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The Pit

joefig.exblog.jp

ハズブロ社の 「G.I. ジョー」 に関するランダムな記事のブログです。

25th/ザラーナ(コールド・スレダー)

2011年SDCC限定ザラーナ(コールド・スレダー)です。
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Yo Joe! の分類ではザラーナv5b にあたります。



このスタイルのザラーナは初の登場です。
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しいてあげるならスパイ・トループスのザラーナv2(2003年)が黒いベスト&パンツという姿をしていました。

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コールド・スレダーというのは、サンボウ版アニメのシーズン1の第51話“Cold Slither”(「コールド・スレダー」)において、サブリミナル・メッセージを秘めた音楽によって若者を洗脳する作戦を実行するためにドレッドノックが名乗ったヘビーメタル・バンド及びその曲名です。
ただしこのエピソード自体にはザラーナは登場していませんでした。
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左からザルタン、ブザー、トーチ、リッパー。

slither は 「ずるずる滑る」、「(蛇のように)滑るように進む」 という意味で、カタカナ表記するなら発音記号からして「スリザー」でしょう。しかし、アニメの上記エピソードを観る限り、joefigにはどちらかというとスリザーよりもスレダーのようにも聞こえたので、このブログでは「スレダー」と表記してみます。
※普通に記述する場合は「コールド・スリザー」としておいたほうがたぶん無難でしょう。

動画はYou tube のこちらなどで確認してみてください。


なお、コールド・スレダーという名前のバンドや楽曲は、トランスフォーマーの世界にも何度か登場しています。

サンボウによるG1のアニメでは、コールド・スレダーのボーカルなしのバージョンがBGM として流用されているのをはじめ、ニューヨークにあるダンス・クラブ 「ダンシトロン」 で演奏するバンドとその楽曲の名として登場するなど、本編の中でも何度か言及されています。ここではドレッドノックやG.I.ジョー・ユニバースとの関連は特に描かれていませんでした。

そして、TFFC(アメリカのTFファンクラブ)発の、善のディセプティコンと冷酷な悪のオートボットとが戦うという鏡写しの世界が描かれる 「トランスフォーマー・シャッタード・グラス」 の世界では、ボットコン2008のコミック "Shattered Glass" などにコールド・スレダーというバンド&楽曲の名称が登場しています。
ここでの楽曲 「コールド・スレダー」 はG.I.ジョー版とはやや異なる歌詞ですが、作詞者はブリンケン-スマイス、ウィルケン(ウィンケンの誤りでしょう)、マッカランであると書かれているそうです(ブザー、トーチ、デストロの本名と一致)。

「コールド・スレダー」の歌詞はこちらです。

 "Cold Slither"    作詞:ブリンケン-スマイス、ウィンケン、マッカラン

  G.I.ジョー版                    トランスフォーマー・シャッタード・グラス版

   We're cold slither                   We're Cold Slither
   You'll be joining us soon             Hope you're joining us soon
   A band of vipers                  A band of vipers
   playing our tune                   playing our tune

   With an iron fist                  Break the iron fist
   and a reptitle hiss                with a reptile hiss
   we shall rule!                     Freedom Now!

   We're tired of words                "Just wait and see"
   We've heard it before               Shout the powers that be
   We're not gonna play the game no more   I reply: "Don't Tread on Me!"

   Don't tell us what's right            Fascism's a joke
   Don't tell us what's wrong           Anarchy's for fools
   Too late to resist                Just give us a vote
   Cause Cobra is strong             And we'll choose who rules

   We're cold slither                 We're Cold Slither
   Heavy metal machine              Heavy metal machine
   Through the eyes of a lizard          Restore the Constitution
   In you will dream                 That is our dream!

   When the venom stings             When the venom stings
   A new order brings                A new order brings
   our control                      Freedom back!

数ヶ所で歌詞が異なっているのは、G.I.ジョー版がコブラによる支配を強いる内容であるのに対し、SG版は 「おれたちを踏みにじるな!」 という有名な標語が使われたり、「ファシズムなんて冗談じゃない、アナーキーなんて馬鹿げてる、投票権さえくれれば、誰が支配するかはおれたちが選ぶさ」 (意訳)という調子で民主主義や自由を謳っているためです。


SG版のコールド・スレダーは楽曲「コールド・スレダー」を含む『サンダー・ハマー』 "Thunder Hammer" というアルバムを出しているという設定です。
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1917年にアメリカ陸・海軍に捧げられた歌 "Battle Song of Liberty" や、アメリカの国家 『星条旗』 "The Star Spangled Banner" が収録されているのはまさに逆転した世界観を反映したものでしょう。
ほかにコールド・スレダーのオリジナル曲 "Don't Open the Box" というのも収録されているようです。

発行は Babel Music, Inc.(ASCAR)/ZMI、Synergy Music Ltd. と記載されていますが、このシナジー・ミュージックとか、コールド・スレダーがダブリンでジョイント・コンサートを行ったというミスフィッツというバンドの名称は、80年代のサンボウのアニメ 『ジェム&ザ・ホログラムス』 のキャラクターからとられています。
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↑画像はいずれも 『ジェム&ザ・ホログラムス』 から。
左はシナジー。主人公ジェリカ・ベントンの父が残したアルティメットAVエンターテイメント・シンセサイザーの擬似人格で、ジェリカをポップスターのジェムに変身させます。
右はザ・ミスフィッツ。主人公たちのライバルです。左からロクサーヌ・“ロキシー”・ペレグリーニ、マリー・“ストーマー”・フィリップス、リーダーのフィリス・“ピザーズ”・ゲーバー、シェイラ・“ジェッタ”・バーンズ。

『ジェム&ザ・ホログラムス』 は、現在はhub で再放送されるなどハズブロが力を入れており、DVDが出たりトイが再販されるほか、「ユニット:E」 というクロスオーバー企画にも M.A.S.K. などと並んでその名が挙がっています。


SG版のディセプティコン(つまり正義の側)のサー・サウンドウェーブ(ナイトに叙勲されているのでサーの称号があります)はクラシック・ロック好きで、コールド・スレダーの大ファンでした。
サー・サウンドウェーブのカラーリングは、タカラトミーから発売されたTFのミュージックレーベル/サウンドウェーブ・プレイング・オーディオ・プレイヤー(ソニックホワイト)(2007年)を元にしているようです。
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↑この画像には描かれていませんが、サー・サウンドウェーブはよく頭に鉢巻をしているようです。

サー・サウンドウェーブはコールド・スレダーのバンをスキャンしています。
ドアにはザルタンのイラストが描かれていますね。
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『トランスフォーマー・アニメイテッド』 では、アクティベイター・サウンドウェーブ(2009年)のリペイントとして、オートボットを電脳空間に閉じ込めた際に出現したサウンドウェーブの白いコピー体がエレクトロマグネティック・サウンドウェーブという名称で発売される予定があったそうで、結局キャンセルになったらしいのですが、それはSG版サー・サウンドウェーブ同様に白基調のカラーリングで、ビークル・モードは白いサイオン・xB (トヨタ・bB) でした。
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もしもトランスフォーマーのファンの方が読まれたら、joefigの記事中には誤りがあるかもしれません。そのときはどうぞご容赦を……。

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さて、フィギュアの紹介に戻ります。

パッケージ。
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ファイルカードの文章はv5a のものと同一で、コールド・スレダーについての記載は特にありませんでした。

素体。
レギュラー・リリースのザラーナv5a のリペイント。
詳しく書くと、脛はレゾリュートのスカーレットv13(2010年)から。それ以外はザラーナv5a の新規造型分。
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バストアップ。
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付属品。
ディスプレイ・スタンド、ソー・ライフル、バヨネット付きライフル、ダガー。
全てザラーナv5a に同じ。違いはダガーの色だけです。
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ヘッド。
星形のペイントが施されています。
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タンクトップの前面。
文字はコールド・スレダー──北米ツアー1985──と書いてあります。
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仮にザラーナがその頃20代半ばぐらいだったとしたら、今は50代に突入していますね……。

タンクトップのバックプリント。
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コールド・スレダー北米ツアーの開催地と思われる都市名が記載されており、最終開催地はコミコンと同じサンディエゴになっています。
   オハイオ州クリーブランド
   オハイオ州シンシナティ 
   オンタリオ州トロント(カナダ)
   ペンシルベニア州フィラデルフィア
   マサチューセッツ州グレートウッズ
   ロードアイランド州プロビデンス
   ワシントン州シアトル
   カリフォルニア州ロサンジェルス
   カリフォルニア州サンディエゴ

レギュラー・リリースのザラーナv5a と。
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RoCのバロネスv13、HoHのザルタンv16 と。
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ポージングなど。
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破れた左腿からは網タイツが見えているのがワンポイントです。
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ソー・ライフルを手に。
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バヨネット付きのライフル。
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ダガー。
右腿のシースに収納されています。
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PoCのドゥーム・サイクルにまたがらせてみました。
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ヘッドをv5a のものと交換。
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バロネス  「ちょっと、あんたねえ、黒はやめてもらえないかしら? 私と被ってるじゃない!」
ザラーナ  「はぁ!? なに勝手なことほざいてくれちゃってんの? この女は……」
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ザラーナ  「生意気な口きいてると泣かしちまうよ!」  ガシッ!
バロネス  「きゃっ!! 何すんのよ、いきなり!」
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バロネス  「ふざけんじゃないわよ、こう見えてもこっちはアラシカゲ流をちょっとかじってんのよ!」  ガッ!
ザラーナ  「うっ! しまった!」
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バロネス  「ほら、さっさと降参していつもの小汚い格好に着替えなさいってば!」
ザラーナ  「わ、わかった、わかったってば……しょうがない、今回はあたしの負けだ……黒はあんたに譲るよ」
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バロネス  「どう? 似合ってるかしら?」
ザラーナ  「……ああ、悪くないよ」
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以上、ザラーナでした。
格好いいペイントですが、何しろ値段が高かったです! せめてもっと美人だったらよかったのに!

さて、次回は何にするか未定です。それでは!
by joefig | 2011-10-14 22:00 | フィギュア

by joefig