PoC/スネーク・アイズ(デザート・バトル2.0)
たいへん気に入ったので、記事がちょっと長いです、あと、全面的に黒いです。
Yo Joe! の分類ではスネーク・アイズv54 にあたります。今回の彼の任務は、砂漠の戦いでコブラの拠点を爆破することです。
PoCではすでにシングル・パックのウェーブ1でスネーク・アイズ(デザート・バトル)がリリースされているので、今回のものは同じテーマからのものとしては2体目ということになります。
コードネームのSnake Eyesはカジノ用語で、サイコロの1のゾロ目とかルーレットの0や00が出たのを、蛇の小さな眼がふたつ並んでいることに見立てたもので、これが出ると「親の総取り」になってプレイヤーはボロ負けしてしまい、このことから、一般に「不運の象徴」とされているようです。
1の「ゾロ目」を意味する以上、かつての日本名スネークアイは単数形につき不適切でしょうね。
正義の側に「不運」とか「不吉」を連想させる名を与えたものとしては、ほかにも女性ニンジャのジンクスというキャラクターが思い浮かびます。両者とも、敵にとっての「災い」というニュアンスでしょう。
ところが、少し前にNORさんにいただいたコメントで知ったのですが、調べてみたところ、2005年のコミック"Snake Eyes: Declassified"#1(『スネーク・アイズ:機密解除』第1話)の中で、このコードネームに関わる注目すべき描写があったようです。
勇んでベトナム戦争に従軍しようとする彼が、夕食の席でそのことを初めて家族に打ち明けたときのこと。父親のマークは息子に対して、「お前の身に、私は望みうる限りの幸運を祈ろう。だが、運という奴は逃げ足も速い。わかっているな? 賭けに出たとき──そこで“スネーク・アイズ”の目が出れば一巻の終わりなんだぞ」(意訳)と訓戒していたのです。
その後の彼は、戦友トミーの助けによって戦争からはどうにか生還することができたものの、直後に交通事故で家族全員が死亡し、失意を胸にアラシカゲ一族のもとで修行するも、ハード・マスターが暗殺されたことでトミーとの絆も失うことになります。
これらの出来事を踏まえると、彼がコードネームにスネーク・アイズという言葉を選んだ理由には、亡き父の思い出とも絡む、「全てを失った男」という悲壮な心情が含まれているような気がします。
余談ですが、ある海外ファンサイトには、「親父はギャンブラーか?」「じゃSEの出身はネバダ州ラスベガスで決まりだな」みたいなことが書いてありました。ははは。
ファイルカード(意訳)
No.1101(※これはPoCラインに共通する通し番号です。2011年の1体目の意でしょう) スネーク・アイズ
本名:機密 シリアル・ナンバー:機密 階級:機密
作戦装備:“ブーム・パック”爆破・破壊用梱包爆弾
スネーク・アイズはG.I.ジョー・チームのニンジャ・コマンドーで、格闘技の達人である。砂漠での戦いの中、スネーク・アイズはコブラの要塞を爆破するために敵地へと侵入する。それを邪魔する者と戦うために、彼はピストルとサブマシンガン、そして刀で武装している。
秘密取扱資格:最高機密(※これはPoCラインのジョー側ファイルの定型文で、このファイルへのアクセス権のレベル表示です)
素体。
全て新規造型。
可動、ディテールともに極めて優秀な素体です。
手首は左右とも手刀の方向にスイングします。
右腿にはホルスターがあり、ハンドガンとサプレッサーが収納可能。
右足首にはナイフのシースがあります。
バストアップ。
肩のレザー・パッチやニットのリブなどが細かく表現されています。
素体自体はシンプルなものなので、ファイアーフライやビーチ・ヘッドなどにもぜひ流用して欲しいところです。
付属品。
ディスプレイ・スタンド、ウェブ・ギア(シース、ゴム製ハーネス付き)、バイザーver.ヘッド、ニー・パッド×2、“ブーム・パック”梱包爆弾、鞘×2、日本刀×2、ナイフ×2、刀剣、FN SCAR-H(スカー・ヘビー)、ウージー、ワルサーP22、H&K P30、サプレッサー×2。
ヘッドのアップ。
左は1982年の初代をリメイクしたものと思われますが、防刃用のケブラー製マスクのような雰囲気です。
右は1985年のSE(バイザーver.)のリメイクで、マスクにはファブリックの縫い目があります。
ハンドガンは、サプレッサーが装着できるワルサーP22と、RoCのホークにも付属していたH&K P30の2種類が付属していますが、ホルスターにぴったりと収まるのはH&K P30のほうで、ワルサーP22はちょっとゆるい感じでした。
ホール・オブ・ヒーローズ(HoH)のスネーク・アイズ(以下SE)Ⅰと。
梱包爆弾はHoH版のほうがずっと大きいですね。今回のほうはこの画像では左肩に下げているんですが、さっぱり目立ちません。
管理人joefig手持ちの、歴代のバイザーver.のSEと。
左からHoH版SEⅡ、25thのG.I.ジョー・セット#2(5パック)のSE、今回のSE、RoC版SE(ニンジャ・コマンドー)。
断トツで今回のSEが格好いいですね。
PoCのSE(デザート・バトル)と。
カスタマイズしたSEと。
そもそもカスタマイズした理由が、SEのフィギュアがどれも背が低いものばかりだったからで、ようやくまともな背格好のものが出てきたのは嬉しいです。
ゴーグルver.のヘッドを装着して、まずは銃器を構えさせてみたいと思います。
まずはウェブ・ギアを装着しない状態から。
この状態でも充分格好いい出来です。
ウェブ・ギアを装備して。
左手に持つのは“ブーム・パック”梱包爆弾です。
これは初代の付属品をリメイクしたものです。
内部に爆発物を固定した梱包爆弾(サッチェル・チャージ)は、日本語ではかばん爆弾とも呼ばれます。
ファイル・カードの設定としては、今回のSEはこれを敵の拠点に仕掛けるという任務を帯びています。
背面。
ウェブ・ギアの腰のところにもジョイント穴があり、ここに刀の鞘が装着できるようになっています。
サブマシンガンを構えて。
モデルはFN SCAR-H(スカー・ヘビー)。
手首がスイング可動するため、広範囲で両手持ちが決まります。これは素晴らしい進歩ですね。
横からいろいろな構えを並べてみました。いずれも両手持ちはばっちりです。
こんなめくら撃ちみたいなポーズも両手持ちでできました。
レゾリュートのスカーレットに付属したM40A1スナイパー・ライフルのように、グリップの角度が後退している銃でも問題なしです。
2丁付属するハンドガンのうち、ワルサーP22には銃口部に突起があり、サプレッサーが装着できます。
凝りすぎでは? と思うほどの細かいギミックです。失くさないかと心配ですが、そこを思ってか2本付属です。
ウージーにも装着できます。
ウージーとハンドガンを構えて。
ナイフを構えて。
素体の右足首と、ウェブ・ギアの右肩にシースがあります。
これも手首に角度がつけられるようになったため、これまでのフィギュアにはなかったポーズがとれます。
続いて、今度はバイザーver.のヘッドを装着して、刀剣を構えさせてみます。
その前に、まずは精神統一。
立ち上がって抜刀!
手首のおかげで、刀剣も両手持ちが広範囲で決まります。
以下、しばらく両手持ちの構えを続けます。
と、ここまで、どれも両手持ちによるポージングでした。
手首のスイングにより、間合いも伸びました。
両手にそれぞれ日本刀を構えて。
バイザーver.にはおなじみの、例の怪しい刀剣も付属。
鞘がないのでどうやって携行するかは謎です。
銃も構えて。
PoCのストーム・シャドウ(デザート・バトル)と対決!
ヒュン! バッ! ヒュン! カキン! カキン!
凶悪な剣を振り回すストーム・シャドウとの激しい攻防です。
ビュッ! カキーン!
ストーム・シャドウが振り下ろす激しい一撃を受け止めました。
ズバッ!
ストーム・シャドウ 「ぐおっ!」
隙を突いて正面に蹴り!
ストーム・シャドウ 「……くっ!」
下がって体勢を整えるストーム・シャドウ。しかし、すでにスネーク・アイズは次の技へ……。
ビュンビュンビュン……シャキン!
バッ! カキーン!
ストーム・シャドウの左手の剣が吹き飛ばされました。
そして彼の覆面も……
ストーム・シャドウ 「ううっ、おのれ……」
今回はSEが主役の記事につき、ストーム・シャドウには分が悪かったようですが、2人の戦いはまだまだ続くことでしょう……。
組み換えコーナー。
ヘッドをRoCのSE(アークティック・アサルト)+PoCのSE(デザート・バトル)のバイザーという組み合わせに交換してみました。管理人joefigは、これくらいの頭の大きさのほうが好みなのです。
一緒にいるのはRoCのスカーレット(アーバン・カモ)です。
ヘッドをRoCのG.I.ジョー・トループ・ビルダー(5パック)のデューク(ディスガイズ)のものに交換。アンマスクドです。一緒にいるのはカスタマイズしたスカーレットです。
以上、スネーク・アイズ(デザート・バトル2.0)でした。
いや~~、すごいです、これ……。
しかし、これからずっとこの水準でいくのか!? と思わせておいて、ギミックを仕込んだSEやSS、馬鹿デカいランチャーを背負ったデュークなどをリリースしてくるんだから、まだまだ油断はできません。
さて、次回もまたスネーク・アイズの予定です。それでは!