ARAH/スネーク・アイズ
Yo Joe! の分類ではスネーク・アイズv2 にあたります。
日本でも旧タカラから「スネークアイ」として発売され、同時にアニメも放送されましたから、古いフイギュアとはいえ、持っているという方も多いのではないかと思います。
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スネーク・アイズというキャラクター自体は、3.75インチでの展開が始まった1982年からラインナップされており、本名などは秘密で、空手・カンフー・柔術などの徒手格闘及びナイフの扱いに長け、過酷な環境下でも能力を発揮できるコマンドーという設定で、覆面の上にゴーグルとフェイスガードを装備した全身黒ずくめという姿でした。
コストを安くあげるために黒一色のキャラクターが考案されたという話をどこかで読んだ気がします。
その後、1985年になって再びスネーク・アイズが発売されました。これが今回紹介するものです。
(なお、あらかじめ書いておくと、このフィギュアには付属していた剣とティンバーが欠品しています)
黒ずくめのコマンドーという姿のスネーク・アイズにニンジャの要素が加わったのはコミックの展開が先で、マーベル・コミックス 『G.I.ジョー:リアル・アメリカン・ヒーロー』 では、すでに第10号 (1983年4月) でスネーク-アイズが日本で忍者の修行をしていたらしいことが描かれ、第21号 (1984年3月) と第27号 (1984年8月) でそれがストーム・シャドウを排出したのと同じアラシカゲ一族であったことが判明していました。
そしてv2 となるこのフィギュアでは、彼のコスチュームが一新されました。
フイギュアの造型は、中世の騎士を思わせる鉄仮面のようなバイザーを装着し、怪しげな剣を持ち、白い狼を伴っているというもので、これでスネーク・アイズのキャラクターがよりヒロイックなものとして確立しました。
カラバリ・流用が多いG.I.ジョーにあって、この素体だけは再利用されたことがこれまで一度もありません。
※追記:あやうくストリート・ファイター (映画版) のガイルに流用されそうになっていたことが判明。 こちらの記事の下のほうを参照。
コマンド・ファイル (意訳)
コマンドー コードネーム:スネーク・アイズ
ファイル名:機密
主要軍事特技区分:歩兵
第二軍事特技区分:徒手格闘術教官
出身地:機密 階級:E-5(※サージェント、三等軍曹)
本件対象は、東南アジアで長距離偵察部隊として活動。 ストーム・シャドウを輩出したのと同じニンジャ一族のもとで謎めいた武術を学ぶために任務から退く。 G.I.ジョー・チームに誘われたとき、彼はティンバーと名付けたペットの狼と共にハイ・シエラで孤独な生活を送っていた。
専門資格:NATO 及びワルシャワ条約機構の全ての小火器、12種類の武術において黒帯、刀剣類の使用に精通。
「スネーク・アイズは人生に打ちひしがれ、闇の中で振り下ろされる研ぎ澄まされた刀のように危険だった。 G.I.ジョー・チームはその刀を鞘に納めてその致死的なエネルギーをつなぎとめたが、その彼らも、鞘の中に納まっているとはいえ、その刃がなおも鋭い切れ味を保っているということをしばし忘れることがある」
また、日本で発売された際のプレイカードの内容は以下の通りでした。
G-03(※日本発売時の番号) スネークアイ 秘密工作隊員
本名 秘密 特技 格闘技教官 出身地 秘密
スネークアイは、幻の秘伝格闘技を学ぶために、その時所属していた東南アジアの偵察隊をやめ、日本の忍者軍団に入り修行を積んだ。 12種におよぶ格闘技の有段者であり、刃物を使わせたならおそろしい程の力を発揮する。 彼がチームにスカウトされた時は、ペットである狼のティンバーとともに孤独な生活を送っていた。 GIジョーチームの中でも一目おかれるワザとパワーを持っているが、 狼のティンバーを唯一の友とする心やさしい孤独な面ももっている。 本名などは全て秘密であるが、一部には日系人らしいというウワサもある。
このあたりのフイギュアからは、首の横ロールに加えて縦にいくらかチルトできるようになりました。
胸のたすき状のギア・ラックにはカメラと手榴弾がセットされています。
右脚にホルスターのモールド。
左脚にはナイフ。
足首にはポーチがあります。
写真は撮りませんでしたが、足裏にある固定用の穴は25thのものより大きめです。
そして右手にはシルバーに塗装されたボウガンの矢が。
背中のジョイント穴は、やはり25thのものよりも大きめです。この穴はビス穴も兼ねています。
怪しげな模様の入ったバックパック。右側には付属していた剣を取り付けることができました。
ウージーが付属。フィギュアの手首は可動せず、握りも甘いのでしっかりと構えることはできません。
以前紹介した、管理人joefigがカスタムしたスネーク・アイズと対面。
身長やプロポーションはだいぶ違います。
可動や造型自体は25th以降の現在のフィギュアとはまったく比較になりませんが、管理人joefigにとって一番格好いいスネーク・アイズとは、やっぱりこの1985年版なのです。