設定探訪/ジャンクリ
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概要
ジャンクリ Jhankri
『G.I. ジョー/バック2リベンジ』
演:キャリー・ウォン。
背中に火傷を負ったストーム・シャドウの治療を行っていた。
その治療では、伝統的な治癒術のみならず最新医療機器も用いている。
戦闘力も近く、侵入したジンクスを相手に投げナイフ (クナイ) や棒術を駆使して戦った。
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詳細
演じたキャリー・ウォン Carrie Wongは、他には 『ギャザリング』 (2002年) "The Gathering" (監督ブライアン・ギルバート 主演クリスティーナ・リッチ)という映画に太極拳の師として出演しています。
息子のトラヴィス・ウォン Travis Wong はスタントマンで、彼もバック2リベンジでスタントを行っています。
ジャンクリについての情報は乏しく、レッド・ニンジャ内での地位や立場など詳しいことは画面からはわかりません。
そもそもジャンクリという名称も、設定として解釈していいのか、それとも役名として便宜上与えられた名称なのか不明です。
Jhankri とはネパール語でシャーマンを指す単語で、これについて英語版 wikipedia にはジャークリ Jhākri という項目が立てられています (ディーヴァナーガリー文字では झाक्री)。
ジャークリは冠婚葬祭や収穫祭といった儀式を執行し、病気を診断して治療する存在で、この習慣はヒンズー教、チベット仏教、マン、およびボン教の儀式に影響を及ぼしているそうです。
ジャークリのシャーマニズムは、タマン族やマガール族をはじめ、リンブー族、ライ族、スヌワル族、シェルパ族、カス-カミ族、グルン族、レプチャ族など、ネパールとインド北東部の多数の民族の間で行われており、リンブー語では phedangbo、カンブー語では maangpa または nakchyong、 レプチャ語では boongthing と呼ばれています。
下は『G.I. ジョー/バック2リベンジ』 のアート・ティレクターを務めたアンドリュー・メンジース Andrew Menzies 氏のサイトより、ジャンクリの部屋のセットの画像。
土着感の強い職場ですが、よく見ると近代的な顕微鏡や医療機器もあります。
左側の壁には掛け軸のようなものがあり、「兵者詭…」 の文字が見えます。
孫子の兵法の 「兵者詭道也」 (兵は詭道なり) でしょう。
劇中のショット。
MRI のような大型の医療機器が置かれています。
劇中ではそもそもレッド・ニンジャたちが果たして何者だったのか、ストーム・シャドウやコブラ側についていた理由、アラシカゲ・ニンジャとの関係など特に何の説明もありませんでした。
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