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The Pit

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ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

マーベル/『G.I. ジョー:ARAH!』 第152号 「…ただ消えゆくのみ」

 特に予告もないまま、相当長い間更新をほったらかしにしてしまいました!
 その間も訪問してくださった皆さん、申し訳ありません。

 以前より子供と関わる時間が増えたり、何かと用事か続いたりして、ついつい更新をさぼっておりました。

 さて、今回は “ 元祖 G.I. ジョー ” ことジョセフ・コルトンが 「G.I. ジョー」 というコードネームを得た当時の出来事が語られた、マーベル・コミックス " G.I.Joe : A Real American Hero ! " #152 ...Just Fade Away (1994年9月) について記事にしたいと思います。
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 G.I. ジョー 30周年記念 1964年─1994年

 特別号!
 元祖 G.I. ジョーの最初の冒険が示される!




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                    ↑ 第146号~第155号(最終号)ダイジェスト へ

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第152号概要


 最終号 (第155号) が迫りつつある中で迎えた、G.I. ジョー誕生30周年記念号です。
 「30th サルート」 のロゴは同年の G.I. ジョー商品やコンベンションでも用いられました。


 サブタイトルはダグラス・マッカーサー将軍が朝鮮戦争時に国連軍総司令官の立場をトルーマン大統領によって解任された時の言葉 「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」 (Old soldiers never die, they just fade away.) から。
 ジョセフ・コルトンが初登場した 第86号 (G.I. ジョー25周年記念号) のサブタイトル 「…消えることなく」 も上記をもじったものでした。

 これまではゲストキャラに過ぎなかったジョセフ・コルトンは、30周年ではより大きく扱われ、コメモレーティブ・コレクションというシリーズ名の商品ではメール-インで3 34 インチと12インチの双方でフィギュアが発売され、そのコマンド・ファイルの中で、ケネディ大統領から直々に G.I. ジョーのコードネームを与えられたという設定が加わりました。 この出来事は今回紹介する第152号の中でも描かれています。


 この号では、グリーン・ベレーを着用したコルトン中尉が1963年に特殊部隊 “ A ” チームを率いてベトナムで戦っていた頃の回想が登場しますが、アメリカが本格的にベトナム戦争に参戦したのはケネディ暗殺の9ヶ月後の1964年8月に起こったトンキン湾事件以降であり、コルトンたちがベトナムにいたのはアメリカが軍事顧問団という体裁で介入していた時期にあたります。
 ちなみにスネーク-アイズやウィルキンソン (ストーカー)、トミー (ストーム・シャドウ) たちがベトナムで戦っていたのは1968年のテト攻勢の前後です (第94号参照)。

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登場人物


 G.I. ジョー・チーム
   ジョセフ・B・コルトン (G.I. ジョー)    エース

 アメリカ空軍
   マグワイア空軍基地の誘導クルーその他の兵員

 その他 (1963年の回想)
   “ トップ ”・ウェンゼル専任曹長 (初登場)    エンジェル・バスケス特技兵 (初登場、戦死)
   CIDG (民間不正規戦グループ、南ベトナム勢) の兵士
   ベトコン (北ベトナム軍)
   UH-1 パイロット    タンソンニャット空港のアメリカ陸軍 MP
   CIA パイロット
   ジョン・F・ケネディ大統領 (初登場)    大統領補佐官

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登場ビークル&装備


 G.I. ジョー・チーム
   ゴーストストライカー X-16 (初登場)

 ベトナムのアメリカ軍 (回想)
   ベル UH-1 イロコイス (“ ヒューイ ”)    マクダネル・ダグラス F-4 ファントムⅡ
   救護トラック

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登場地名


 アメリカ政府
   マグワイア空軍基地
      ニュージャージー州にある空軍基地。
     ※かつてコブラはマグワイア空軍基地が G.I. ジョー本部であると誤認したことがあります
      (
第30号 「ダークネス」 を参照)。
   アンドルーズ空軍基地
      メリーランド州にある空軍基地。 首都ワシントン DC に最も近い空軍基地。
   ホワイトハウス (回想)
   テキサス州ダラス (回想)
      地名が言及。 ケネディ大統領が暗殺された地。

 ベトナム (回想)
   タンソンニャット
      サイゴン市 (現ホーチミン市) 近郊の空港。
      ベトナム戦争時、南ベトナム空軍及びアメリカ軍の基地として利用された。

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詳細


※前号まで
 トランス-カルパチアでコブラに追撃されていたスネーク-アイズたちを救うため、ホークは元祖 G.I. ジョーことジョセフ・コルトンに支援を要請。 コルトンはニューヨークからラピッド・パルス・エレクトロン・ビームを発射してトランス-カルパチアの橋を破壊し、スネーク-アイズたちは無事脱出できた。
 その後コルトンの元へロードブロックとトンネル・ラットが現れ、コルトンに現役任務復帰の命令書が渡された。




 「…ただ消えゆくのみ」
脚本:ラリー・ハマ    ペンシラー:フィル・ゴシエ

 ニュージャージー州、マグワイア空軍基地。
 最新鋭戦闘機ゴーストストライカー X-16 に乗り込もうとするジョセフ・コルトンとエース。

エース  「髭がないとまるで別人ですね、コルトン将軍。 失礼ですが、あごひげがあれば酸素マスクをよく密着できるのに、それはできなくなりましたね、サー…」
コルトン  「サーは省いて構わんよ、エース。 現役任務に呼び戻されるまでは、おれはジョーという名のただの男だったんだ。 おれに言わせれば、こんな星 (※将軍の階級章) は単なる給与等級に過ぎんさ」
エース  「わかりました。 あなたに低圧室に入ってもらうのは彼らも躊躇したんでしょうが、私の鳥に乗ってもらうからには脱出シート資格をお持ちでないとは言わんでくださいよ…」
コルトン  「簡単には済ませてある。 手は下に揃えて何にも触らず、小僧のようにおとなしくしてるさ」
エース  「ならば問題ありません。 ブギを踊るとしましょう!」
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 離陸したゴーストストライカー。
エース  「失礼ですが! 超音速戦闘機に乗るのはこれが初めてで?」
コルトン  「実は、1963年に戦闘機の後部座席に乗ったことがある! F-4 ファントムだった。
      タンソンニャットからアンドルーズまでほぼノンストップだった」
エース  「ファントムでベトナムからワシントン DC までですか?
     燃料補給が4、5回は必要でしょう! そこまでするにはどんな必要が?」
コルトン  「話せんのだ。 未だに最高機密扱いでな」
     『できるものなら話したいさ……中尉だった頃のことだ。 おれは高地で特殊部隊 “ A ” チームを指揮していた』

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 ベトナムでの回想。
 コルトンはグリーン・ベレーを着用している。

コルトン  『ある暗い夜のこと、我々のハムレット (※おそらく戦略村に対する隠語) にチャーリー (※ベトコンに対する隠語) が侵入してきた。 CIDG (※民間不正規戦グループ) 施設にいた現地協力兵のほとんどが死亡し、おれのチームは “ トップ ”・ウェンゼル専任曹長、エンジェル・バスケス特技兵とおれだけになった』

 ベトコンに包囲されての銃撃戦。 仲間の死体が転がる中、コルトン、CIDG の兵士、エンジェルとトップだけが応戦している。

コルトン  「誰も置いてはいかんぞ、エンジェル?」
エンジェル  「そいつはどうですかね、中尉! チャーリーはおれたちの LP (※救出地点) を奪還するつもりで、河川敷も押さえられました」
トップ  「おそらく我々の地雷も撤去されてます!」





 コルトンは救出地点にいる敵をひきつけるために武器庫を爆破する。
 コルトンたちは救出地点にたどり着いたものの、重機関銃歩哨点の存在を見落としてしまい、救出ヘリは破壊され、バスケスも銃撃で負傷する。
 コルトンはバスケスを担いで支援ヘリが到着するまでを凌いだ。


 仲間と共にヘリに搭乗したコルトンは、バスケスを救うために直近の基地に向かうことを望んでいたが、ヘリのパイロットはコルトンをタンソンニャット空港へ運ぶよう厳命を受けていた。 そしてコルトンにはそこからワシントン DC へ向かえとの命令が伝えられた。
 パイロットは与えられた命令に従ってタンソンニャットに向かい、その途上でバスケスは息をひきとる。




 ベトナム、タンソンニャット空港。 F-4 ファントムⅡ戦闘機、救護トラックの姿がある。

コルトン  『タンソンニャットに着いた時には2時間以上経っていた……』
 コルトンたちを乗せた UH-1 ヘリコプターが着陸する。
 駆け寄る兵士たち。

コルトン  「外科医は不要になった。 バスケス特技兵は1時間前に死んだ」
MP  「あんたがコルトンか? このG-スーツとヘルメットを着用してくれ……。
    ……駐機場iに待機中の F-4 ファントムがあんたを待っている!」
コルトン  「待たせておいてくれ」
MP  「おい! 何やってるんだ? そいつのことは衛生兵に任せておけ! ぐずぐすしていたら乗り損ねるんだぞ!」

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コルトン  「おれは自分の手で直接彼の墓碑の登録に行き、棺桶に入れられるのを見届けるつもりだ。 特殊部隊では自分たちの手でやるんだ」
トップ  「若い中尉殿がやらねばならんことを邪魔するつもりか?」





 ワシントン DC、ホワイトハウスの大統領執務室。
 ファイルを手にした大統領が現れる。
大統領  「待たせてしまったようですまんね、だが来るのは2時間前と思っていたのでね…… 」
コルトン  「部下の一人を見届けてやる必要があったので、サー。
      すみませんでした、大統領……きっとご理解いただけないものと思いまして。
      あなたが平和に対する厳しい試練を抱えておられるということを忘れていました。
      あなたが彼らをよこしたんですね、サー? あなたの部下なんでしょう?」

大統領  「かつて体を張ってきた生き残りたちだ。……これは私の役目だ。 彼らは私の指示で動いた」
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大統領  「今や私には大いなる責任があるが、これはまだ私の役目だ。
     新たな軍事部隊編成の承認のことだよ。
     正規の命令系統を飛び越え、この執務室と直接やりとりできる部隊だ……。
     執政官のエリート衛兵などではない、平等の理想が染みつき、自由の擁護に身を捧げる、現代のキャメロットに集う騎士たちの中核だ。
     私はより多くの勤続年数がある多数の士官、帽子により多くの目玉焼き (※将校の帽章に対する俗語) があるような者は避けた。 なぜなら私が望むのは、若さゆえの正直さと情熱……」

 「G.I. ジョー」 と書かれた封筒を差し出す大統領。
大統領  「……そして常に正しくあらんとする勇気を持つ者だからだ。
     私は君がこの仕事に適任だと考えているんだよ、コルトン中尉」





コルトン  「“ G.I. ジョー ” ですか」
大統領  「仮のコードネームだよ……このことはまだな内密にしておきたい。
     来たる木曜は感謝祭だ。 休暇を取るといい、故郷に帰って家族と休日を過ごし、じっくり考えてみてくれ。
     返事はそれからでいい……」
補佐官  「大統領! 空港へ向かう時間です……今週のスケジュールはテキサスで大忙しですよ!
     22日にはダラスです」

※1963年11月22日、ケネディ大統領はテキサス州ダラスで暗殺されます。
大統領  「今終わるところだ」
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大統領  「よく考えてみると約束してくれるだろうね? 期待しているよ。
     祖国が君に期待しているんだ」
コルトン  「最大限に考慮させていただきます、大統領」

大統領  「バスケス特技兵のことは報告を聞いたよ。 死者が望む栄誉に応えた君の献身に私は感銘を覚えたんだ。
     君なら正しきを行ってくれるものと信じられる」



現実のエースの声  「アンドルーズ空軍基地に着陸のために降下します、サー……」

 ゴーストストライカーはアーリントン国立墓地の上空を飛んでいた。
 エースは警護役として到着後の同行を申し出るが、コルトンが物思いにふけっていることに気付く。
 コルトンは 「おれにあと1分だけくれ」 と告げた。


終わり

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おまけ情報:G.I. ジョーになった JFK


ジョン・F・ケネディ:PT 109 ボート・コマンダー (2000年)/デルタ・アソートメント
d0164702_00262296.jpg John F. Kennedy: PT 109 Boat Commander  (#81633/81585)
 後に第35代大統領となったジョン・F・ケネディが太平洋戦争時にエルコ製80フィート級のパトロール・トルピード・ボート (哨戒魚雷艇) の艇長を務めた際の姿。
 1943年8月2日、ソロモン諸島に向かっていた PT-109 は日本帝国海群の駆逐 「天霧」 と衝突して大破、ケネディは乗員たちと共に島に逃れ、救援メッセージを刻んだココナッツを託された島民はそれをオーストラリア海軍に渡した。 後に大統領となったケネディはこのココナッツを執務室に飾っていた。
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素体:
   ヘッドは新規造型。
付属品:
   ネービー・ドッグ・タグ
   ジャケット    トロピカル仕様カーキ・トラウザー    ブーツ×左右
   ユーティリティー・キャップ    サングラス    ウェブ・ベルト
   38口径ピストル    ホルスター
   K-バー・ナイフ    シース
   ココナッツの殻のミニチュア・レプリカ (JFK の救援メッセージのモールドあり)
   作戦地図 (ソロモン諸島)
説明文:
※未訳。

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 以上、第152号の記事でした。
 ARAH の世界観の中では、「G.I. ジョー」 とはジョセフ・コルトン中尉が JFK から直々に与えられたコードネームだったわけですが、その JFK 自身も G.I. ジョー・フィギュアになっているというのが面白いです。
 JFK は 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』 にも登場していましたね。

 ブログのほうは今後も細々と続けていきたいと考えていますが、更新の頻度はのんびりしたペースになりそうです。

 さて、次回は ARAH 時代の記事になる予定です。 それでは!



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by joefig | 2015-09-02 23:34 | コミック | Trackback | Comments(0)
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