25th/フリント(G.I.ジョー・セット#2)
Yo Joe! の分類ではフリントv14 にあたります。口を開いた表情が何とも言えません……。
Oリング時代の初代フリント(1985年)をリメイクした、25th初期のフリントv11 (2007年)の改良版にあたります。
コードネームのFlintは火打石として用いられる「燧石」(フリント)の意。実はG.I.ジョー・シリーズのライターの一人であるフリント・ディルの名からとも言われているようです。
ファーストネームのDashiellは、『マルタの鷹』などで有名なアメリカのハードボイルド作家ダシール・ハメットにちなむもの。
ラストネームのFaireborn(Faireborneとも)は、原案ではフェアバーンだったらしく、現代軍用格闘術の源流となったフェアバーン・システムの創始者である、イギリス海兵隊出身のウィリアム・E・フェアバーンから。
──G.I.ジョー・セット#2の内容──
スネーク・アイズv40 レディー・ジェイv8 G.I.ジョー・ホークv4 フリントv14 シップレックv13
ファイルカード(意訳)
ウォレント・オフィサー(准尉2級) コードネーム:フリント
ファイル名:ダシール・R・フェアボーン SN:307-62-FD07
主要軍事特技区分:歩兵
第2軍事特技区分:ヘリコプター・パイロット
出身地:カンザス州ウィチタ 階級:WO-2(※准尉2級、ウォレント・オフィサー)
フリントはローズ奨学生(※オックスフォード大学院生に対する制度)として英文学の博士号を得た。卒業するや否や、彼は新しい挑戦を求めて陸軍に入隊した。そこで彼は根気と集中力を発揮して打ち込み、空挺学校、レンジャー学校、特殊部隊学校、航空准尉学校を主席で通した。彼の自信と尊大さはピットの何人かの仲間たちを苛立たせることもあるが、それはまた彼らがその任務を成功させる原動力ともなっている。彼は多くの危険な救出作戦を率いたが、そのほとんどは保安上の理由で機密扱いとなっている。率直で力強い彼の本質をひとたび知れば、彼の目が向けられているのは、我が身の安全や回りからの称賛などを抜きにしてチームを支えることにあるのだということはすぐにわかるだろう。
「おれたちは英雄なんかじゃない、ただ職務をこなしているだけだ」
また、初代が当時日本で発売された際のファイルカードの内容は以下の通りでした。
G-02 フリント サブリーダー
本名 タシェル・R・フェアボーン 特技 戦略家、ヘリコプターパイロット
出身地 イギリス
フリントは英文学の博士号をもつ変り種である。 学者の道にある日突然興味をなくしチームに合流した。学校ではすべて主席を通した彼は、優秀な戦略家でもある。行動は大胆、しかも計画的。かつてコブラ基地からの人質救出戦では多大な功績をあげた。救出された者の証言では、「コブラの要塞で絶望状態にあった我々が見たのは、すさまじい戦いのあとドアが破られ、たちこめる煙の中から真先にあらわれたのはフリントだった。戦いの影を見せない素晴らしい笑顔で、彼はこともなげに言った“さあみんな、家へ帰ろうぜ”。」
日本版はイギリス出身となっていますが、イギリスでパリトーイ社が展開したG.I.ジョーのライセンス商品「アクション・フォース」でも、フリントはイギリスのリンカーン出身とされ、本名デイヴィッド・R・フェアボーン、アクション・フォースの前線指揮官(フィールド・コマンダー)でした。
素体。
ヘッドは新規造型。
トルソー、ウエスト、脚部は25thのフリントv11 (2007年)から。
腕部は25thのフリントv12 (タイガー・フォース)(2008年)から。
バストアップ。
DVDバトルズ・パック#5(「ベスト・オブ'・ザ80s」)(2008年)のデュークに呼応するかのように、口を開いた造型となっています。同じくそのデュークに呼応するかのように、あまりいい造型ではありません。
ベレーの赤い部分は、アメリカ陸軍第7特殊部隊グループ (7thSFG) (空挺) の赤いフラッシュ+グリーン・ベレーのクレストのようです。
しかし、エポレット(肩章)は、ネットで調べてみたところ海兵隊の准尉1級に相当するようです。
付属品。
ディスプレイ・スタンド、バックパック、バンダリア付きサスペンダー、XMLR-3Aレーザー・ライフル、M1911コルト・ガバメント、イサカM37 ステークアウト風のショットガン、ショットガンのフォア-エンド。
レゾリュートのフリント、戦闘服の趣味が似ているRoCのサージャント・ストーン(グリーン・カモ)と。
PoCのデューク(ジャングル・アサルト)と。
立て膝。
ライフルはSE同様初代スノー・ジョブ(1983年)のXMLR-3Aレーザー・ライフル。
バンダリア付きサスペンダーは25th初期のフリント(2007年)のものにジョイント穴が開けられたもの。
表側には12番ゲージのショット・シェルがモールドされています。
ハンドガンを構えて。
モデルはM1911コルト・ガバメント。25th初期のフリント(2007年)のものの流用です。
右腿のホルスターに収納可。
愛用のポンプ-アクション・ショットガン。新規造型です。
モールドは適当な感じですが、おそらくイサカM37 ステークアウトを意識したものと思われます。
凝ったことにフォア-エンドが別パーツとなっており、スライドしてポンプ-アクションが再現できます。
ガシャッ!
ドンッ!
『戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー2010』(1986年)の頃は、TFに登場するメリッサ・フェアボーン大尉はフリントとレディー・ジェイの間の娘である、なんて設定もありましたが、イギリスではアクション・フォースの前線指揮官と設定されていたことが影響してか、近年のコミックでは、レディー・ジェイがレッド・シャドウズ(アクション・フォースの敵組織)に殺され、フリントはG.I.ジョーとは袂を分かつようになったという展開もあるようです。
昨年のG.I.ジョー・コンベンションではOリング・スタイルでレッド・シャドウズとフリントのセットがリリースされたりもしていました。
以上、フリントでした。顔が猪木みたいです。
さて、このセットも残すところレディー・ジェイだけとなりましたが、彼女はちょっと後回しにして、次回はスカイダイブを紹介したいと思います。それでは!