サンボウ/『G.I.ジョー:ARAH』 第2シーズン・ダイジェスト・その⑤ (第92話~第95話)
サンボウ版の TV シリーズのダイジェストは今回でようやく終了です。
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第92話 「わずかの可能性もなし」 Not a Ghost of a Chance (1986年11月13日)
──実験爆撃機 AR-90A ゴーストが撃墜され、脱出した2人のパイロットが行方不明となった。 捜索・救出活動に向かった G.I. ジョー・チームはコブラの攻撃を受ける。
一方、TV番組 「20の疑問」 がこの撃墜事件をとりあげ、ホークとレディー・ジェイはスタジオに出演。 衛星中継でサーペントール、コブラ・コマンダー、Dr. マインドベンダーも登場し、コブラ側は、これまでの事件も含めて全ては G.I. ジョーによる捏造であり、自分たちは撃墜していないと主張する。
そしてフリントは、行方不明のパイロットの一人・マイケルズ少佐とレディー・ジェイの仲に嫉妬を覚えていた──。
ゲスト・キャラクター
ロン・マイケルズ少佐 (テスト・パイロット。 レディー・ジェイの航空学校時代の同期)
フランク・サリヴァン (テスト・パイロット) エヴァンズ少佐 (テスト・パイロット)
ヘクター・ラミレス (第23話などに登場したTVリポーター。 ニュース番組 「20の疑問」 のホスト)
コブラ・マンタ・サブマリン艦長 (女性幹部)
特記事項
・ マイケルズのことを親しそうにロンと呼ぶレディー・ジェイに、フリントは嫌味っぽく 「マイケルズ少佐のことか?」。
・ リポーターのラミレスは過去のエピソードで起きた事件をいくつか挙げてコブラの関与を指摘しています。
・ コブラの戦闘機ナイト・レイヴンの編隊にはレッド・ヴァイパーやブルー・ヴァイパーといったチーム名があり、各機にはブルー・ヴァイパー1といった具合にコールサインが与えられているようです。
・ 軽口をたたいたために短気なサーペンターに投げ飛ばされたマインドベンダー。「次にクローンを創るときはユーモアのセンスも入れておこう……」。
・ インタビューされるのが大好きなコマンダー。サーペンターは 「コブラ・コマンダーのような馬鹿に永遠に喋らせてはおけん」 と言って遮ります。
・ AR-90A ゴーストは2機あり、コブラはもう1機のテスト飛行も襲撃しますが、護衛のコンクエスト X-30 の編隊に混じっていた C-5A ギャラクシー輸送機の中にはラミレスの TV クルーが搭乗しており、コブラの悪事は全国に生放送されてしまいました。
・ 無人島にいたマイケルズ少佐とサリヴァンは無事救出され、フリントはマイケルズの口から 「レディー・ジェイは君のことを愛している。大事にしてやってくれ」 というセリフが聞けて安心しました。
第93話 「父祖の因果」 Sins of Our Fathers (1986年11月18日)
──G.I. ジョー・チームから解雇され、失意のダイアル-トーンの前にチッパー・ドゥーゲンと名乗る女性が現れ、通信システムの設計のために彼を雇いたいと告げる。 もちろんこれはコブラの作戦で、コブラ・コマンダーはダイアル-トーンの通信技術を利用して、デストロの城の廃墟の井戸に潜む怪物を呼び覚まそうとしていたのだった。
ついに巨大な怪物が出現すると、コマンダーは怪物に十分な生贄を約束し、引き換えにサーペンターの始末を依頼する──。
ゲスト・キャラクター
ヘクター・ラミレス (TVリポーター。 北アフリカにおける G.I. ジョーの活躍を報じるニュースで声のみ登場)
チッパー・ドゥーゲン (ダイアル-トーンを雇った女性。 実はザラーナの変装)
巨大な怪物 (コブラ+ツチノコ+昆虫のような肢を備えた怪物。 デストロの祖先が井戸に封印していた)
特記事項
・ タイトルは 『旧約聖書』 の 「出エジプト記」 などにある 「父の罪を子に報いて」 から。
・ 第63話に続いて、デストロの家系が怪物と関わりを持っていたことが判明。
・ ダイアル-トーンは実績評価が十分でなかったため G.I. ジョー・チームへの再入隊希望が通りませんでした。 一方、ロードブロックは再入隊したそうなので、一定の任期を経てチーム入りが継続されるか否かの審査があるのでしょう。
・ 落ち込むダイアル-トーンの頭をよぎるのは、海上の作戦中にビーチヘッドに水しぶきをかけられ、嫌味を言ったら逆に 「装備を防水にしとけ!」 と言い返されたことや、ウェット-スーツやレザーネックから 「私服のセンスが絶望的だ」 と馬鹿にされたことなどです。
・ しかし、ダイアル-トーンの解雇はホークの作戦の一環で、コブラの音声分分析器を欺くための措置でした。
・ コブラに潜入したフリントがホークに連絡する際のコールサインは、「チェックメイトからバード1へ」 でした。 フリントやホークといったコードネームの意味がないような……。
・ デストロは別件で 「ナイル・プロジェクト」 という作戦を進行させていたようですが、詳細は不明。 ヘクター・ラミレスがニュースで報じていた北アフリカの件と関係があるのかもしれません。
・ 怪物の脅威を理解しているデストロは G.I. ジョーに協力を申し出、先祖から伝わる呪文で怪物をおびき出して海溝に沈める作戦を提案します。
・ 呪文は逆回転した言葉で、「この逆回転の秘密のオカルト・メッセージを聞く人者は誰であれ本物の馬鹿だ」 と言っているそうです。
・ 怪物が沈められ、張本人のコマンダーはそ知らぬ顔でコブラ陣営に戻りますが、デストロもまた G.I. ジョーに協力していたことは隠していたので、コマンダーは G.I. ジョーがどうやって怪物をおびき出すことができたのかと不思議そうにしていました。
・ 海中では、怪物がまだ完全には死んでいないことを匂わせる描写て幕。
第94話 「我が敵を前にして」 In the Presence of Mine Enemies (1986年11月19日)
──戦闘機コンクエスト X-30 を操縦するスリップ-ストリームはコブラの潜水艦の衛星通信を傍受した。 衛星をミサイルで破壊し、コブラの戦闘機ファイアーバットを撃墜するが、別の戦闘機ナイト・レイヴン S ³ P の攻撃を受けてパラシュートで脱出し、放棄されたコブラの基地がある無人島に着地する。 一方、ナイト・レイヴンも島に不時着したが、そのパイロットはレイヴンと名乗る女性だった。
コブラの潜水艦は2人のいる島に B.A.T. を送り込み、B.A.T. は無差別に攻撃を開始する──。
ゲスト・キャラクター
レイヴン (女性のストラト-ヴァイパー。 ネイティブ・アメリカン)
バイオ・アナイアレーター (Dr. マインドベンダーが創り出した怪物)
特記事項
・ タイトルは 『旧約聖書』 の 「詩篇」 にある一句から。 なお、同名の小説として、撃墜されて捕虜となったベトナム時代のアメリカ海軍パイロットを主人公とした作品があり、この第94話のプロットはその影響を受けていると指摘する説もあるようです。
・ レイヴンは不時着時に足首を骨折しています。
・ レイヴンはコブラへの忠誠を誓っているにも関わらず B.A.T. の攻撃を受けます。
・ アフリカ沿岸にあるこの島には Dr. マインドベンダーの研究所の跡があり、彼はそこでバイオ・アナイアレーターと呼ばれる巨大な怪物を創造していました。しかし、コントロールができなかったため基地は放棄されたようです。
・ トマホークに救出されたスリップ-ストリームとレイヴン。 スリップ-ストリームは彼女がコブラであることは秘密にしてやり、レイヴンはそっとインシグニアのパッチを取り外して海に捨てました。
第95話 「俺様はお前のテントに静かに忍び込む」 Into Your Tent I Will Silently Creep (1986年11月20日)
──G.I. ジョー・チームは極地にアンテナを設置していたテレ-ヴァイパーを襲撃。クロス-カントリーはラジカセを使って大音量のカントリー・ウエスタンをテレ-ヴァイパーに送信して撃退した。
その後。 基地に侵入したサイボーグのネズミによってクロス-カントリーのラジカセが盗まれ、ほかにディスクなども奪われる事件が発生した。 クロス-カントリーがネズミの後をつけていくと、下水を通ってチャイナタウンの地下に出る。 そこにはコブラの秘密結社の寺院があり、多数の奴隷たちが働かされていた──。
ゲスト・キャラクター
ミュータント・パックラット (サイボーグのネズミ)
コブラの秘密結社コイルの信者たち
ヘーゼル叔母さん (クロス-カントリーの叔母。 名前だけ登場)
特記事項
・ タイトルはビートルズもカバーしたニュ-オ-リンズの古い流行歌 『アラブの酋長』 の歌詞のもじり。
・ G.I. ジョー本部の食堂とその職員が登場。
・ サイボーグのネズミが盗んだものは以下の通り。
ロウ-ライトのスコープ
サイ-ファイの電卓
レディー・ジェイのドライヤー
スリップ・ストリームの航空日誌
クロス-カントリーのテープ・デッキ
メインフレームのディスク
・ コブラ・コマンダーはサーペントールと Dr. マインドベンダーを倒すために秘密結社コイルを立ち上げ、チャイナタウンの地下にコイル・テンプルを築いていました。
・ ストーム・シャドウは油断してクロス-カントリーに倒されています。
・ 奪われたディスクに入っていたデータはメインフレームとダイアル-トーンが遊んでいたビデオゲームのものでした。
・ サンボウの TV 版の最終回にあたりますが、内容にはそんな要素は微塵もありません。
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