PoC/コブラ・ヴァイパー(デザート・バトル)
TOP画像はバロネスが中心になってしまいましたが、まあこれもザコ兵の宿命でしょう。
Yo Joe ! の分類ではヴァイパーv27 にあたります。たいへん気に入ったのでまた記事が長めになりました。
ヴァイパーズv1 (1986年)のリメイクにあたりますが、初代を忠実にリメイクしていた25th版のコブラ・ヴァイパーv16 (2008年)あたりとは違って、カラーリングのトーンが暗くなり、赤いアーム・パッドや内腿が戦闘服と同色となって、リアリティーを増しています。
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これは管理人joefigの個人的な意見になりますが、コブラ・コマンダーやヴァイパーのシルバーのフェイス・シールドは、映画『オフサイド7』(原題"Escape to Athena" )(1979年)に登場したナチスの兵士にインスパイアされたものではないかと考えています。
『オフサイド7』は監督がジョルジュ・パン・コスマトス(『カサンドラ・クロス』、『ランボー/怒りの脱出』、『コブラ』)、出演はロジャー・ムーア(『007』シリーズ)、テリー・サバラス(『刑事コジャック』)、エリオット・グールド(『M★A★S★H マッシュ』、『ロンググッドバイ』)、デイヴィッド・ニーヴン(『ナバロンの要塞』)、クラウディア・カルディナーレ(ヴィスコンティ映画など)、ステファニー・パワーズ(『0022アンクルの女』、『探偵ハート&ハート』)という豪華キャストで、当時としてはそれなりの話題作だったと思います。
アテネ山の修道院に隠されたV2 ロケットを警護するナチスの兵士たちの姿はなかなか異様なオーラを放っていました。確か劇中では大した活躍はしなかったと思いますが。
銀のフェイス・シールドというのは結構ありがちなので、特に「これ」と言い切れるものではないかもしれませんが、年代を考えると『オフサイド7』のドイツ兵は有力な候補のような気がしています。
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コブラにはアレイ-ヴァイパーやジャングル-ヴァイパーなどのように接尾語として○○-ヴァイパーと名付けられた各種兵科が存在しますが、それらのキャリアも、まずは歩兵部隊であるヴァイパーになることから始まります。
原作者であるラリー・ハマは、当初はコブラ・トルーパーの呼称を改めたものがヴァイパーであると設定したようで、コミックではトルーパーが1985年頃からヴァイパーと呼ばれるようになり、その1、2年後にフェイス・シールドのある戦闘服になりました。
しかし、人気のあるコブラ・トルーパーはその後もトイがリリースされ続けているため、アメリカでも多くのファンがコブラの最下層はコブラ・トルーパーで、そこからヴァイパーに昇進するとみなしているようです。
PoC版の両者の装備を見比べると、トルーパーは狙撃銃とRPG、サプレッサー付きのハンドガンなどを装備しているようなので、後方支援や各種秘密工作に従事し、多用途アサルトライフルやミサイル・ランチャー、グレネードを装備したヴァイパーはまさに最前線で戦う兵士といった雰囲気です。
ファイルカード(意訳)
No.1119 8888-CV コブラ・ヴァイパー 歩兵
主要兵器:V.P.R.標準仕様パルス・ライフル
コンバット・ギア:タクティカル・パック、ミサイル・ランチャー、ミサイル・スタンド
コブラ・ヴァイパーは高い意欲を持ち、見事に訓練され、強力な装備を装備した、コブラの軍団の根幹である。彼らのコンビネーション・アサルトライフル/グレネード・ランチャーは、制限点射式強襲火器、連射式支援火器、あるいはナイト・ビジョン・テレスコピック・サイトと距離計を装着した長距離選抜射手用ライフルとして機能する。
素体。
ヘッドは25th のコブラ・セット#3(2009年)のコブラ・ヴァイパーズ(コブラ・ヴァイパーv20)から。
トルソー、ウエスト、上腕、手首、腿はPoC のコブラ・ショック・トルーパー(2011年)から。
下腕はRoCのストーム・シャドウv34 (2009年)から。
膝から下はPoC のザルタンv20 (2010年)から。
全て流用ながら、プロポーションも可動も造型も文句のない素晴らしい出来です。
バストアップ。
プリ・プロダクションではシルバーの塗装で処理されていたフェイス・シールドには銀メッキが施されました。
ゴーグルはモールドで表現されているため外すことはできません。
胸と両肩にはコブラのインシグニアがあります。ヴァイパーv20 などにあったような、ヴァイパー部隊のものと思われるインシグニアは今回のものにはありません。
付属品。
ディスプレイ・スタンド、ホロプロジェクター・ミサイル・ランチャー本体、ミサイル、ミサイル・スタンド、トライポッド、タクティカル・パック、ボディー・アーマー、V.P.R.標準型パルス・ライフル。
バックパック、ベスト、ライフルは25thのコブラ・ヴァイパーv16 から、ミサイル・ランチャー一式はレゾリュートのコブラ・トルーパーv16 からの流用です。
素体の出来がいいので、ボディー・アーマーなどを着用していない状態でもさまになっています。
久々にコブラ一般兵がリリースされたので、コブラの各種フィギュアと見比べて見ました。
PoCのコブラ・ショック・トルーパー、25th後期のコブラ・ヴァイパーズ (コブラ・ヴァイパーv20) と。
ショック・トルーパーとは膝から下の違いでプロポーションがずっと良くなりました。
画像では25tのヴァイパーとはヘッドの大きさが違って見えますが、造型的には同一です。PoCでは顎を引いた感じになりました。
レゾリュートのコブラ・トルーパーv15、アレイ-ヴァイパーと。
RoCのエリート-ヴァイパー、M.A.R.S.インダストリーズ・トルーパーと。
PoCのアレイ-ヴァイパーと。
これから紹介する予定のRoCのスノー・サーペント、25thのコブラ・イールと。
RoCのバロネスと。
背面。
ヘルメットの後部には機械的なモールドがあります。初代のファイルカードによると、これはRTO(ラジオ・テレコミュニケーションズ・オペレーターズ、無線通信技師)ギアだそうです。
バックパックには胸元にあるのと同型の赤い手榴弾があります。これらはコミックの設定ではM.A.R.S. GM 212 サーマイト・グレネードという名称です。
アサルトライフル。
この銃の名称としては、旧作ではRDT-7 アサルトライフルという設定があったらしく、また一部ではNVR ライフル(NVR はニュー・ヴァイパー・ライフルの意と思われます)という呼称もあるようですが、今回のファイルカードではV.P.R.標準仕様パルス・ライフルと記載されています。V.P.R.はおそらくヴァイパー・パルス・ライフルの略だと思われます。
狙撃銃としてもアサルトライフルとしても使用でき、グレネード・ランチャーも備えているという優れものですが、トリガーガードがあってグリップも太いためか、少々持ち手から外れやすいです。
ただし素体の手首の可動がいいので、いろいろな体勢で構えさせることができます。
アサルトライフルとして連射!
狙撃ポジション。
ミサイル・ランチャー。
レゾリュートのアニメに登場したホロプロジェクター・ミサイル・ランチャーです。
射出口のシャッターが開閉でき、スプリングでミサイルが発射されるギミックあり。
全高が低すぎて構えさせにくいのが欠点ですが、可動が良好なヴァイパーは水平より高い角度にして保持することができました。
組み換え。
RoCのスティール・クラッシャーA.P.V.に付属したナイトロ-ヴァイパーのヘッドとボディー・アーマーを装着してみました。フィッティングは申し分なし。モーター-ヴァイパーということにして、ビークル・ドライバーとして活用したいです。
以上、コブラ・ヴァイパーでした。
管理人joefigはコブラ・トルーパーのほうが好みで、ヴァイパーはそれほど好きではなかったのですが、今回のフィギュアは断然気に入ってしまいました! 本当はあと3体ぐらい欲しかったのですが、リリースされた直後なのでとりあえず1体しか入手できませんでした。少し間をおいてからまた購入したいと思います。
さて、次回はコブラ・イールの予定です。それでは!