マーベル/『G.I.ジョー:ARAH! スペシャル』 第1号
内容的には、前回記事にした 『G.I.ジョー:ARAH』 第61号 「始まりと終わり」 (1987年7月) をトッド・マクファーレンが担当した最初のバージョンを復活させたもののようです。
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フィル・ゴーティエによる表紙は、 『アメージング・スパイダーマン』 第1号が再販された際にトッド・マクファーレンが担当した表紙へのオマージュとなっているようです。
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内容そのものはマーシャル・ロジャース版の第61号とまったく同じです。
マクファーレンは第60号で抜擢されたものの、続く第61号で仕上げたものは却下されてしまいました。
joefigは詳しい事は知りませんが、きっとその絵柄がラリー・ハマに気に入られなかったのでしょう。
joefigも、G.I.ジョーに関してはマクファーレン版よりはロジャース版のほうがいいと思います。
このあと、マクファーレンは1988年にスパイダーマンを手がけるようになって名を上げ、そして1992年にはイメージ・コミック社で 『スポーン』 を生み出しました。
この 『G.I.ジョー:ARAH スペシャル』 第1号は、マクファーレンの評価が高まった時期に、そこに便乗してリバイバルを遂げたという感じだっのでしょう。
ただし 『G.I.ジョー:ARAH スペシャル』 という企画自体がその後続かなかったところを見ると、あまり売れなかったのかもしれませんね。
↓ スピゴウのビジュアルはロジャース版とはかなり違いますね。
パルチザンを率いる歴戦の闘士みたいな雰囲気です。頼もしいですけど、これじゃボロヴィア当局にすぐ目をつけられそう。
↓ ストーカー以外はいつもの格好。これではボロヴィア当局に即逮捕でしょう。
↑ ぶりっ子 (死語) な笑顔のジンクス。
↓ ロジャース版では顔が隠れていたロウがいます。隣の金髪は誰だろう……。
↑ 最後のコマのホークはなんかヘンですね。
以上、『G.I.ジョー:ARAH スペシャル』 第1号でした。