25th/スペシャリスト・アルティチュード
さて、25thのアサルト・オン・コブラ・アイランド(7パック)(2009年)より、今回はスペシャリスト・アルティチュードです。
本名フィリップ・W・アーント。階級は三等軍曹(サージャント:E-5)。イリノイ州ダウナーズグローブ出身。パラトルーパーで、空挺レンジャーとなるための過酷な訓練すら楽しんでいたというつわものです。また彼は、東洋哲学の修士の学位を持っています。
コードネームのSPL Altitudeは、SPLはスペシャリストで、アメリカ陸軍の階級では特技兵:E-4を指しますが、ファイル・カードに記載されている階級は三等軍曹(サージャント:E-5)でした。これは1985年まではE-5はスペシャリスト4という階級だったことと混乱したか、一般的な意味でのスペシャリストということなのかもしれません。
Altitudeは「高度」の意です。任務に大きく関わる用語をコードネームにしないほうが……。
アサルト・オン・コブラ・アイランド(2009年)の1体である今回のフィギュアは、デザイン自体はARAHの初代リップ・コード(1984年)のリメイクですが、映画のリップコードと区別したかったのか、コードネームはARAHのスカイ・パトロール・シリーズのアルティチュード(1990年)またはバトル・コプター付属のメジャー・アルティチュード(1991年)のものが使用されています。
また、本名とファイル・カードはARAHのフリーフォール(1990年)のキャラクターになっています。
──アサルト・オン・コブラ・アイランドの内容──
アウトバック スペシャリスト・アルティチュード ウェットスーツ ザップ
チャックルス ヒット&ラン レコンド
コマンド・ファイル(意訳)
コードネーム:スペャリスト・アルティチュード パラトルーパー
ファイル名:フィリップ・W・アーント 認識番号:664-2781-BS10
主要軍事特技区分:降下兵
第二軍事特技区分:歩兵
出身地:イリノイ州ダウナーズグローブ 階級:E-5 (※サージェント、三等軍曹)
資格を持つ降下兵が激しい空挺レンジャー訓練課程に進むためには、40%が振るい落とされるという3週間のレンジャー教科プログラムを受けなければならない。次に3週間の準レンジャー・プログラムを経て、8週間もの間、空前のストレス、苦痛、不快、強制的な行軍、不眠にさらされ、歯でナイフをくわえて航空機から降下を行う。 これらには実弾こそ用いないが、実戦さながらである。 スペシャリスト・アルティチュードは、その間をずっと楽しんでいたのだ!
「ここに、私たちが育成できる最も良い例としてあげられる兵士がいる:比類なき戦術的技術、限りないエネルギー、決断力を伴った高い意欲。 彼はこれまでにレンジャー学校を乗り切ったどんな軍人よりも速く走り、より高く跳び、より多く腕立てができる。 彼は東洋哲学の修士号を持ち、馬鹿正直だ。 彼の唯一の問題は、自我がグランドキャニオンのように大きいということである」
素体。
ヘッドはコミック・パック#6のレッド・スター(デュークとセット)(2008年)から。
トルソー及びウエストはコブラ・ヴァイパー(2008年)から。
腕部はサージャント・エアボーン(2008年)から。
腿はDVDバトルズ・パック#3(「アライズ、サーペンター、アライズ!」)のダスティー(2008年)から。
膝から下はコミック・パック#115のキャプテン・エース(ワイルド・ウィーゼルとセット)(2008年)から。
バストアップ。
MT1Xパラシュートは取り外すこともできるのですが、面倒なので装着させたままにしています。
これはDVDバトルズ・パック#5(「ベスト・オブ'・ザ80s」)のコブラ・パラトルーパー(2008年)のものの流用で、今回はフロント・コンテナも付いています。
付属品。
ディスプレイ・スタンドは省略します。
ヘルメット、酸素マスク、H&K AG36グレネード・ランチャー付きG36K。
RoCのピット・コマンドー、ロールバーと比較。
ピット・コマンドー(ダスティーの流用)とは腿が、ロールバー(エアボーンの流用)とは腕が共通です。
ヘッドのアップ。
まるで初老のような顔つきです。ほかのフィギュアのヘッドよりも小ぶりです、
ヘルメット。
酸素マスクと共に、25thのブロートーチ(2009年)の流用です。
ヘッドとともに、このヘルメットもあまりいい出来とは言えません。
そもそもアルティチュードのヘッドが小さいため、ちゃんと被らせると顔が隠れてしまいます。
酸素マスクも小さすぎて、簡単に外れやすく、またホースもボディー側にブロートーチのようなジョイント穴がないため、横から見るとどこにも接続されていないことが目立ってしまいます。
アサルトライフルを手に。
アサルトライフルのモデルはH&K G36Kです。
これまでに紹介してきたフィギュアに付属した同型ライフルと比較してみました。
①今回付属のH&K G36K。
H&K AG36グレネード・ランチャー、デュアル・オプティカル・サイトを装着しています。
この中では最も大きめな造型になっています。
この銃はスパイ・トループスのHALO(ヘイロー)ジャンパー(テレヴァイパーとセット)(2003年)にも付属したことがあります。
②H&K G36K。
G36Cのようなレール・トップ・キャリー・ハンドルを装着しています。
RoCのスネーク・アイズ(パリ・パスート)、デューク(シティー・ストライク)などに付属していました。
③H&K G36C。
スコープ、タクティカル・フラッシュライト、フォアグリップ、予備マガジンを装着しています。
RoCのピット・コマンドー、PoCのザルタン(デザート・バトル)ほか多数に付属していました。
④H&K SL8。
RoCのホークに付属していました。
H&K G36Kをフィギュアに持たせると、サイズが大きすぎるので見た目のバランスはよくありません。
ヘルメットと酸素マスクを装着。
MT1Xパラシュートの背面。これを装着していると、背中のジョイント穴は隠れてしまいます。
フル装備で射撃。
立て膝で射撃。ちょっとのけぞったような格好になってしいました。
以前、このアルティチュードのボディーにRoCのリップコード(アクセラレーター・スーツ)のヘッドを乗せて、ストーカーをでっちあげてみようと考えたことがありました。
以上、スペシャリスト・アルティチュードでした。
流用がさっぱり成功していないですね。特にヘッドがいただけません。こんなご老体をパラシュートで降下させたら気の毒です。新規造型でちゃんと作ってさえいたら、ずっと格好いいフィギュアになったと思うので残念です。
さて、次回はレコンドです。それでは!