PoC/ドゥーム・サイクル
PoC のドゥーム・サイクル(2010年)です。
PoC ラインで初登場となったビークルですが、ドレッドノックのメンバーが乗るチョッパー系のトライクとしては、過去にドレッドノック・サイクル(1987年)というものがありました。
ドレッドノック・サイクルは2004年にコンベンション限定で再販されたほか、ストリート・ファイターのラインからカラテ・チョッパー(1995年)としてリリースされたこともありました。
ドゥーム・サイクルは、このドレッドノック・サイクルをよりリアルにリファインしたもののようにも思えます。
車名のうちのDoom は「運命」「破滅」「死」「最後の審判」といった意味です。
付属フィギュアのストーム・ライダーと。
三面図。
車両そのものについては、ハーレーダビッドソンのダイナ系あたりをトライクに改造し、アルミ削り出しのビレット・パーツでドレスアップしたイメージです。
ダイナ系であるとすれば、イメージ的にはFXDWG ダイナ・ワイド・グライドが近い気がしますが、2010年に復活したばかりの仕様なのでドゥーム・サイクルのモデルになり得たかどうかが疑問です。FXDL ダイナ・ロー・ライダーかもしれません。
いずれにせよ、バイク部分の細部のディテールが一致するモデルはないようです。
シールは付属していませんでした。
右サイドのディテール。
フューエル・タンクには、両サイドともDOOM CYCLE の文字と叫ぶ頭蓋骨のペイント・アートが施されています。
V型2気筒エンジンはハーレーのTC96 をイメージしているのではないかと思われますが、ディテールは一致しません。
TC(ツインカム)96 の排気量は1,584cc(96 立方インチ)ですが、ハーレー純正で1,688cc や1,803cc への改造キットもあるようです。ドゥーム・サイクルもトライク化に伴って排気量を拡大している可能性は高いでしょう。
左サイド。
赤で塗装されたプラグ・コードがワンポイントになっています。
エンジン・フレームの前方下部にはオイル・クーラーが造型されています。
プライマリー・ケースの造型はちょっと変な気がします。
トランスミッション周りのディテール。
チェーンではなくシャフト・ドライブのようです。
ストーム・ライダーを乗せて。
斜め前方から。
斜め後方から。
ドラッグ・マシーンのスリック・タイヤを思わせる太いリア・タイヤを履いています。
後部にはブレードを内蔵したコンプレッサー・タンクがあり、そこにネイルガン(ネイラーとも。釘打ち銃)がマウントされています。
ストーム・ライダーのファイルカードによると、この武装はPOPS-2 ニューマティック・オシレーティング・プレッシャー-スパイク・ウエポン・システム(空気圧往復式スパイク兵器システム)という名称のようてす。
またボックス裏の説明では、ネイルガン自体はスパイク・ブラスターと記載されていました。
スパイク・ブラスターのデザインはデウォルト社のD51321 コイル・ルーフィング・ネイラーという製品に酷似しています。屋根用の直径が太い釘を打ち込む器具で、コイル状のキャニスターには120本の釘が装填できるようです。
もちろん本来の用途ではありませんが、実際に釘を飛ばせます。
スパイク・ブラスターを構えて。スパイク・ブラスターには特に可動箇所はありません。
本来は作業用の器具を武器にしているところはいかにもドレッドノックスらしいですね。
よく見るとキャニスターの中に釘のモールドがあるなど、ディテールは細かいですが、かなりオーバーサイズ気味に造られていると思われます。
スパイク・ブラスターの上部にある、シルバーで塗装された部分が何なのかはよくわかりませんでした。
きっとこれは実在する工具のパーツとかではなくストーム・ライダーが取り付けた凶器であり、彼自身やドゥーム・サイクルのペイントの骸骨のヘアースタイルと同様に、モホーク(モヒカン)をイメージしているのではないかと思います。
ハンドルバー周辺。
金属製のシャフトがあって一見ステアリングが切れそうに見えますが、ここは可動しません。
シャフトの上に黒いボタンがあり、これを押すとフロント・フォークに装着されたショットガンとブレードが展開します。
一度武器を展開した後、ブレードを収納してショットガンのみを戦闘態勢にしてみました。
リアは、コンプレッサー・タンクの中央部を押すとブレードがウイング状に展開します。
内蔵武器を全て展開した状態。
かなり凶悪なシルエットです。
リアのタンクは取り外すことができます。
ジョイント部分はR.H.I.N.O.(ライノ)の武装と同じ規格になっていました。後々のリデコも視野に入れてのパーツ構成なのかもしれません。
タンクを外すとシルエットがかなり変わります。よりロー&ワイドな雰囲気になっていい感じです。
比較コーナー。
RoCのスティール・クラッシャーA.P.V.と。
同じくRoCのスネーク・トラックスA.T.V.と。ライダーはHoHのザルタンv16 にしてあります。
G.I.ジョー・チームの各種バイクと。
これらのバイクと比べると、ドゥーム・サイクルはちょっとサイズが大き過ぎるようです。
以上、ドゥーム・サイクルでした。
手に入れるのがだいぶ遅くなってしまいましたが、リリース当初から気になっていたビークルでした。ストーム・ライダーともどもとても格好良いので大満足です! ほかにもドレッドノック用のビークルをPoC クオリティーでもっともっと出して欲しくなりました!
さて、次回はG.I.ジョーではないトイを紹介したいと思います。それでは!