設定探訪/名誉勲章 (メダル・オブ・オナー)
上は名誉勲章のメダル。
左から陸軍、海軍 (及び海兵隊、沿岸警備隊)、空軍。
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概要
G.I. ジョーのトイの歴史の中で最初に勲章が付属した商品は、主役であるアメリカ兵ではなく、アクション・ソルジャーズ・オブ・ザ・ワールドで発売された各国軍の兵士でした。
この時、各国の兵士たちにはそれぞれ鉄十字章 (ドイツ兵)、金鵄勲章 (日本兵)、レーニン勲章 (ロシア兵)、クロワ・ド・ゲール勲章 (フレンチ・レジスタンス)、ヴィクトリア十字章 (イギリス兵及びオーストラリア兵) が付属しました。
勲章が付属するアメリカ兵が発売されたのは、ようやく1997年になってからのことです。
「G.I. ジョー:クラシック・コレクション」 のメダル・オブ・オナー・レシピエント (名誉勲章受章者) は、その名の通り名誉勲章受章者をフィーチャーしたもので、シリーズ化されて数体が発売されました。
名誉勲章 Medal of Honor
アメリカ軍の勲章における最高位の勲章であり、大統領より直接授与される。
議会の名において授与される事から、議会名誉勲章とも呼ばれる。
授章基準及び対象は 「戦闘においてその義務を超えた勇敢な行為をし、若しくは自己犠牲を示したアメリカ軍人」。
受賞者には毎月一定額の手当、退職金の増額などの様々な恩典が与えられ、階級に関係なく先に敬礼を受ける特権を有する。
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メダル・オブ・オナー・レシピエント
メダル・オブ・オナー・レシピエント:フランシス・S・カレー (1997年)/CC (WWⅡ フォーセス)
Medal of Honor Recipient : Francis S Currey (#81397/81430)
フランシス・シーマン・カレーはニューヨーク州ロック・シェルドレイク出身。
1944年12月、第30歩兵師団 “ オールド・ヒッコリー ” の第120歩兵連隊・第3大隊・K中隊の軍曹として、ベルギーのマルメディでドイツ軍に包囲されていた5名の仲間を救出し、名誉勲章を受章した。
素体:
ヘッドは新規造型。
ボディーはクラシック・コレクション素体。
付属品:
名誉勲章 (陸軍)
シャツ パンツ ジャケット
ウェブ・ベルト レギンズ×左右 ブーツ×左右
ヘルメット及びネッティング ウール・ニット・キャップ
バズーカ (※M20 スーパー・バズーカ) グレネード (※ロケット弾)
M-1 ライフル (※M1 ガーランド)
ブラウニング・オートマチック・ライフル (※ブラウニング M1918 “ BAR ”)
ピストル (※ルガー P08)
ハバーサック アモー・ポーチ キャンティーン キャンティーン・ホルダー
説明文:
※未訳。
メダル・オブ・オナー・レシピエント:ミッチェル・ペイジ (1998年)/CC (WWⅡ フォーセス)
Medal of Honor Recipient : Mitchell Paige (#81474)
ミッチェル・ペイジ大佐はペンシルバニア州ショーレロイ出身。
太平洋戦争時の1942年、ソロモン諸島のガダルカナルの戦いにおいて、ガダルカナル島のヘンダーソン飛行場周辺で第1海兵師団第7海兵連隊第2大隊の小隊を指揮して防衛任務に就いていた際、10月25日から26日にかけての夜に日本軍の攻撃を受けた。 その際の活躍で名誉勲章を授与された。 当時の階級は海兵隊小隊軍曹 (プラトーン・サージェント)。
G.I. ジョー・フィギュアのヘッドのモデルとされる。
→ ミッチェル・ペイジ の記事へ。
メダル・オブ・オナー・レシピエント:ロイ・P・ベナビデス (2001年)/エコー (メダル・オブ・オナー・レシピエント)
Medal of Honor Recipient : Roy P Benavidez (#81696/81585)
ラウル・ペレス・ベナビデス曹長はテキサス州クエロ出身。
ベトナム戦争時、グリーン・ベレーとしてベトナム人民軍と戦い多数の戦友を救い、その後1981年、ロナルド・レーガン大統領から名誉勲章を受章。
特記事項:
没後、彼の名はボブ・ホープ級車両貨物輸送艦 USNS ベネビデス (T-AKR-305) の艦名に採用されている (ボブ・ホープもクラシック・コレクションで G.I. ジョー・フィギュア化されている)。
素体:
ヘッドは新規造形。
付属品:
ドッグ・タグ
聖ミカエルのメダル
ファティーグ・シャツ (特殊部隊空挺のインシグニアあり)
ファティーグ・パンツ ブーツ×左右
M1 ヘルメット+カバー グリーン・ベレー ウェブ・ベルト
M60 マシンガン アモー・ベルト
AK-47 (敵から奪ったもの)
カー-バー・ナイフ シース
メディック・バッグ フィールド・ラジオ
地図 (ベトナム)
説明文:
※未訳。
メダル・オブ・オナー・レシピエント:オーディー・マーフィー (2001年)/エコー (メダル・オブ・オナー・レシピエント)
Medal of Honor Recipient : Audie Murphy (#81714)
オーディー・マーフィーはテキサス州キングストン出身。
第二次大戦時、西部戦線においてフランスのホルツヴィアでドイツ軍と戦い、負傷しながらも反撃を続けた活躍により名誉勲章を受章。 戦後はハリウッドに招かれて1960年代まで俳優として活躍した。
ボックス・アートの戦車はM10 駆逐戦車。
素体:
ヘッドは新規造形。
付属品:
ドッグ・タグ
フィールド・ジャケット シャツ トラウザー
ブーツ×左右
ヘルメット スカーフ ベルト
ブラウニング50口径マシンガン 50口径アモー・ストリップ
M-1 カービン
45口径ピストル ホルスター 45口径アモー・ポーチ
キャンティーン
説明文:
※未訳。
メダル・オブ・オナー・レシピエント:ジミー・ドゥーリトル (2002年)/エコー (メダル・オブ・オナー・レシピエント)
Medal of Honor Recipient: Jimmy Doolittle (#81725)
ジェームズ・ハロルド・“ ジミー ”・ドゥーリトル空軍大将はカリフォルニア州アラメダ出身。
戦前はエアー・レースで名を馳せた。 第二次大戦時の1942年4月18日、日本本土に対する初の空襲を指揮した (ドゥーリトル空襲)。 当時の階級は少佐。
ドゥーリトル空襲自体の戦果は大きなものではなかったが、日本本土に対する空襲は戦意高揚に効果があり、ドゥーリトルは2階級特進で准将に昇格、議会名誉勲章を受章。
ボックス・アートにはB-25 ミッチェルが描かれている。
素体:
ヘッドは新規造型。
付属品:
ドッグ・タグ
シャツ トラウザー ブーツ×左右
A-2 フライト・ジャケット (ライト空軍基地のインシグニアあり)
ギャリソン・キャップ
ピストル・ベルト ヘッドセット
45口径オートマチック・ピストル M-1916 ホルスター
30口径マシンガン アモー・ベルト
S-1 シート・パラシュート B-3 ライフ・プリザーバー・ベスト
説明文:
※未訳。
ジェネラル・オブ・ジ・アーミー:ダグラス・マッカーサー (2004年)/ブラボー (メダル・オブ・オナー・レシピエント)
General of the Army : Douglas MacArthur (#81963/81570)
ボックスの記載は2003年。
ダグラス・マッカーサー陸軍元帥はアーカンソー州リトルロック出身。
1941年に極東軍司令官となり、太平洋戦争ではマニラ防衛戦、レイテ島上陸作戦などを指揮。 1944年元帥。
1945年、連合国最高司令官として進駐した日本では東京に総司令部 (GHQ) を設置、日本の非軍事化と民主化を進めた。
朝鮮戦争 (1950~1953年) では国連軍総司令官を務めるが、中国領への戦線の拡大を主張してトルーマン大統領に解任された。 退任時の演説では 「老兵は死なず、ただ消え行くのみ」 という言葉を残している。
→ ダグラス・マッカーサー の記事へ。
フランシス・J・ピアース (2004年)/デルタ (メダル・オブ・オナー・レシピエント)
Francis J Pierce (#81960/81600)
フランシス・ジュニア・ピアース海軍一等衛生兵はアイオワ州アールビル出身。
第4海兵師団、第24海兵連隊第2大隊所属。 太平洋戦争時、硫黄島の戦いでの活躍により、ハリー・S・トルーマン大統領から名誉勲章を受章。
素体:
ヘッドは新規造型。
ガン・ホー・グリップ。
付属品:
シャツ (左胸に 「USMC」 と海兵隊エンブレムあり) ベルト パンツ ブーツ×左右
マシンガン (※トミーガン)
メディック・バッグ キャンティーン キャンティーン・カバー
聴診器 IV (※点滴) ボトル
包帯 その他衣料品多数
フォールディング・ストレッチャー (※折り畳み式担架)
説明文:
フランシス・J・ピアース
アメリカ海軍の衛生下士官は戦時における病気と負傷に医学的支援を提供する。彼らはその慈悲的任務により戦火の中へと至り、命を救う仕事を実行する間に多くが究極の犠牲を払った。彼らの勇気と義務感は、フランシス・ピアースの物語に代表される。硫黄島の戦いにおいて、フランシス・J・ピアース一等衛生兵は負傷した海兵隊員を戦場から輸送した際に敵の重砲火に捉われた。ピアースは、自らの命を顧みずに2度も立ちはだかって敵の銃火を自分に引き付け、負傷者の安全な避難を可能にした。彼は負傷者の一人を背負い、武器なしで前進し、致命的な銃火の中で200フィートの開けた地形を横断した。翌日、ピアースは医療チームに銃撃していた狙撃兵の巣穴に戦闘パトロールを誘導したが、負傷した海兵に治療を施している間に、彼は重傷を負った。自らの負傷を顧みず、彼は負傷者に医学的治療を行いながらグループを守って銃撃を続けた。その英雄的行動により、「義務の遂行を超えて自らの命を賭けた際立つ勇敢な行為と大胆さ」を示したピアースは名誉勲章を授与された。
ファースト・ルテナント:ジョン・R・フォックス (2005年)/デルタ (WWⅡ リベレーターズ メダル・オブ・オナー・レシピエント)
1st Liutenant : John R. Fox (#82199/81570)
ボックスの表記は2004年。
ジョン・ロバート・フォックス中尉はオハイオ州シンシナティー出身。
第二次大戦時、黒人から構成されるアメリカ陸軍第92歩兵師団 ” バッファロー・ソルジャーズ ” の第366歩兵連隊の一員として、北イタリアのソンモコロニアでドイツ軍の前進を阻む砲撃を行っていた際、自らの命を顧みずに着弾を指示し続けて戦死。 後の1997年、ビル・クリントン大統領から名誉勲章が授与された。
素体:
ヘッドは新規造型。
ボディーはスーパー-アーティキュレーテッド・ボディー+ガン-ホー・グリップ。
付属品:
コンバット・ユニフォーム上下 コンバット・ブーツ×左右 Lt 用ヘルメット
カービン アモー・クリップ ビノキュラー
無線機+アンテナ 無線キャリング・パック
説明文:
ファースト・ルテナント ジョン・R・フォックス メダルメオブ・オナー・レシピエント
バッファロー・ソルジャーズとして知られる第92歩兵師団は、第二次世界大戦で戦ったアフリカ系アメリカ人の師団だった。師団の兵士の一人、アメリカ第366歩兵連隊のジョンR.フォックス中尉は、敵を破って自分の仲間の兵士たちの生命を救うために究極の犠牲を払った。1944年12月、フォックスはイタリアのソンモコロニアの村に残ることを志願した小さな前進監視部隊の一員だった。アメリカ軍は敵が押し寄せてきた後に村からの撤退を強いられた。フォックスは自分の持ち場であった家の2階から、砲撃を自分の位置の近くまで調整するために無線連絡し、再び無線送信して着弾をより近くまで移動させた。メッセージを受け取った兵士は、それがフォックスの地点の真上への致命的な砲撃となることに呆然とさせられた;彼が生き残る方法は全くなかった。部隊が村を奪還した後、彼らは約100人の敵兵士の遺体とともにフォックスの遺体を発見した。この偉大なヒロイズムと自身の安全を顧みぬ私心のない並みはずれた行為のために、ジョンR.フォックスは名高い名誉勲章を授与された。
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その他の名誉勲章受章者の G.I. ジョー・フィギュア
442nd インファントリー:ニセイ・ソルジャー (1998年)/CC (WWⅡ フォーセス)
442nd Infantry: Nisei Soldier (#81430/81473)
第二次大戦期におけるアメリカ軍の日系人部隊、第442 連隊戦闘団。
2000年以降に功績が見直された結果、21名が名誉勲章を受章。 これはアメリカ史上最多。
→ 第442 連隊戦闘団 の記事へ。
ルテナント・カーネル:テディ・ルーズベルト (1999年)/CC 35イヤーズ
Liutenant Col.:Teddy Roosevelt (#81518/81525)
セオドア・” テディ ”・ルースベルトはニューヨーク州ニューヨーク出身。
アメリカ第26代大統領 (在任1901年~1909年)。
フィギュアは米西戦争 (1898年) で第1合衆国義勇騎兵隊 (通称 “ ラフ・ライダーズ ”) を率いた際の姿。
名誉勲章受章者だが、授与は2001年のためこのフィギュアが発売された時点では未受賞。
→ セオドア・ルーズベルト の記事へ。
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G.I. ジョーの架空の受賞者
コンラッド・S・ハウザー曹長 (デューク)
v2(タイガー・フォース)、v26、v28(タイガー・フォース)、12 インチのHoF のコマンド・ファイルに記載。
陸軍特殊部隊として東南アジアで勤務、厳重に警備された敵施設から独力で34名の POW を救出したことにより議会名誉勲章及び2つのブロンズスター戦功章を受章。
ロビー・ロンドン大尉 (ラピッド・ファイアー)
v1 (1990年)、12インチのHoF (1993年) のコマンド・ファイルに記載。
ロバート・スティーブン・サヴェッジ曹長 (サージェント・サヴェッジ)
アニメ 『サージェント・サヴェッジ&ヒズ・スクリーミング・イーグルス』 劇中で、第二次世界大戦中の1944年に第32代大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトより名誉勲章を授与。
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G.I. ジョー名誉勲章
G.I. ジョーでは通常の名誉勲章 (議会名誉勲章) の他に、独自の名誉勲章があります。
→ G.I. ジョー・バトル・リボン の記事を参照。
G.I. ジョー名誉勲章 The G.I.Joe Medal of Honor
名誉勲章は G.I. ジョー・フォースの勇者への最高位の勲章である。
これはコブラとの実戦において、国家から与えられた義務の中で士官・下士官を問わずその上下の立場から傑出した勇敢さを示した G.I. ジョー・フォースの任意の者に授与される。
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