトロール・ビークル)の1982年のプロトタイプと思われますが、かなりデフォルメされています。
FAV(DPV)の仕様の一例。年式などは不明です。
斜め前方より。
斜め後方より。
チューブラー・スペースフレームにファイバーグラス製のボディー・パネルを装着した軽量マシーンです。
フロント。
サイド。
説明書によると、175-70-VR15 オフロード・タイヤと鋳鉄製6.5×15インチ・ホイールを履いています。
造型的には実際のFAVよりもずっと太いタイヤで、初代VAMPのタイヤよりも太いです。
リア。Bピラーには通信用の2ウェイ・アンテナが装着されています。付属のシールの中にはコムサットの表記も見られるので、通常の無線と衛星通信とが利用できるのでしょう。
付属フィギュアのレザーネックv6 を乗せて。
シール。
21番のシール(90度回転しています)は何かのインシグニアのようですが、実際のものと同定することはできませんでした。
ハンドルはバタフライ・ステアリングとなっています。
ダッシュパネルの位置がちょっと低いですね。
コックピット。競技用のロー-バック・シートが採用されています。
両サイドに設けられたプラットフォームにはペグがあり、フィギュアを立たせることができます。
詳しくはわかりませんが、ARAH時代のものとの違いは、このペグの径ぐらいなのではないかと思われます。
フロントエンド。ブッシュ・バーにはハロゲン・ヘッドランプが装着されています。
ステアリングはほんの少しだけ切れます。
フロント・サスペンション。独立懸架式で、車体の上側には車高調節機構付きナイトロ-ダンパーのモールドもあります。
よく見ると車体下部に1985年の刻印があります。
リア・サスペンション。リーフ・スプリングとスタビライザーのモールドがあります。
前・後輪とも、パーツ自体のしなりでサスペンション機構が表現されています。
リア・エンド。
インテーク・カバーを外すと横置き直列エンジンが姿を現します。おそらく4気筒でしょう。
周囲にはバッテリー、トランスミッション、電動冷却ファン、ラジエーター、フューエル・フィラー、エキゾースト・パイプなどのディテールがあります。
メンテナンス風景。
70mmオートマチック対戦車/対空ランチャー。発射口にはサプレッサーが装着されています。
旋回し、仰角がつけられます。スプリングでミサイルが発射できるようなギミックはありません。
最新鋭赤外線照準火器管制カメラ。
ガイダンス・リンクによってランチャーと連動しているという設定です。
仰角は付けられますが旋回はしません。
ルーフ上のリンク部分のディテール。
以上、A.W.E.ストライカーでした。
フォルム自体はいかにもトイという感じにデフォルメされていますが、ヘッドランプ、アンテナ、リンク・ケーブルといった細かいパーツが雰囲気を補ってくれているので、全体としてはなかなか魅力的なビークルになっていると思います。
さて、次回はナイト・フォックスの予定です。それでは!