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The Pit

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ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

資料/キンドル・ワールド・ファン投票 (2015年)

 1年近く古い話になってしまいますが、今回は2015年のニューヨーク・コミコンで発表されたキンドル・ワールド・ファン投票についての記事です。

 すでに投票の結果は出ており、スティレトーという女性キャラクターが選ばれて G.I. ジョーの新作フィギュアとなって11月頃から発売される予定となっています。
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 上の画像はハズブロ・パルスのサイトより。

※キンドル・ワールドの 『G.I. ジョー:レガシー』 4部作の記事を追加しました。




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キンドル・ワールド・ファン投票


 アマゾンの電子書籍キンドルが2013年に始めたサービス 「キンドル・ワールド」 Kindle Worlds は、人気コンテンツを所有する大手企業と契約し、プロや素人の作家が創作したファンフィクション小説を販売して両者にロイヤリティーを払うという仕組みで、二次創作の分野に新たな展望をもたらしました。

 このキンドル・ワールドで発表された G.I. ジョーのファンフィクション小説は、玉石混交ですでに90作以上にもなっているそうで、ハズブロのG.I. ジョー・ブランド・マネージャーのマーク・ウェーバーはこうしたファンの活動を G.I. ジョー・ブランドに積極的に取り入れようとしているようです。

 ハズブロは2015年にマイ・リトル・ポニー、トランスフォーマーズ、スター・ウォーズ、G.I. ジョー、マーベル・スーパーヒーローなどの自社ブランドの固定ファン層に向けて情報を発信するハズブロ・パルス Hasbro Pulse という公式サイトを立ち上げていますが (こちらのサイトです)、こうした取り組みの一つとして、2015年のニューヨーク・コミコンにて G.I. ジョー・ブランドから 「キンドル・ワールド・ファン投票」 がアナウンスされました。

 内容はキンドル・ワールドで発表された G.I. ジョー小説の売り上げ上位の作品の中から4人のキャラクターを候補に挙げ、ファン投票で一位となったキャラクターを2016年の G.I. ジョーの新作フィギュアとして発売するというものでした。

 各キャラクターには IDW 版コミック 『G.I. ジョー』 のアートを手掛けるロバート・アトキンスがビジュアルを与え、ファイルカード風にまとめられた説明文も添えられていましたが、説明文の内容は必ずしも小説のストーリーに忠実ではなく、小説のキャラクターをベースにしたコンセプト・キャラクターという扱いのようです。



 なお、50th ラインではこのファン投票の他にも、ファンサイト 「GIジョーディクサファイド」 の運営者だったゲイリー・ヘッド氏 (故人) がサイトラインというフィギュアの I.D. カードの記載に取り入れられたり、ファンサイト 「ジェネラルズ・ジョーズ」 の運営者ジャスティン・ベル氏は、トイの小さな設定をふくらませてキンドル・ワールドから 『ウェルカム・トゥー・ウルフ・スクワッド』 という小説 (当ブログのこちらの記事を参照) を発表するなどしています。
 アニメや映画化の頻度がそう多くない G.I. ジョーでは、公認のファンフィクションというジャンルがトイのヒントになっていくということは今後も増えそうな気がします。

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投票対象キャラクター詳細
※画像はいずれもハズブロ・パルスより。


アドベンチャー・チーム・マーカス  Adventure Team Marcus
 ジム・ベアード著 『G.I. ジョー・アドベンチャー・チーム──埋もれた墓の謎』 “ G.I. JOE Adventure Team – Mystery of the Sunken Tomb ” (2015年) で初登場。
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説明文:

コードネーム:アドベンチャー・チーム・マーカス  アドベンチャー・チーム・メンバー

ファイル名:マーカス (姓は機密)  認識番号:機密

主要軍事特技区分:通信

第二軍事特技区分:衛生兵

出身地:ニュージャージー州ハモントン  階級:E-5 (※サージェント、三等軍曹)

 ウエスト・ポイントの卒業生であるアドベンチャー・チーム・マーカスは、アドベンチャー・チームが結成される前は通信のスペシャリストであり戦場医だった。 このエリート集団のメンバーは医学、地質学、動物学、工学その他の訓練を含むクロス-トレーニングを受けており、彼らはこうした訓練を探検と救助の任務に応用している。 熟練の狙撃手であるアドベンチャー・チーム・マーカスは、ピストルからライフルに至るあらゆる武器を扱え、空手、カンフー、より穏やかな太極拳を含むいくつかの格闘術に熟達している。






コブラ・ブラックジャック  Cobra Blackjack
 トロイ・オスグッド著 『G.I. ジョー:コブラの行軍』 " The March of Cobra " 第2巻 『ブレインストーム』 " Brainstorm ” (2015年) で初登場。

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説明文:
コードネーム:コブラ・ブラックジャック  バロネスのボディーガード

ファイル名:ニコライ・オステン

主要軍事特技区分:歩兵科

第二軍事特技区分:近接護衛

出身地:ウクライナ、オデッサ  階級:NA (※該当なし)

 コブラ・ブラックジャックは、一匹狼の傭兵に転身する前は東ヨーロッパにおいて輝かしい軍歴を持っていた。 バロネスが若かった頃、彼は彼女の安全を守る仕事を引き受け、何年もの間、忠実にそれを続けた。 冷酷かつ計算高くありながらも実に高潔かつ忠実でもある彼は彼女のトレーナーともなったが、それが彼女を危険から守る最良の方法と考えたためである。 寡黙で、熟練し、致命的に危険な彼は、彼女の企みや計画の全てにおいて彼女を守っている。






スティレトー  Stiletto
 ビル・ネドロー著 『G.I. ジョー:ボディー・カウント』 " G.I.Joe : Body Count " (2015年) で初登場。
特記事項:
 作中ではおそらくコブラ側のメンバーとして登場。
 ファン投票で1位となり、2016年に新作フィギュア化。

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説明文:
コードネーム:スティレトー  セキュリティー
ファイル名:ファイトゥーン・クワイグノ  認識番号:414-33-PK72
主要軍事特技区分:身分秘匿工作
第二軍事特技区分:歩兵科
出身地:タイランド、ホア・ヒン  階級:E-5 (※サージェント、三等軍曹)
 その顔の傷跡、死んだような目、白い髪──加えて謎めいた過去、ナイフのように鋭い戦闘技術により──スティレトーはG.I. ジョー・チームをも少々神経質にさせている。 彼女は、コブラの離脱者フェリックス・“ マーサー ”・ストラットンと一緒のチームに加わり、彼のボディーガードとして活動し、以来チームの強力な人材となった。 特殊部隊の訓練を匂わせる技術を持つ彼女は、ほとんどの小火器に精通し刀剣類の使用にかけてはエキスパートである。







コブラ・ウィスパー  Cobra Whisper
 ジャスティン・ベル著 『G.I. ジョー:平和の値段』 “ The Price of Peace " 第1巻 「スネーク・バイト 」 " Snake Bite ” (2014年) で初登場。
特記事項:
 ジャスティン・ベルは有名G.I.ジョー・ファンサイト 「ジェネラルズ・ジョーズ」 の運営者で、キンドル・ワールドで多数の G.I. ジョー小説を発表しています。
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説明文:
コードネーム:コブラ・ウィスパー  コブラ・リキデーター (※粛清者)

ファイル名:不明

主要軍事特技区分:暗殺、刀剣類

第二軍事特技区分:身分秘匿工作

出身地:正体不明の島の漁村

 コブラ・ウィスパーはコブラ部隊によって孤児となったが、G.I. ジョー部隊の仕業と思いこまされてきた。コブラ・コマンダーはこの偽情報を使って彼女を自分の個人的な暗殺者に仕立て、彼女の孤独と復讐を渇望する感情を育んだ。 彼女は熟練の格闘家でありナイフや剣からピストルやサブマシンガンに至る音を抑制した武器のエキスパートである。 コマンダーは彼女を妨害工作と武装戦闘にも長けた軍事工作員としても用いる。

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『G.I. ジョー:レガシー』 4部作


 ファン投票と連動して、4人のキャラクターを主人公にした小説がキンドル・ワールドで刊行されました。
 4人のキャラクターの生みの親たちによる競作の形で、インドネシアの謎の島という共通の舞台で4人が交錯するストーリーのようです。


d0164702_11515022.jpg『G.I. ジョー:レガシー:アドベンチャー・チーム・マーカス』
  “ G.I. Joe: Legacy Adventure Team Marcus ” (2015年12月30日)

 キンドル・ワールドから刊行。 ジム・ベアード著。 206KB、33ページ。
 アマゾンに掲載された説明文:
──1973年……アドベンチャー・チームがどこにいたか知っているだろうか?
 アドベンチャー・チームの共同創設者マーカスは行方不明となったチームメイトのためにインドネシアでの探索にまっしぐらに突き進む。 そこで彼は、血に飢えた現代の海賊、謎めいた子供、野蛮な獣、そして自分の人生のほとんどを賭けて探し求めてきた不可解な対象と出会うことになる……──。




d0164702_11515475.jpg『G.I. ジョー:レガシー:スティレトー』  “ G.I. Joe: Legacy Stiletto “ (2016年1月28日)
 キンドル・ワールドから刊行。 ビル・ネドロー著。 1462KB、32ページ。
アマゾンに掲載された説明文:
──時は1982年、何者かがコブラ・コマンダーのものを盗んだ。スティレトーの任務は明瞭だった:海賊の集団をインドネシアの島の拠点まで追跡して償わせることだ。 しかし、任務で謎めいた現地人と自分自身の過去の記憶に接れた時、彼女はすべきことをなすための冷酷さを保てるだろうか ?──






d0164702_11515268.jpg『G.I. ジョー:レガシー:ウィスパー』  “ G.I. Joe: Legacy Whisper “ ( 2016年2月28日)
 キンドル・ワールドから刊行。 ジャスティン・ベル著。1657KB、30ページ。
アマゾンに掲載された説明文:
──1993年4月、コブラ・コマンダーの個人的な暗殺者ウィスパーは訓練を継続するためにインドネシアの僻地の島に旅した 。マインドベンダー博士とコブラ工作員の小集団が加わり、長い間放棄されていたと思われているある研究を続行していたところへ、気付かれることなくG.I. ジョーの秘密チームの侵入者たちが上陸し攻撃の準備を整えていた。
 全ては破壊され、唯一人ウィスパーが窮地を脱したが、偶然出会った謎の若者は、答えよりも多くの疑問をもたらした。 全てを説明できるのは彼だけに違いなかったが、彼に話をさせることができるのが自分だけとは限らない……──。



『G.I. ジョー:レガシー:ブラックジャック』  “ G.I. Joe: Legacy Blackjack “ (2016年3月29日)
d0164702_11514731.jpg キンドル・ワールドから刊行。 トロイ・オズグッド著。 1499KB、34ページ。
アマゾンに掲載された説明文:
──ブラックジャックはシベリア奥地のロシアの刑務所で10年を費やしたところだった。その間に、世界と彼が守ると誓った人物は変わってしまい、今や傭兵は、この奇妙な新しい世界にどう馴染んでいくかを見つけ出す必要があった。
 彼はそのままでいられるだろうか。
 時は絶ち、物語はブラックジャックの側で語られる。 インドネシアの小さな島への配属はまさに彼が必要としたものであった。 だが、そこにはすでに先客があり島には実に多くの謎があることが判明する──。




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 以上、キンドル・ワールド・ファン投票でした。
 キンドル・ワールドはファンフィクションの将来のあり方の一つとして非常に興味深いサービスですね。


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by joefig | 2016-08-23 11:54 | 資料 | Trackback | Comments(0)
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