リタリエーション/カマクラ
Yo Joe! の分類ではカマクラv6 にあたります。
このセットは KEITEN29 さんが運営されている HP「micro-toys マイクロトイズ」 のFOR SALE を利用させていただいて手に入れたものです。
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同じセットのロードブロックv22 (ナイト・オプス)、ビーチヘッドv16と。
このカマクラも映画に登場するとは思えませんが、大歓迎のアイテムです。
コードネームの Kamakura は日本の 「鎌倉時代」 から。
DDP (デビルズ・ビュー・パブリッシング) 版コミックの設定によると、スネーク-アイズに弟子入りしたショーン・M・コリンズが、アラシカゲ一族の全盛期にちなんで自ら選んだコードネームです。
フィギュアの初登場は2003年。Gun さんがこのスパイ・トループスのカマクラv1 (2003年) をレビューされています (こちらの記事です)。
また、遊慈さんが、VvV のニンジャ・ライトニング・サイクル (2005年) に付属したカマクラv4 をレビューされています (こちらの記事です)。
コミックの初登場は、カマクラとしてはDDP 版 『G.I.ジョー:ARAH (リアル・アメリカンヒーロー)』 (通称vol.2) 第1号 (2001年9月) ですが、その前にマーベル版 『G.I.ジョー:ARAH』 第29号 「座礁鯨」 (1984年11月) にて、コブラのクリムゾン・ガードのフレッド・ブローカ (フレッド1号) の息子として、母 (名前不詳) や姉のヘザーとともに初登場しています。
彼らは一般市民を装ってフォート・ワズワース近郊に居を構え、G.I.ジョー本部をつきとめようとしていましたが、間もなくフレッド・ブローカはハイ・シエラでの戦闘中に死亡してしまいました (第32号)。
しかし、直後にコブラは彼とそっくりに整形手術を受けたフレッド2号を送り込み、家族として偽装させながら監視任務を継続させました。
第43号 「交差する路」 にて、このフレッド2号の正体が実はスネーク-アイズやストーカー、トミー (ストーム・シャドウ) のベトナム時代の戦友だったウェイド・コリンズであったことが判明するのですが、結局はストーカーの説得によりコブラのもとから離れることになりました。
はじめはコブラの命令で家族を演じていたウェイドでしたが、いつしかこの偽の家庭の中に幸福を見い出すようになっており、家族もまたそんな彼についていこうと決心したのです。
後にこの家族はブローカ姓を捨ててコリンズ姓を名乗るようになりました。
マーベル版の最終号となった第155号 「スネーク-アイズからの手紙」 (1994年12月号) は、閉鎖の準備が進められているピットⅢで、軍への入隊を志願するショーンからの手紙を受け取ったスネーク-アイズが、軍人になるとはどういうことかを長い手紙で応えるという内容となっていました。
このあとストーリー的には DDP の 『G.I.ジョー:マスター&アプレンティス (師と弟子)』 (2004年、全4号) があり、軍人になったショーンがスネーク-アイズの弟子としてカマクラと名乗るようになるまでの経緯が描かれました。
このストーリーの中では、彼の母がすでに故人となっていること、またファイアーフライやミハイル・ドレンコとの戦闘中に、ショーンが誤って養父であるウェイド・コリンズを斬ってしまうことなども描写されていたようです。
その後、DDP 版 『G.I.ジョー:ARAH』 (vol.2) 第1号 (2001年9月) でのカマクラの登場へとつながっていきます。
なお、これらコミックの設定からすると、初登場時にはまだあどけない少年だったショーンが成長してカマクラとなったからには、スネーク-アイズやほかのG.I.ジョー・キャラクターもそれだけ年をとったことになります。
この間の時間の経過は、おそらく実際にコミックが発売された時期と並行していたとみてほぼ間違いないでしょう。
カマクラが活躍したDDP 版は、現実の時間軸に沿ってキャラクターたちの世代交代を試みたシリーズとも言え、デストロの庶子アレクサンダー・マッカランや、ザルタンの娘ザーニャが登場したのもこの時期のことでした。
付け加えておくと、カマクラが登場する前後には 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』 (1999年)、同 『エピソード2/クローンの攻撃』 (2002年) が公開されています。
スネーク-アイズの弟子カマクラという設定には、これらの作品の中で描かれたジェダイの師弟関係にもインスパイアされている気がします。
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説明文
カマクラ スチューデント・オブ・アラシカゲ
3人のG.I. ジョー・ニンジャ・コマンドーが夜に紛れて最高機密任務を実行する。 高度な戦術的技術とニンジャの訓練により、彼らは音もなく隠密に暗闇をすり抜けることができる。 目標に達した時、彼らはコブラ攻撃戦車の隊列を破壊すべくハイ-インパクト・ミサイル攻撃を始める!
※説明の本文は3体共通。
素体。
ヘッドはレゾリュートのストーム・シャドウ v38 (2010年) から。
トルソー、ウエスト、腿、膝はレネゲイズのストーム・シャドウ v41 (2011年) から。
腕部、脛から下は PoC のスネーク・アイズv53 (2010年) から。
流用パーツの収まり具合もカラーリングもいい感じです。
バストアップ。
素体のままで遊ぶには帯のパーツが必要ですね。
それと、手首はロールだけなのがちょっと残念。
付属品。
フードはレゾリュートのストーム・シャドウ v38 から。ウェブ・ギアは PoCのデューク v42 から。
刀 (長)、刀 (短)、鞘もストーム・シャドウ v38から。
黒い剣は 25th のスネークアイズ v37 から。
二節棍はレネゲイズのストーム・シャドウ v41 から。
手鉤はストーム・シャドウ v38から。
マチェーテはデューク v42 から。
サプレッサー、ウージーは PoC のスネーク・アイズ v54 から。
ビーチヘッド、カスタマイズしたスネーク・アイズと。
背負った刀の位置が高いのが結構気になります。
師と弟子!
日本で忍者の修行をしたアメリカ人が、本国に戻ってアメリカ人の弟子に伝える……。いろいろ間違って伝わっていないか心配です。
フードを被って立て膝。
ウージーにサプレッサーを装着して。
剣と手鉤を装着。
スネーク-アイズよりもニンジャ系の小物が似合う気がします。
シュタッ!
ここからはフードなしで。
背中の刀を抜いて。
マチェーテに手をかけて。
このマチェーテ、なぜか同じセットのビーチヘッドの付属品と同じ成型色。
抜くと小さめで迫力不足。腰に下げたままのほうが恰好いいアイテムです。
二節棍。
ショーン君が通信販売で買ったニンジャグッズです (※妄想)。
スピリット 「よう、久しぶりだな。G.I.ジョー入りおめでとう」
カマクラ 「えっ? ……ああ、ありがとうございます……あなたは確かスピリットさん……お会いするのは初めてでは?」
スピリット 「おいおい……忘れたとは言わせんぞ。これを見ろ……」
スピリット 「君が戦った初めての相手ではないか。松葉杖をついていたこのおれに向かって、君たち家族ときたら……」
カマクラ 「い、急いでいるのでこれにて失礼っ!」
スピリット 「おい! 慌ててどこへ行く!」
以上、カマクラでした。
RoC 版は入手しづらいアイテムのひとつという印象がありました。今回こうしてリタリエーション版が発売されたのはとっても嬉しいです!
ロードブロックのミニガン、ビーチヘッド、そしてこのカマクラと、ニンジャ・ドージョー3パックは充実した内容でした。もしも買おうかどうかと迷っている方がいたら、joefig はおすすめしておきます!
さて、次回はまたインディー・ジョーンズ関連の記事にしたいと思います。それでは!