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The Pit

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ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

資料/ルナーティクス・エンパイア

 今回はルナーティクス・エンパイアの記事です。
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 気をつけろ! エイリアンかヒューマノイドかを問わず獲物を探し求めて星に忍び寄るべく、エイリアンのバウンティー・ハンターが銀河の戦いに加わった!
(パッケージの説明文より)



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ルナーティクス・エンパイア ラインナップ一覧


1994年

         ロボトマックス (#50)
         プレダコン (#51)
         カーカス (#52 )

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ルナーティクス・エンパイア概要


 「スター・ブリゲード」 の派生ラインの一つとして発売された 「ルナーティクス・エンパイア」 (Lunartix Empire) は、各種エイリアンが発売された 「スター・ウォーズ」 のトイの展開をG.I. ジョーに導入したものと言えます。

 ケナーのSW フィギュアのヒットから生まれた 「G.I. ジョー:ARAH」 が、再びSW に回帰したのが最終シリーズとなってしまったというのも皮肉な話ですが、ハズブロは1991年にケナーを吸収しており、1995年にはSW の新シリーズ 「パワー・オブ・ザ・フォース」 が発売されています。


 ルナーティクス・エンパイアのフィギュアは人類とは違った異形の体型となっていることが特色で、Lunartix は、lunar (「月の」、「銀の」)+ lunatic (「狂人」、「精神異常者」 の意/そもそも 「月の影響を受けた」 というのが語源) + articulus (「関節」) の造語と思われます。 月面イカレ関節帝国といったところでしょうか。

 外宇宙からやって来たのに月を連想するネーミングというのはスケールが小さい気がしますが、スター・ブリゲードにおけるコブラの作戦は月面にバトル・ステーションを建設するというものだったので、それと関係があるのでしょう。
 このエイリアンたちが賞金稼ぎレベルであることからみて、帝国規模の軍団が太陽系に進出してきたというよりも、宇宙の流れ者たちが月を根城にして “ 帝国 ” などとほざいているだけという気がします。


 造形とギミックは、ミクロマンの輸出版としてミーゴ社が発売していた 「マイクロノーツ」 のエイリアンを意識したものという有力な指摘があり、NOR さんも記事にしておられます (こちらの記事 や こちらの記事 です)。


 シリーズはこの後も 「マニマルズ」 などの展開が企画されていましたが、「G.I. ジョー:ARAH」 のライン自体が終了してしまったためキャンセルとなりました (マニマルズは後に一部のみが発売されました)。



 ルナーティクス・エンパイアが当時のマーベル版コミックやDiC 版アニメに登場することはありませんでしたが、ずっと後になって TF とジョーのクロスオーバー作品に登場しています。

『TF vs. G.I. ジョーⅣ ブラック・ホライズン』
 DDP 版コミック 『トランスフォーマー vs. G.I. ジョーⅣ ブラック・ホライズン』 (全2号、2007年) にルナーティクス・エイリアンが登場。
 水をたたえた惑星である地球に目をつけたエイリアンの略奪者ロボトマックスは、プレダコンとカーカスを仲間に募って太陽系にやってきたところ、宇宙船ごとユニクロンに呑み込まれてしまった (第1号)。
 その後、ユニクロンの内部で侵入者を撃退する役割を与えられていたカーカスは、侵入してきたオートボットのコスモスとG.I. ジョーのフリントを相手に戦い、その際、ユニクロンはカーカスの脳を通じて会話している。
 しかし、フリントがショットガンでメタル-イーティング・スポア (金属を侵食する胞子) を爆発させたことにより、ユニクロンは崩壊した。 カーカスもその際の爆発に巻き込まれて死亡したと思われる (第2号)。

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ルナーティクス・エンパイア詳細


ロボトマックス (1994年)/スター・ブリゲード (シングルパック#50)

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 Lobotomaxx
 名称は 「ロボトミー」 から。
素体:
   全て新規造型。
   首と尾 (テラー・テール) がベンダブル。 尾は武器の保持可能。
   脛から下が分岐して計4本足となっている。
付属品:
   以下はランナー成型としてはバトル・コーのDr. マインドベンダーv2 から。
    バトル・スタンドのほか、
    レーザー・ライフルはバトル・フォース2000 のディー-ジェイv1 から。
    レーザー・ライフルはARAH のサイ-ファイv2 から。
    サブマシンガンはARAH のスネーク・アイズv3 から。
    サブマシンガンはアイアン・グレナディアーズのヴォルターv1 から。
    レーザー・ピストルはアイアン・グレナディアv1 から。
    ナイフはARAH のハイドロ-ヴァイパーから。
トレーディング・カード:
コードネーム:ロボトマックス  ステラー・エクスプローラー (※星間探検家)
出身地:惑星ゾグ、モラス・セクター5
主要軍事特技区分:賞金稼ぎ
第二軍事特技区分:エイリアン破壊者
 誰も友人を持たないロボトマックスは、ヒューマノイドと仲間のルナーティクス・エイリアンたちを同様に嫌っている。 賞金稼ぎの評判を誇りとする彼は、これまで孵化された中で最も無慈悲なクリーチャーの一つとして宇宙の至る所で知られている! 彼の怪物的な尾は強力な一撃で敵を不能にできる。獲物は彼の毒牙の噛みつきをほぼ回避できない! 彼には不幸なことに、プレダコンとのレーザー・セーバーの決闘の際に頭蓋骨の上部を切り刻まれた時に受けた脳組織の損失により、その知性は極めて限定されている。
   突き出た眼球
   バウンティー・ハンター・バトル・スーツ 
   強力テラー・テール






プレダコン (1994年)/スター・ブリゲード (シングルパック#51)
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 Predacon
 名称は predator (プレデター、「捕食者」 ) から。
 ヘッドがドレッドロックス (ドレッド・ヘアー) になっている点や名称は映画 『プレデター』 (1987年) を意識したもの。
素体:
   全て新規造型。
   4本腕 (クアッド・アーム)。
付属品:
   以下はランナー成型としてはバトル・コーのカーネル・カレッジv1 から。
    バトル・スタンドのほか、
    マシンガンはARAH のトンネル・ラットv1 から。
    アサルトライフルはスカイ・パトロールのエアボーンv2 から。
    レーザー・ピストルはバトル・フォース2000 のブラスターから。
    ピストルはARAH のショックウェーブv1 から。
    マチェーテはARAH のマスクラットv1 から。
    ナイフはARAH のヒット&ランv1 から。
トレーディング・カード:
コードネーム:プレダコン  エイリアン・バウンティー・ハンター
出身地:惑星トリレニアム、バッドランド
主要軍事特技区分:エイリアン追跡
第二軍事特技区分:アーム・レスラー
 悪質なルナーティクス・エイリアンのプレダコンは、犯罪者を捕らえて彼らを銀河系の当局に売ることで生計を立てている。 当局が犯罪者を拒絶すれば、プレダコンは彼らを自分の個人的なエイリアン動物園に閉じ込める。 この4本腕のモンスターは惑星トリレニアムの自分の部族にのみ忠実であり、胸プレートの上に祖先のメダリオンを身に付けることに加え、アーム・ガードに刻まれたルナーティクス象形文字文を誇りとしている。
   象形文字のアーム・ガード
   先祖のエイリアン・メダリオン
   4本の強力クアッド・アーム







カーカス (1994年)/スター・ブリゲード (シングルパック#52)
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 Carcass
 名称は 「動物の死骸」、「食用獣の胴体」、「屠殺体」、「形骸」、「骨組み」 の意。
 出身惑星であるマートニアの名称は後に 「トランスフォーマー」 の世界観にも取り込まれている。
   「トランスフォーマーG2」 から発売された 「レーザー・オプティマス・プライム」
   (日本での商品名は 「TRF-13-S サイバトロン最高司令官 バトルコンボイ」) (1995年)
    のテック-スペックに 「マートニア星雲 (マートニアン星雲)」 という名称が記載。
    マートニア星雲のセクター17 でメガトロンとの対決に敗れたオプティマスは、
    レーザー・オプティマスとして復活した。
    以降、マートニア星雲は何度かトランスフォーマーのストーリーの中に登場している。
素体:
   全て新規造型。
   腕部 (モンスター・アーム) はベンダブル。
   ボディーはクリアー成型で内臓が見える。
付属品:
   以下はランナー成型としてはバトル・コーのレザーネックv3 から。
    バトル・スタンドのほか、
    マシンガン/グレネード・ランチャーはスカイ・パトロールのエアウェーブから。
    ライフルはARAH のマーサーv2 から。
    サブマシンガン (※ウージー) はARAH のロウ-ライトv3 から。
    ピストルはスカイ・パトロールのスカイダイブv1 から。
    ナイフはARAH のヒット&ランv1 から。
トレーディング・カード:
コードネーム:カーカス  エイリアン・デストロイヤー
出身地:惑星マートニア、クワドラント4
主要軍事特技区分:傭兵ハンター
第二軍事特技区分:プラネタリー・エイリアン・ディストラクション
 後には折れた骨と叩き潰された住居しか残さないカーカスは、生まれついての宇宙の脅威である。 彼はエイリアンたちの町を踏みにじって可能な限りの全てを破壊し、恐れおののく住民たちを捕虜にしてきた。 さらに彼は誤ってスター・ブリゲードの前哨地点までも攻撃し、アステロイド・ベルトに逃げ込んでかろうじて捕獲を回避した。 過剰に敵対的な態度の表れともいえるその変形した体は、彼より恐ろしい他のルナーティクス・エイリアンからですら醜いと思われている。
   骨なしエイリアン腕
   鋭利な歯
   ミュータント・クロー肋骨

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 以上、ルナーティクス・エンパイアでした。
 いかにも末期症状的な趣きのシリーズですが、玩具としては、通常の G.I. ジョー・フィギュアよりも面白いですね。
 だけど、もしもこの路線がヒットしていたら、その後の G.I. ジョーが一体どんな展開になっていたことやら。

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by joefig | 2017-09-30 03:07 | 資料 | Trackback | Comments(2)
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Commented by NOR at 2017-10-29 10:58 x
ヤッター!待ってました銀河キチガイ帝国!
自分の勝手意訳ではSW臭を汲み取ってあえて「銀河」と付けてみました。世界観も転がっていかないまんま終わってしまいましたしね。

エンパイア展開はジョーにとって大きな賭けというか、世界観を丸ごとひっくり返しかねない「禁じ手」だったと思うんですけど、この時期は思い付く事なら何でもやらないとイカンという時期でしたね。商品点数も多かったし発売予定商品もたくさん控えていたし、セールス的には(そこそこの)手応えがあったんだと思います。

「国際テロ組織との戦い」というテーマが軽々しく扱えなくなってしまった現代、ジョーも宇宙人を推すのもアリじゃないか。とか思ってる内に、ハリウッドでは米兵が宇宙人と戦う映画がバンバン出ちゃって「くそう」とか思いました(笑)
Commented by joefig at 2017-11-13 15:47
>NORさん
10月末から先週まで忙しく、自分のブログをろくに確認していませんでした! コメントいただいたのに失礼しました。

スター・ブリゲードやルナーティクス・エンパイアは、宇宙モノに手を出したいという欲求はわからなくもないですが、それならそれでカッコいいビークルのひとつも出してほしかったです。
それにNORさんのおっしゃるように、特殊部隊が凶悪なプレデターやエイリアンと戦うようなイメージがもっと出ていたら少しは違っていたかもしれませんね。こいつらときたらセサミストリートのほうが近いぐらいです。